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槍使いと、黒猫。

古き悪しきチートハーレム小説という感じ

結論から言うととてもおすすめできません。 調子に乗ったチートハーレム主人公が敵役として登場する小説も珍しくありませんが、まさにその敵役の主人公を体現したような作品と言えます。 ハーレム物の例に漏れず、多数のハーレム要員ヒロインが登場しますが、どのヒロインも例外なくチョロいのが救いがありません。 登場する美女は皆、主人公が「可愛い」と一言いえば、即座に顔を真っ赤にして主人公に惚れます。 いくらご都合主義が好きな方でも、ここまで来るとむしろ馬鹿にされているかのように感じるのでは? また、レビューや感想で度々指摘されていますが、とにかく文章が冗長です。 台詞回しが下手で、それは特に主人公を褒めて持ち上げる際のキャラクターたちの台詞により顕著に現れます。 無理やり褒めようとしているようにしか見えないというか、迂遠というか、chatGPTに褒める台詞を考えさせた方がまだマシな台詞になりそうな気がするほどです。 チート嫌い、ハーレム嫌いの方が挙げる嫌いな作品の代表作にでもなりそうです。 個人的にはチートもハーレムも好きですが、それでもこれはない、というのが最終的な印象でした。 今の需要にはそぐわないでしょう。

1.0
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sino

マレビト来たりてヘヴィメタる! ~鋼鉄レトロモダン活劇~

互いに影響しながら成長していく、彼らの冒険譚。果たしてその結末は?!

 主人公にとって帰りたい場所とは?  異世界転移先で出会った、愛しき人と影響し合いながら成長していく物語。 【物語は】  主人公が転移先である女性に遭遇するところから始まる和風ファンタジー。  初めは言葉も通じなかった二人だが、主人公が彼女の家に世話になることになり段々と心を通わせるようになる。そして彼女の過去を知った時、主人公はある決断をするのであった。 【向け、層に関しての個人的な見解】  この物語は舞台は異世界。ラブコメ×戦闘ありの冒険譚。  ただどんな層に奨めるかとなると非常に断定し辛い。  この作品でのコメディ部分は『異性に恋愛感情を抱く男性向け性表現』と『匂わせの同性へ性表現』というものが多い。前者はフェチなども感じるが、後者は同性同士がイチャイチャするようなものではなく、『勘違い下ネタ』のようなもの。  なのでタグの『微H/微百合/微BL』というのは性表現の方向性を指し示しているのであり、一般的なそれらとは全く印象は異なると解釈している。  あくまでも主人公(男性)とヒロインが主役の物語なので、それらは一要素に過ぎない。なので『BLを含むのか』と二の足を踏んでいた方はこの期に読まれてみてはいかがでしょうか。 【主人公の魅力】  主人公の献慈は異世界に来た時、身一つ。ヘヴィメタルを愛する心は失ってはいないものの、それ以外の何かを所持しているわけではない。  なので転生先で敵に遭遇しても戦うすべを知らないのである。  これは現代の日本人ならほとんどの人に言えることだと思う。徴兵制度があるわけではないし、日常的に武器を持っているわけでもない。そして筋肉バキバキの人なんてそうそういない。  そんな彼の最大の魅力は優しさにあると思う。自分に自信がないからこそ、一歩引いて優しさで接する部分も多く見受けられる。その彼が、心身ともに成長していく様がこの物語魅力の一つでもある。 【ヒロインの魅力】  ヒロインの澪は初めは強くて美人という印象が強いが、旅に出る頃には『よく食べるなあ』という印象がプラスされる。  しかし彼女の運動量は半端なく、その場面では『アーティスティックスイミングはめちゃくちゃカロリーを消費する為、一日一万カロリーを接種する』という話を思い出させるほどだ。  そんな彼女の魅力は『勘違い』(ボケツッコミのボケにあたる)と主人公が危機にさらされると感情も行動も暴走するところにあると思う。  確かに情は深いのだけれど、他の者が危険に晒されていて(もしくは敵など)動くのと主人公に対しての守りたい気持ちから来る言動は違うように見える。  それは『彼を無事に元の世界へ帰すため』という責任とも違うように感じるのである。その理由については物語を読んでいくと明確になっていく。 【物語の魅力】  この物語は総合するとコミカルに描かれてはいるとは思う。しかし物語の【核】と感じる部分は非常に重く、心に訴えかけるものがある。  ヒロインは過去を乗り越えるために、主人公と巡礼の旅を始めるが目的はそれだけではなかった。この旅の中で二人は彼女の宿敵とも言える相手に再会もするし、主人公はこの世界の理を知ることにもなる。  異世界転移ものは異世界転生(元からその世界が存在する)や異世界召喚(存在する世界から呼ばれる)とは全く違うものだと感じている。  例えば召喚ものや転生ものであれば、その世界は初めから存在しているので、成り立ちなどを深く考えたりはしないと思う。召喚であれば、呼んだ人がいるから自分はそこへ移動したと考えられる。  しかし転移の場合『どうやってそこへ行ったのか?』とても気になる部分だと思うのである。  この理由については作中で明かされており、それを知ることにより主人公は自分がどうしたいのかはっきりと決めることが出来たのだと思われる。    他にも魅力の一つとして戦闘シーンがあげられると思う。  最初の戦闘シーンではかなりコミカルに描かれているが、宿敵と戦う場合などは笑ってはいられない本気勝負。  戦闘シーンでのコミカルとシリアスの変化は緊迫感も表現しており、シリアスになればなるほど生死に関わるほどこちらが押されているとも受け取れる。  余裕の相手と全力で向き合わなければならない相手とでは全く構成も表現も変わってくるということである。  この表現(場面を作る力)の幅の広さこそがこの作品の最大の魅力ではないだろうか?  この物語は二人が結ばれて終わりではない。(恋人になって終わるという意)いろんな問題にぶつかり、それをどうやって乗り越え、成長していくのか。この物語の結末をあなたもぜひその目で確かめてみてくだいね。  お奨めです。 (備考:第78話まで読了でのレビューです)

5.0
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crazy's7

もしも一つ願うなら

彼らが旅先で出会ったのは様々な『愛のカタチ』でした。

 深まる絆、解かれていく謎。  彼らは呪いを解くという目的での旅先で互いの過去を知り様々人と出会い、問題を解決していく。果たして彼らの行きつく先とは? 【物語は】  主人公の一人、ゼロが『悪魔の呪い』にかけられるところから物語は展開されていく。このことにより、同居人でもあり仲間そして友人でもあるセキヤとヴィルトの二人と『呪いを解くため』旅へ出ることになるのである。  彼らは住んでいる街を出て目的地を目指す際、住んでいた街についての真実も知ることになるのだ。  彼らは旅先で目的を果たし、無事に呪いを解くことはできるのだろうか? 【物語の特徴】  この物語は群像劇。  もちろん主人公三人の視点からも物語は展開されるが、その場所での主要人物なども含め多角的な視点から紡がれている。  その為、主人公たちの視点からだけではわからなかったことも別の視点により明かされ、より深くこの世界や物語を楽しめることが大きな特徴の一つでもある。  たくさんの伏線が敷かれ、それが繋がった時、更に物語への理解を深めることができる。  謎となる部分が多いものの、それは物語の中で自然な成り行きによって明かされていくのである。そのことからも、自分のようにファンタジーはオリジナルの世界観を理解することが苦手という人であっても、読みやすく分かりやすい。   【この物語に含まれる要素】  この物語はジャンルがファンタジーであり、冒険譚、ヒューマンドラマであるが、ミステリー要素も含まれているので気づけば夢中でページを繰ってしまう。  読んでいるうちに感じるのは、この物語のテーマの一つには『愛のカタチ』というものがあるのではないかということ。  事実、彼らは旅先で様々な『愛のカタチ』を目にしていくことになる。  現在なろうとカクヨムで公開されており、なろうの方のタグでは『ボーイズラブ、ガールズラブ』というタグはついているものの『愛の方向性』を指し示しているに過ぎない。  異性への恋慕もあれば、それが同性へ向かうこともある。パートナーへの愛もあれば家族愛もあり、宗教的な愛もある。決して恋愛物語が描かれている物語ではないのである。 【物語の見どころ】  主人公の三人はそれぞれ問題を抱えている。そして三人とも全く性格が異なる。問題と言うものは誰しも、いつかは解決しなければならない時が来ると思う。彼らもまた旅先でその問題と向き合い、新たなる一歩を歩き出すのである。それは必ずしもハッピーエンディングになるとは限らない。その代わり、三人の絆はより深まっているように感じるだろう。  そんな彼らが旅先で出会うのは、様々な問題を抱えている人々。  感動的な展開になることもあれば、悲惨な結末になることもある。  しかし物語に触れ考えさせられることは多く、心を震わす作品であると感じた。    彼らの旅の目的は『世界各地に散らばる神官から特殊な魔力を得て、願いが叶う地へ辿り着くこと』(あらすじより一文引用)である。  しかし主人公のゼロが実の兄と再会することで、新たな問題を抱えてしまう。彼がその問題にどのように決着をつけるのか、それも見どころの一つだと思う。 【物語の方向性など】  タグにもあるように、恋愛に重点を置いた物語ではなく『愛のカタチ』を含んだヒューマンドラマである。行く先々で彼らは問題を解決していくこととなる。その解決法も様々。時には究極の選択を迫られることもあるし、危険に遭遇することもある。過去に傷に触れることもあるし、素敵な結末になることもある。  そんな彼らがどんな結末を辿るのか、ぜひその目で確かめてみませんか?  この物語の中ではたくさんの愛のカタチに出逢うことができます。  何もかもが上手くいくとは限らないけれど、きっと心に残る一冊となるでしょう。ぜひ、お手に取られてみてくださいね。   備考(なろう版では第62話まで拝読済み)カクヨム版もあり。

5.0
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crazy's7

最近の「いいね!」

小説家になろうファンタジー短編完結

魔法少女になるからわたしと契約してよ

法律ヤクザな魔法少女

オチにニヤッとするが、私もこんな魔法少女はイヤだ。 短編小説に定評のある燦々SUN氏の作品で、安定した文章と構成は安心して読める。 「わたし、魔法少女コントラクターまりん! 父は弁護士母は詐欺師。愛読書は六法全書! 今日も、無法地帯出身の蛮族達に契約の恐ろしさを教えちゃうゾ☆」(本文より引用)

小説家になろう恋愛書籍化コミカライズ連載:67話

ガリ勉地味萌え令嬢は、俺様王子などお呼びでない

人は見た目じゃない

第一部は俺様王子編。 傲慢俺様なイケメン王子が『良い』と思えるのは、ヒロインが王子のことを好きになることが前提かつ、ヒロインとのふれあいで傲慢で俺様なだけではない王子の奥底にある良さ等が見えてくるからであって。 ヒロインに好きな人がいて王子のことはこれっぽっちも好きではない場合、権力と自身の魔法の力に物を言わせて人の話を聞こうともせず迫ってくるような俺様っプリは、『キュン』とするどころか『ただただ壮絶に面倒くさい』としか思えないんだな……と乙女ゲーマーとして目から鱗が落ちる思いがした。この手のタイプは乙女ゲではわりとメイン攻略対象として存在するので……前提と視点が違うとここまで意味合いが変わってくるのか……と。 王子の言動と彼自身が迷惑でしかないヒロインと、王子に憧れているヒロインの友人との会話での分かりやすい見え方の違いにめちゃめちゃ納得した。 第二部は俺様王子の弟の腹黒王子編。 第一部は学園内でことが収まっていたけれど、第二部はガッツリ王家が絡んできてヤバさが一段とアップ。 人の話を聞かない第一王子の次は、やはり人の話を聞かない第二王子に王妃と、この国の行く末が非常に不安になる。 が、番外編で第三王子が登場し、なんとかなるのではないかと一息つける。 物語全体を通して会話のテンポがよいので読み進めやすく、最初から最後まで一気に楽しく読めた。 いつも全力で好きを押し出すシャリーナと、困惑しながらも段々惹かれていくリオルの二人が可愛い、物凄く可愛い。 見た目は地味なガリ勉少年で、しかも魔法が使えないという欠点があるけれど、シャリーナの為に己が頭脳と持てる力を全力で使って戦うリオルは本当にカッコイイ。

小説家になろうヒューマンドラマ連載:44話

12ハロンの閑話道【書籍化】

栗毛の背を追って

 昨今とあるソーシャルゲームの登場で、競馬熱が高まっている。  少女の愛らしさに魅せられ、レースに掛ける思いに熱を浮かされ、ついには現実の名馬の歴史に手を出す――そして、多くのプレイヤーは思うのである。「どうしてもっと早くに競馬に興味を持たなかったのだろう。手に汗握る戦いをリアルタイムで目撃しなかったのだろう」と。  この気持ちを満たすためにはどうすればいいのだろうか。当然、一つには現実の競馬で「推し」を見つけることが解決手段になるだろう。しかし、キミの愛馬は歴史的快挙を遂げてくれるのだろうか。勝つ馬が必ずしもいい馬ではないが、勝ち切れない馬もいる。悲劇的な最期を迎えない保証は? 誇り高き戦績を挙げるとして、あと何か月、何年ドキドキしなければならない…?  ウェブ小説を読み漁る刹那的で消費的なオタク(暴言)にとっては、短時間で補給できる栄養ドリンクもまた重要なのである。それこそハーメルンで連載されているようなウマ娘二次創作を読んでもいいが…架空馬に抵抗がないのであれば、手軽にかつ興奮して読める金字塔が存在するじゃないか! それこそが、『12ハロンのチクショー道』であり、その続編でここでレビューする『12ハロンの閑話道』なのである。  前置きが長くなったが、レビューに入ろう。  この作品の中心に置かれるのは、サタンマルッコの名を受けた3度目の生を送らんとする競走馬である。1度目の人生では色に溺れ、2度目の馬生では稀代の競走馬としてフランスで戦うも夢半ばで斃れる――このようなバックボーンを持つために特異な性格を持つサラブレッドと触れ合い、驚かされ、魅了される周辺の人物の視点から話が進行する。転生ものではあるものの、主人公の語りは非常に少なく、群像劇の様相を成している。  サタンマルッコの見せるコミカルな描写とは対照的な、競馬に関わる人々の熱い人間ドラマ――それも小心者のオーナー、馬を愛する厩舎の人々、勝負にすべてを懸ける騎手、喧しくも無責任だけど憎めない某掲示板の住民たち――が展開され、田舎のダークホースが中央のエリートや世界の強豪と轡を並べそして勝つ、王道ならではの爽快感がそこにはある。  これらの要素が、臨場感のある実況によって疾走感を表現したレース展開と絡み合い、応援したくなるサタンマルッコが描かれているのである。  さて、ならば本編の『12ハロンのチクショー道』をレビューすればよいではないかという意見もあるだろう。そこには、「閑話」と銘打たれ、作者によって蛇足とまで言われたこの『12ハロンの閑話道』が、その実無駄話などではなく、正統な続編であり完結編であるという事情がある。  本編の12パートと番外編を経て、私たちはサタンマルッコとジョッキーの横田の執念とも言える走りに心を奪われる。しかし、競馬は一騎のみで行われるわけではない。そこには魅力的なライバルたちがおり、サタンマルッコだけでなく、彼らについてさらに知りたい、熱くなりたいと考えるタイミングこそが、本編『12ハロンのチクショー道』が66/66となって読み終わってしまう瞬間なのである。  そして「閑話道」は、その要望に応える、より多くの陣営にスポットを当てた戦いであると同時に、痛快な競争馬サタンマルッコの旅路を終えるまでの物語である。  その内容にはあえて詳しく踏み込まないが、最終章ニジイロは思わず涙を流してしまうレースであった。  当該作品には、小説家になろう側で私より簡潔にうまく魅力を伝えた先行レビューが複数存在している。すでに布教が進んでいる作品について、この感情的なレビューが果たして効果的であるかは疑問符が付く。しかし、オノログという素晴らしいサイトの創設により、より様々な層の人々が「チクショー道」を読み、それだけで終えず、「閑話道」までサタンマルッコを見届けてほしいという一心で、『12ハロンの閑話道』にレビューを書かせていただいた。  ぜひ皆様には彼の馬生を堪能していただき、私とサタンマルッコの喪失感を共有していただければと思う次第である。