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Episode127

Page442

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どうやら私はバッドエンドに辿りつくようです。

「悪」の泥土の底にこそ咲く、純粋と愛

舞台は女神信仰の根強い、とある国。主人公は高慢だと人々から陰口を叩かれる妾腹の生まれの王女・カルディア。 彼女は自分に自信がなく、とがった言葉で己を鎧い、婚約者に冷たく当たります。そのくせ、哀しくなるほど、誰より「純粋」なのです。 ここには神も、宗教も、階級も、魔術も、異能もあります。 富める者は豊かで狂乱の暮らしを謳歌し、貧しい者は薬にしがみつき、スラム街で明日もないように生きています。 そんな重厚な世界観で繰り広げられる、数々の悪辣で魅力的な男性陣とカルディアによる掛け合いは必見です。 カルディアの婚約者である優美な貴族・ギスランのほかに、幼馴染軍人・リスト、痺れるような甘い感情をカルディアに教えた貧民・ハル、この世で最も美しい半分血の繋がった兄・サガル、危険な香りのする商人・蘭王、元婚約者の辺境伯・ノア、カルディアの初恋の人・トヴァイス…。人間以外にも(!?)、まだまだ素敵な男性キャラクターが登場しますので、ぜひお気に入りを見つけてください。 本作は主人公・カルディア姫の目を通し、読者に問いかけてきます。 私たちがこれまでの人生で培ってきた「善」は、本当に「善」なのか。 「悪」は本当に「悪」でしかないのか。 「正しさ」とは結局のところ、その人間の独善的なものさしに過ぎず、たやすく揺らぐものです。 「正しさ」という、時代によってうつろう価値観が崩壊したときこそ、この物語の真の始まりとなります。 ある事情から表舞台から遠ざけられ、ひっそりと生きてきたカルディアは、学園でハルと出会ったことから徐々に変わり始めます。 本当にカルディアは人々に噂される通りの「狂人」なのか、ギスランをこき使う「高慢」な女でしかないのか。 たとえ冒頭のカルディアの描写に面食らっても、一人の人間の内面に飛び込んでいくつもりで読み進めていってください。きっと後悔することはないはずです。 男性陣との掛け合いもさることながら、この物語の一番の肝は、彼女の成長譚にこそあるのです。 ※ムーンライトノベルズさんにて現在も連載中です(2021.7月現在)

5.0
1
バケタ

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