料理・調理スキル持ち主人公のお話はわりと『料理をしている過程の描写』に長々と文章が割かれ気味で、「私は『キャラたちの物語』が読みたいのであって、『詳しい料理方法を読みたい』わけではない……」と萎えることが多いけれど、この作品はそこまで調理過程の比重が重くないのが良かった。
魔物や出生関連等いろいろと重めな話はあるが全体的にゆるい雰囲気で、ドロドロした読んでて重苦しくなるような展開はないので読みやすかった。
ただそのゆるさ故、ヒロインやヒーローに酷い扱いをした人たちに対するざまぁとか、出てきた設定に対する描写が薄いと思える部分もあり、物足りなさを感じる人もいるのではないかと思った。
深く考えずに、ほんわかとしたじれじれ恋愛模様を楽しみたいのならちょうどよい作品ではないかと。
登録:2023/4/21 18:03
更新:2023/4/21 17:35