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5.0

mochi*(読み専)

百合で読み解く『白雪姫』の愛のゆくえ。

5.0

mochi*(読み専)

 貧しい祖国のために『美しく従順な王妃』として生きる重圧は、一人の少女を変えてしまいました。  これは王妃の『苦悩に満ちた半生』を追う物語です。  全19話(約5.5万字)の中で、王妃と白雪の日々が丁寧に描かれた『義理の親子百合』作品です。  作品名もさることながら「あらすじ」から「あとがき」まで含めて、一つの世界観が作られています。 ◆  義理の母娘となった二人は、姉妹のように仲良く過ごしていました。  一緒に食事をして、ドレスを選び、髪を梳かす。  けれど年月を経るごとに『自分よりも美しくなる白雪』に対する恐怖心が芽生えます。  なぜあんなにも可愛らしいと思っていた白雪を、その手で殺そうとしたのか。  祖国への愛ゆえに心を殺す王妃。  幼い頃から恋憧れる白雪の、静かに歪みゆく愛。  お互いに持つ『愛情の種類』が異なり、思い出の一つひとつが美しいからこそ、現実は惨たらしい。  ともに過ごした、かけがえのない時間。  幼少期から美しい王妃を見て育った白雪の愛情は、大人になるにつれてどんどんと膨らんでいきます。  そして七人の小人たちの言葉は『人間の価値観』ではないからグッとくるものがあり、白雪の歪みが際立ちました。 ◆  本文はやや読点が多めですが、私は『絵本の読み聞かせ』をしてもらっているような独特のテンポだと思ったので、すぐにノッて読み切ってしまいました。  それに童話「白雪姫」を『義理の親子百合』として見ると、こんなにも自分の嗜好に刺さるものになるとは思いませんでした。  葛藤する王妃と、まっすぐな愛を向ける白雪の関係性がとても好きな作品です。  個人的な好みにバッチリどストライクで、読後はしばらくこの世界観に浸っていました。  百合はよいものです……。

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小説家になろう その他 10万文字以下

新解釈・白雪姫 ~白雪の異常な執着 または王妃はいかにして自分磨きをやめて罪に手を染めることになったか~

 皆さまご存じ白雪姫。  美しさを望まれて生まれた白雪姫、美にとらわれたお妃さま、ただ横たわる少女の美しさに心打たれる王子様、グリム兄弟が集めたお話の中でも、屈指のルッキズムを極めた物語。  原作、またはそのもとになった伝承は不完全で、それゆえに、多くの解釈がある。  例えば、物言わぬ姫君を連れ帰る王子の性癖の危うさが取沙汰にされがちだが、彼は仕方がない。おとぎ話の王子さまは、その物語を終わらせるために登場する機械仕掛けの王子さまなのだ。  それよりも看過できないのは、お妃さまは4回、少なくとも3回は、自らの手で白雪姫の暗殺を実行して、失敗する。そして、特筆すべきは、白雪姫の学習能力のなさ。彼女は3回も殺されそうになってなお、怪しい老婆が差し出すリンゴを口にするのだ。  お妃さまの詰めが甘いのか、白雪姫が迂闊なのか、それとも、お妃さまは、本当に白雪姫を殺したいと思っていたのか、白雪姫は、むしろ解って受け入れていたのではないか。  これから語るのは、一つの解釈。  お気に召さなかったなら、ただの戯言と思ってお許しを。  お許し下されば身の励み、パックじゃないから嘘もつきますが、皆様方、おとがめなきよう。 ※2021/01/31改題 いろいろとオマージュしています。

5.0

優人

混沌とした世界の中で紡がれていく、彼らの日常。

5.0

優人

【物語は】 ある印象的な思想から始まっていく。この世界では人間でありながら、人間扱いされない者たちがいる。彼らはイヌであり奴隷と呼ばれた。彼らには人権が無くその命は売買され、軽く扱われた。そんな世界で、主人公はある人物と奴隷屋を営むことにしたのだった。 【物語の魅力】 ある思想と主人公の決心から、本編へと続いていく。 本編に入ると、世界観の説明を取り入れた奴隷の売買の様子が描かれている。混沌とした世界観と、論理的な思考で展開される、不思議なバランスの物語。 主人公は商品として奴隷を扱っており、その扱い方がちゃんと”商品”である。 奴隷を商品とする考え方について、かなり深く追求しているように感じた。決して奴隷制度を対して推奨をしているわけではないが、このシステムと考え方には、納得させられるものがある。他の店に比べると、主人公が奴隷を人間扱いしているように感じてしまうが、それは間違いだと思う。商品を商品として扱う。それが主人公の考え方であり、商品に対しての姿勢なのだと感じた。 この物語には沢山都市が出てくるものの、番号で呼ばれている。オリジナルの固有名詞は覚えづらいため、番号で呼ばれているのは覚えやすく分かりやすいと感じた。 【登場人物の魅力】 主人公の商売に対する姿勢が、凄いと思う。漠然とただ売れればいい、という考え方ではない。”客が求めているものとはは何か”。それを突き詰めていくことが売り上げに繋がると考えられるし、客との信頼関係にも繋がっていくのではないだろうか。とても論理的である。 情景描写や心理描写が丁寧に描かれているにもかかわらず、主人公が淡々としているように見える。恐らくそれが、彼の性格なのだろうと感じた。従業員とは温かみが感じられる会話をしているが、決して情で動いているわけではない。どんなに扱いが良くても、商品は商品なのだ。 話が進んでいくと、主人公が奴隷屋を営む前のエピソードが出てくる。彼が欲しかったのは奴隷ではなく”信頼できる者”。あらすじにある”身内”とは一体何を指しているのだろうか。もしかしたら、この部分で明かされるかもしれない。 この物語では奴隷視点での思想(心情)も出てくる。人間とは人種の違う奴隷については、システムを理解したが、買う側と同じ位置に居たはずの人間がどうして奴隷となったのか。謎の部分があり、その経緯や理由について知りたいという好奇心を刺激する。 そして主人公に何故、冷めた部分があるのか徐々に話の中で分かっていく。 【物語の見どころ】 まず、世界観。舞台について細かく設定されており、とても分かりやすい。そして、主人公に不思議な魅力を感じる。考えていること、思想は分かるのに何処かミステリアスに感じる。世界観や登場人物や考え方に、拘りを感じる作品である。 主人公は奴隷屋を営む前に、奴隷屋がどんなところなのか見ている。このことが奴隷屋を営む上での思想に、一役買っているのだろうか? 主人公と従者の出会いについて。 冒頭の方に出てくる二人の間の雰囲気と、二人が出逢ったばかりの頃では明らかに違う。二人がどんな風に信頼関係を築いていったのかも興味深く、見どころの一つではないだろうか? あなたもお手に取られてみませんか? 読了部分まで(奴隷屋と萬屋①)ではまだ、”身内”が何を指しているのか謎のまま。しかしこれから明かされていく、という楽しみもあります。 主人公にはまだ謎な部分も多く、これからの展開が楽しみです。 是非読まれてみてくださいね。おススメです。

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ノベリズム その他 非公開の可能性

奴隷屋の日常

   ▼物語を大きく改変している最中です。既読の方も、よろしければまた、新たに読んでいただければ嬉しいです。      ―――――      これは、一人の青年が一人の従者と共に、ただ奴隷屋を営むだけの物語だった。      その奴隷屋は、商品である奴隷に清潔な空間を与えていた。きちんとした食事や風呂の提供。温かいベッド。趣味の許可。地下での閉鎖的な管理という点を除けば、世間では蔑まれるのが常識な存在に対し、なんとも寛容であった。    しかし青年にとって、奴隷はどこまでも〝商品〟でしかなかった。    過ごしやすい環境は、あくまでも品質を維持するため。奴隷とはいえ、汚くて健康に害のありそうなモノを欲しがるだろうかと疑問を抱いたから。  お客に購入してもらうために、常に商品を良い状態で保つのはお店として当然だ。その当然を、この奴隷屋でも実践しているに過ぎない。  なのでもし、商品が売れないと見切りをつけた場合は……。    青年の名前はシリウス。従者の名前はライファット。    彼らの毎日に、特別人に話せるような驚きや興奮はない。それは日々を過ごす上で、多くのことを望まないがゆえの平穏で、これからもずっとそのつもりだった。      これは、そんな物語だった。      ―――――      ※ 一話完結形式です。  ※ 物語の時系列はバラバラです。   【奴隷屋の休息】も、合わせてどうぞ! https://novelism.jp/novel/xru6yZBKT56SujyR1sHVCQ/    

5.0

詩木燕二(蔵出し中)

しゃりしゃりっ

5.0

詩木燕二(蔵出し中)

 よく、「あの感触がどうしてもだめ」と言う人もいるが、私はどちらかと言えばりんごが入っていればなんでも良いんじゃないかと言うほどにりんごが好き。  春先に5つほど咲いて摘んで下に身を落として…とあれになるには手間がかかるそうだ。  確かに、齧るのに少し抵抗が出てくるようになったな。うさぎさん(ペンギンは知らなかった)、やっているうちに黄色くなる、それが実は丁度良いのかもしれないが、ずっと疑問だった、皮は食べないじゃないかと。  まだあげ染めし…とな、季語にしては変なセンスだ島崎藤村。本当は「甘酸っぱい」訳でもないのにな。ところで苺は一日36時間の勢いで大変なんだそう。

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アルファポリス その他 2万文字以下

りんご

2021/5/28 ピクシブに投稿 林檎が食えないのはおなかのなかの化学合成もあるけれどメンタル面もかなりあります。自分で磨ったりんごのすりおろしは血の味と色しか思い出せません。 ポテトサラダに林檎は入れます派閥で、林檎酢はお酢の中ではよく使います。今も使っているし。 でも島で蜜柑農家の手伝いをしたこともあるのですが、遠縁の北部アメリカ林檎園の富豪とはもうジッチャンからの縁を切られました。 ピクシブ、林檎と蜜柑から林檎の私の彼への返歌を今年書いてみた。 画像 この前ヒビがはいった赤いでっかい湯呑み

最近の「参考になった!」

『探偵部』の個性的なキャラが織り成すミステリーなキャラ文芸

「探偵部」なる怪しげな物がある高校を舞台に展開される連作短編ミステリー。 ステッキを持って不敵に笑う天才女ホームズと女ワトソンを始め、癖の強いキャラが登場します。トリックや謎解きもきちんとしているのもオススメポイント。地の文は癖がちょっとあるかもしれません。 連作短編をお探しの方、表紙も可愛いので是非一度クリックをば!

探偵、綺田冴子の推理奇談

彼は混沌とした世界に差す、光となるのだろうか?

1 読む前の印象や予想など(表紙やあらすじなどから想像したこと) あらすじの感じから、人というよりはこの世界自体が主役なのではないかと感じた。 何故人を鞘としたのか? とても奇抜な設定ではあるが、そうしなければ成り立たない何かがあるのだと思う。 女性を鞘とした必然性こそが、この物語の重要な部分でありオリジナリティを形成しているのではないかと感じた。 世界自体が主役と感じたのは、この理由によるものである。 2 物語は(どのように始まっていくのか?) ある旅人が別の旅人と出逢う所から始まっていく。主人公は旅芸人の方だろうか? 彼らは旅芸人の誘ういを受け、近くの村まで同行することとなった。そこでこの世界について語られており、剣士は特別な意味を持つことが明かされていく。旅人たちが村につくとそこは活気がなかった。果たしてその理由とは? 3 世界観について 旅芸人:ファン、エル 旅人:フミ 女性の身体が鞘となり剣へ変化するには、儀式が必要。最初の村では、強い剣を得るためのプロセスが明かされていき、旅人それぞれの境遇なども明かされていく。いわば、世界観や舞台説明のプロローグのようなもの(物語や世界観を理解したり、掴むためのもの)だと言っても過言ではないと感じた。 この剣については、誰も彼もが持てるわけではなく剣士と呼ばれる者が所持しており、それは自分の妻ではなく他人の”妻”を奪って剣(鞘とする)に変える。何故妻なのか? これにはある理由があり、それは作中で明かされている。 4 良かったところ。印象に残ったところ。好きなセリフなど。 ・主人公に焦点が合っている ・伏線をきちんと回収している ・意外性がある ・悪がはびこっているようではあるが、ちゃんと爽快感がある ・設定がしっかりしている ・時代劇の好きな人が好きそうな構成である ・登場人物は多いが、名前のついている人物が少ないため、混乱しない 5 お奨めしたい部分 一章のみの話しの流れでの説明とはなるが、”絶望と希望を繰り返すことにより最大限の爽快感を読者に与えることができる作品”だと感じた。一章では話の流れや世界観、主人公の目的などが明かされているのだと思う。主人公は認めてはいないが、それ(ネタバレになるので詳しく書けないが)が旅の目的なのだと感じた。なので、方向性の分かりやすい作品でもある。 主人公の最終目的はなんだろうか? 行きつく先とは? 混沌としたこの世界に彼は光となるのだろうか? 見どころ満載の作品だと感じる。 6 物語のその先を想像して 主人公の目的が分かったので、この先は悪を成敗し世の中を変えていく物語なのではないかと想像する。 そして最終的には、この国 (世界)自体を変えていくのではないだろうか? あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか? お奨めです。

女神の白刃

最近の「共感した!」

それはホラーか、それとも純文学か。強い引きと謎によって彩られた夜(ヨル)の記憶。

 神域である山や森で、また街や里からなんの前触れも無く人が失踪してしまう事件「神隠し」が多発するなか、主人公優の身に不思議な出来事が巻き起こる── *  この作品は、ジャンルがホラーになってこそいますが、様々なジャンルの融合体ではないかな、と感じました。  確かに根幹の部分はホラーなのかもしれません。ですがそれでいてミステリーでもあり、またヒューマンドラマでもあり、はたまた、純文学的でもある。  そんな本作の魅力を端的に表現すると、謎や仕掛けの多さであり、エピソードごとの引きの強さでしょうか。  度々挟まれてくる惨劇や、不可思議なイベントの数々に、「どうして彼女はこんな行動をしたのだろう?」「この先、どうなってしまうのだろう?」と気になり、自然とページを捲る手が止まらなくなる、そんな魔力に満ちた作品です。  三人称で綴られる物語なのですが、そこを上手く利用して、主人公である優の人格が、時々「ヨル」と入れ替わるところも本作の見どころ。  いまの発言ははたしてどっちのものなのか? 巧みな表現に翻弄され、思わず首を捻ってしまうことでしょう。  主人公──優と意識を共有している「ヨル」とは何者なのか?  感動の結末を、是非、見届けてください。 *  ──優が心の中でそっと囁いたとき、紋白蝶は飛び立っていった。壮麗なる青空に向かって。

長い夜

すっきりとした潮風

 潮風は纏わり付くようなじとっとした雰囲気がある。それがなんなのか、まぁ「一塩」なのかもしれない。  二人の内へ想像力が書き立てられるのは、現物が引き立てているのかなぁ(ご飯とかコーヒーとか本当に美味しそうに書かれていた)これぞ木を隠すにはなんちゃらだよなと思わされる筆力でした。  塩の匂いとすっきりしたコーヒー。寝起きに読んだのですが(個人的でどうでもいい話でしたね)朝読、気付けばレビューを書こう!というくらい頭が冴えました。寄せては返す漣のような作品。

Untitled:名前の無い地図

彼は混沌とした世界に差す、光となるのだろうか?

1 読む前の印象や予想など(表紙やあらすじなどから想像したこと) あらすじの感じから、人というよりはこの世界自体が主役なのではないかと感じた。 何故人を鞘としたのか? とても奇抜な設定ではあるが、そうしなければ成り立たない何かがあるのだと思う。 女性を鞘とした必然性こそが、この物語の重要な部分でありオリジナリティを形成しているのではないかと感じた。 世界自体が主役と感じたのは、この理由によるものである。 2 物語は(どのように始まっていくのか?) ある旅人が別の旅人と出逢う所から始まっていく。主人公は旅芸人の方だろうか? 彼らは旅芸人の誘ういを受け、近くの村まで同行することとなった。そこでこの世界について語られており、剣士は特別な意味を持つことが明かされていく。旅人たちが村につくとそこは活気がなかった。果たしてその理由とは? 3 世界観について 旅芸人:ファン、エル 旅人:フミ 女性の身体が鞘となり剣へ変化するには、儀式が必要。最初の村では、強い剣を得るためのプロセスが明かされていき、旅人それぞれの境遇なども明かされていく。いわば、世界観や舞台説明のプロローグのようなもの(物語や世界観を理解したり、掴むためのもの)だと言っても過言ではないと感じた。 この剣については、誰も彼もが持てるわけではなく剣士と呼ばれる者が所持しており、それは自分の妻ではなく他人の”妻”を奪って剣(鞘とする)に変える。何故妻なのか? これにはある理由があり、それは作中で明かされている。 4 良かったところ。印象に残ったところ。好きなセリフなど。 ・主人公に焦点が合っている ・伏線をきちんと回収している ・意外性がある ・悪がはびこっているようではあるが、ちゃんと爽快感がある ・設定がしっかりしている ・時代劇の好きな人が好きそうな構成である ・登場人物は多いが、名前のついている人物が少ないため、混乱しない 5 お奨めしたい部分 一章のみの話しの流れでの説明とはなるが、”絶望と希望を繰り返すことにより最大限の爽快感を読者に与えることができる作品”だと感じた。一章では話の流れや世界観、主人公の目的などが明かされているのだと思う。主人公は認めてはいないが、それ(ネタバレになるので詳しく書けないが)が旅の目的なのだと感じた。なので、方向性の分かりやすい作品でもある。 主人公の最終目的はなんだろうか? 行きつく先とは? 混沌としたこの世界に彼は光となるのだろうか? 見どころ満載の作品だと感じる。 6 物語のその先を想像して 主人公の目的が分かったので、この先は悪を成敗し世の中を変えていく物語なのではないかと想像する。 そして最終的には、この国 (世界)自体を変えていくのではないだろうか? あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか? お奨めです。

女神の白刃