短いお話なので、多くを語ってしまうとネタバレに繋がってしまう。
簡単に言えば、人魚姫のオマージュ作品。
人間に恋をした人魚の美しくも儚い物語。
童話ならではのわかり易さと書きなれた綺麗な文章で、最後まで一気に読めます。
生きる場所が違う、人間と人魚。どんなに想いあっていてもともに暮らすのに難しい問題があります。
作者の作品紹介で「あったかもしれない童話」と書かれていらっしゃいますが、確かにあったかもしれないと思いました。
あの薬は、そんな想いで作られたのか……。そう感じさせられます。
そして、最後のヒネリは、唸るモノがありました。
素敵なお話をありがとうございました。
登録:2022/10/30 16:29
更新:2022/10/30 16:14