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壮大さと疾走感という、架空歴史物の醍醐味を存分に味わえる逸品

5.0
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カクヨムでは既にたくさんのレビューがついている本作ですが、それでもレビューを書かずにはいられないという作品はあるものでして、本作は私にとってまさにそんな作品です。


中国清朝をモデルにしたという架空の歴史物語である本作は、そこに登場する人物は主役をはじめとしてそのいずれもが濃い!生き生きとしてる!簡潔過ぎるようにも思える筆致によって、各々の人生が余すところなく描き出されています。見慣れない単語のオンパレードだとしても、そんなこと全く気にならない。その過不足ない筆運びのお陰で読者は十万字超を読み終えるのもあっという間でしょうし、物書きを志す者にも大いに参考になるでしょう。


私自身が史実架空を問わず、こういう歴史を描くことに憧れてきた身としては、かなり打ちのめされました。壮大さと疾走感の両方を併せ持った作品とはそうそうお目にかかれるものではないと思います。


年の瀬にこの作品を読むことが出来たのは幸運でした。この幸運を是非皆様にお裾分けせずにはいられず、レビューを書きました。このレビューを目にされた方には、是非一度でも本作を読むことを強くおススメします。

武石雄由

登録:2021/7/12 13:52

更新:2021/7/23 17:15

こちらは武石雄由さんが読んだ当時の個人の感想です。詳細な事実については対象作品をご確認ください。

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