平成最後の夏を描いた、痛くて切ない、ちょっぴり歪んだ青春恋物語。
主人公はちょっぴりパッとしない高校生の小秋。そんな小秋と親友の美少女、真夏との青春の1ページを切り取ったような本作。
青春小説特有の複雑な心情やエネルギッシュな躍動感がこの作品からは感じられ、胸がギュッと締め付けられたり、ドキドキと高鳴ったりします。
大人になった今だからこそ感じられる、青春の懐かしさがなんとも心にしみます。
そして物語の構成も圧巻で、約2万文字で読者の気持ちを最高潮に高めてクライマックスを迎えさせてくれます。
素敵なイラストも必見!
田舎の駅から見える爽やかな海。
青い空。
白い雲。
二人の女子高生。
このイラストが読後、違うものに見えてくるんだから作者の演出は憎い。
レビューを書いている今もまだ胸がドキドキしています。
心を動かす作品。是非あなたにも読んでほしい。
登録:2021/7/16 00:23
更新:2021/7/23 17:15