テンプレ転生モノ。辺境貴族に転生して魔法を極めて冒険者として頭角を現してというお手本に忠実な作品。28話の段階ではテンプレを消化し切れていないので、これからに期待。読みやすいし世界観などはちゃんと考えて作られている。テンプレながらヒロインの設定など新しいところもあるので期待できそう。
非テンプレ度 ★
とことんテンプレ。異世界転生。冒険者レベル・魔物レベルF~SS。ステータス。スキル。アイテムボックス。鑑定。
世界観 ★★★
宗教や歴史、魔法の設定などはちゃんと作られている。魔物などはテンプレ通り、ゴブリンオークなど。魔法はオリジナルが多い。
ストーリー ★★★
まだ序盤だがヒロインがいつ出てくるのかなど期待できる。主人公の活躍は読んでいて爽快。安心感がある。
キャラクター ★★★
主人公には好感が持てる。家族もいい人で不快感ない。ただ今の主人公が8歳というのは少し無理があるような。
読みさすさ ★★★★★
主人公の一人称。読みやすさは抜群。全くひっかかりなく読める。
登録日:2021/7/14 19:10
更新日:2021/7/23 17:15
こちらは世界観に溺れたいさんが読んだ当時の個人の感想です。詳細な事実については対象作品をご確認ください。
この『花菱エリ』シリーズのファンがレビューをしているのですが、まぁスタイリッシュ。まぁ格好いい。まぁクール!!! この三点攻めで、ファンタジーなんてと思ってるあなたもコロリ、花菱エリ氏の魔術に落ちます。 約束します。 花菱エリ氏のストーリーを読んで、後悔は絶対にないということを。 “絵本”に食べられた(この食べられたというか吸い込まれたというか、そこの表現すら作中で読んで感動してほしい)者を救い出す依頼を受けた花菱エリは、同じように“絵本”に食べられて彼の救出を試みる。 果たしてどのように、“絵本”から脱出できるのであろうか──?! 全国津々浦々の花菱エリファンー!!! 魅せられろ!!
伝説の始まり
まるで文字で創られたVRゴーグル。 それがこの作品を読み進めた感想です。 文字を追い、イメージを膨らませ、どんな世界かを頭で想像しながら、我々読み手は物語を「読む」 普通は、そんな感じ。 でも、この作品は違いました。作品を読ませるのでもなく、見せるのでもない。 街並みが、石畳に敷かれた軌道が、そこで往来する人々が、緻密に描かれた世界が、全くストレスなく脳に直接的に流れ込む事にただただ驚きました。 映像化された場面が勝手に頭に描かれる感覚は、マジかよ、と笑ってしまうほどです。 一話目を読み終える頃、私は【作品を読む】のではなく、この世界にあっという間に招致されていた錯覚に陥りました。 街の構造、規模、人口数、交通インフラから、屋台や市場の様子や、その世界の人々の暮らしといったマクロな観点から、ランプの中で立ち上る青白い光、登場人物たちの揺れ動く感情の機微といったミクロな観点まで、実に多彩な視点で余すところなく、精細に映像化され伝わってきます。 作中で眼に見えるそうした僅かな一片の裏には、膨大で精密に設計されたバックボーンの存在をありありと感じながらも、それを読み手に負荷をかけることなく伝えてくる表現力は、眼に見えざる作者がそっと手を引いて世界を案内してくれている気分になります。 主人公と専属メイドである二人が織り成す、テンポの良い会話と痛快で心地よい関係性は「この作品最大の見どころ」です。その内容は、笑いあり、涙ありですが、詳細は是非ご自身で読み進めて確かめて欲しいと願うばかりです。 本当に素晴らしい作品です。一人でも多く読まれることを願い、稚拙ながらレビューさせて頂きました。
「もし永遠に生きられるなら何がしたい?」 そんな問いかけから始まる物語。 ひょんなことから不老不死になった錬金術師の兄弟たちのお話です。 兄のアレクは、いつも世界中を旅しています。 行動力も戦闘力もあり、まさに頼れるお兄ちゃん。しかもモデルだってできそうなイケメンなのです。 それなのに、なぜか残念な行動がちらほら。いつまでも少年の心を忘れない、自由奔放な人です。 弟のジェルは、そんな兄を支えるしっかり者。 魔術・錬金術の知識が豊富で、とても頼りになる弟。そして女性もびっくりするほどの美青年なのです。 それなのに、お金に目がくらんだり、なんとな~く残念な一面が見えることも。やはりアレクと血のつながった兄弟ということなのでしょう。 (´艸` ) そんな兄弟が営む不思議なお店『蜃気楼』。 アレクが世界中から仕入れた品物を並べ、ジェルが店主としてそれらを売ります。 ところが、このお店には誰でも入れるわけではありません。 普段は外から見えないようになっており、商品にゆかりのある人物が訪れたときだけ中に入ることができる仕掛けになっているのです。 そんなお店にやってくるのは個性的豊かでクセの強いお客さんばかり! 次から次へと騒動が起き、どんどん予想外の展開へと突き進んでゆきます。 しかも、神話や伝説や歴史に絡んだ話も多く、作者様の知識量とアイディアの豊富さに驚かされます。 そしてこの作品の最大の特徴は「コメディ」であること。 どこを読んでもユーモアたっぷりで、エピソードが進むにつれてギャグの切れ味が鋭くなってゆき、笑わずにはいられません! 中にはタイトルだけで笑わせてくる回も! ((´∀`*))ワハハ この作品を読むたびに、何度も元気をもらっています。 ときには兄弟の仲の良さにほのぼのすることも。 とくに冒頭の二人の会話がとても素敵で、まずはそこだけでも読んでみてほしいです。 一話完結のエピソード集なので、気軽に読むことができます。 あたらしい物語を読み始めるたびに、不思議なドアをくぐって物語の世界へ入るような気分になります。 あなたも、この不思議なアンティークの店『蜃気楼』を訪ねてはいかがでしょうか。 きっと、素敵な錬金術師の兄弟が出迎えてくれるはずです。
【物語は】 ある疫病の蔓延により不況の煽りを受けリストラされた主人公。頼る相手もなく、ホームレスとなる。しかも、運悪く疫病にかかり生涯を閉じた。彼は病床で、次に生まれ変わったらケガや病気、飢えと無縁な体に生まれ変わりたいと望んでいた。そして、目を開けたら洞窟に。そこで何故か二回食われるという経験を⁈ 【物語の魅力】 主人公は、自分が亡くなったことに気づかづ、夢が叶ったことにも気づかない。現状を楽しむことにした主人公であったが、どういうわけか身体が言うことを利かない。度々自分の意志に反して暴走(?)するのが面白い。 移動しているうちに、ある人物へ遭遇。ロボットになった主人公は、どうやら会話は出来ないようだ。そこで、ジェスチャーや文字で会話を試みるのだが。 夢と思い込んでいるせいか、かなり伸び伸びとしている。心理描写が丁寧かつ、面白くつい笑ってしまう。だが、ただ面白いだけではなく、シリアスな部分もある。 イラストもついていて、可愛いなと思う部分もあれば、こわっ!と思わず溢してしまうイラストもあり。全体的にコミカルで、主人公の自分自身の性能に対するツッコミが面白い。 【登場人物の魅力】 ブラック企業で、人に仕事を押し付けられていた主人公。リストラに合い、その後も不憫な人生となり、一生を終える。次に目を開けたとき、ロボットになって居た。夢だと思い込み、夢を楽しみ始める彼。ホームレスの頃の憂いは、夢だと勘違いし洞窟を探索していくうちに、跡形もなくなっていく。 彼を明るくしたのは、新しい身体だけではない。ある出会いも関係しているようだ。話しが進むにつれ、どんな性能があるのか、分かって来る。ロボット自体が面白い。 笑いだけではなく世界観が分かってくると、一緒に洞窟から出るのに同行した人物の境遇も分かって来る。主人公は、少しずつ彼女との絆を築いているように感じる。この先、どんな風に物語が展開されていくのか楽しみである。 【物語の見どころ】 ホームレスだった主人公は、自分が既に亡くなっていることを知らずに夢だと思続け、ロボットとして新しい人生を思いっきり楽しんでいく。しかし、彼の心は人間のまま。優しい心を持ち、偏見を持たず少しずつ新しい世界に馴染んでゆく。彼の人間らしいところが彼の良さであり、物語の良さなのではないだろうか。 彼はこの世界で生きていく中で、自分が受けた苦しみを、一緒に旅する女性に重ねる部分がある。それは、今を楽しんでいる主人公の、憂いの部分だ。 笑ってしまうところは多いが、しっかりとしたヒューマンドラマである。 彼は新しい世界で生活している中、自分が異世界に転生したことにいつか気づくのだろうか? この物語は読了部分で、はラストまでの展開の想像がつかない。 一体どのようなラストを迎えるのだろうか。 是非、あなたもお手に取られてみませんか? 笑いあり、切なさあり、そして心温まるエピソードも満載の素敵な物語。 お奨めです。