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@オノログ

もし、戦場の主役が戦車ではなく巨大ロボットだったら

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本作の主人公クラウス・キンスキーは、日本の軍事組織で大佐として働いていた時、殺されて19世紀後半の地球によく似た世界に転生する。

ただ、この世界の戦場で最も活躍していたのは、戦車ではなく魔装騎士という人間が操縦する巨大ロボットであった。


転生したクラウスは、まだ帝国主義が存続し植民地が許されたこの世界で、元軍人としての腕を存分に振るい、植民地の獲得で大金持ちを目指す事になる。


魔装騎士によるバトルシーンは迫力満点であり。

論理だって説明された様々な作戦や、人の憎悪を利用し汚れ仕事を厭わない恐るべきクラウスの戦術は、思わず唸ってしまう程の緻密さだ。

魔装騎士という架空の兵器の特性も、クラウスは存分に利用してみせている。



地形が地球と同じという事もあり、第一、第二次世界大戦でも実際に使われた戦術が数多く登場する本作。

ロボット好きから戦記好き、ミリタリ―好きに至るまでまで、是非読んでもらいたい小説だ。

カルディ@物書き

登録:2021/7/14 15:53

更新:2021/7/23 17:15

こちらはカルディ@物書きさんが読んだ当時の個人の感想です。詳細な事実については対象作品をご確認ください。

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カルディ@物書き