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@オノログ

まるでピアノ曲。右手に刻まれた深い悩みと、2人が奏でる繊細なメロディ。

5.0
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コンサートホールの舞台上で、グランドピアノをかき鳴らすような

アップダウンと深みに満ちた短編です。


ピアノ、手、ダンス。右手の目印。

タイトルの「曖昧」の意味。ぜんぶが1つのラインにキレイに乗っていたことが

あとになって分かるのがよかったです。


物語中盤に彼が言う

『河名さん。右手の甲……水性ボールペンはダメだよ。せっかくのホクロが消えかけてる』

から流れが一気に加速。面白い。

個人的には、ここから始まってもミステリぽくて、よかったかな、なんて思いました。


みにくいアヒルの子、の伏線回収も素敵でした。絵になります。

嶌田あき

登録:2021/7/12 22:35

更新:2021/7/23 17:15

こちらは嶌田あきさんが読んだ当時の個人の感想です。詳細な事実については対象作品をご確認ください。