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@オノログ

文化的洗脳の恐ろしさ

4.0
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東京には詳しくない田舎者ですが、今の東京の都市の中でも秋葉原の存在感は抜けてると思うんです。内需拡大のためのエネルギーがあふれてますし。今の秋葉原がある以上、日本という国は安泰だな、と言えるくらい。(注:このレビューを書いた時点での話です)


ところが今作ではその秋葉原が独立します。東京からじゃないです。日本国からの「国」としての独立です。「山手線はどうなっちゃうの?」という疑問はさておき、外壁で領土を囲い、武装し、独自通貨を発行し、日本国と決別するのです。


中国と台湾の関係などを引き合いに出すまでもなく、現在でも国権を認める認めないで関係が冷え切った地域は世界中のいたるところにありますが、このアキバ国はシーランドなんかよりも立派に国家しています。世界にコンテンツを発信し、存在意義を示しています。


そんなアキバ国を解体すべくテロリストとして内部に潜入し、様々な工作活動に従事する主人公ですが、予想通りというかなんというか、しっかりアキバの文化に洗脳されます。気持ちとは裏腹に身体は求めてしまう、そんな感じでずるずると……


※この作品を読んだとき、私自身、「将来的に秋葉原近辺に勤めることになるのではないか?」なぜかそんな予感がありました。その予感は現実のものとなります(その筋の業界でも潜入エージェントでもないですが)。


その一方で、外れた予感もありました。日常となった秋葉原はコロナ禍のせいか、以前とは違う、かなりおとなしめな街になっていました。毎日いるからわからないだけなのかもしれませんが、かつてのようなインパクトを感じなくなったのです。残念に思いつつ、ふと思い出したのがこの作品でした。

(……いや、違うな。今朝もやしを食べたからだ)

叶良辰

登録:2021/7/13 20:35

更新:2021/7/23 17:15

こちらは叶良辰さんが読んだ当時の個人の感想です。詳細な事実については対象作品をご確認ください。