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木立花音/RT企画4作レビュー納品完了/☆☆☆☆

それはホラーか、それとも純文学か。強い引きと謎によって彩られた夜(ヨル)の記憶。

5.0

木立花音/RT企画4作レビュー納品完了/☆☆☆☆

 神域である山や森で、また街や里からなんの前触れも無く人が失踪してしまう事件「神隠し」が多発するなか、主人公優の身に不思議な出来事が巻き起こる── *  この作品は、ジャンルがホラーになってこそいますが、様々なジャンルの融合体ではないかな、と感じました。  確かに根幹の部分はホラーなのかもしれません。ですがそれでいてミステリーでもあり、またヒューマンドラマでもあり、はたまた、純文学的でもある。  そんな本作の魅力を端的に表現すると、謎や仕掛けの多さであり、エピソードごとの引きの強さでしょうか。  度々挟まれてくる惨劇や、不可思議なイベントの数々に、「どうして彼女はこんな行動をしたのだろう?」「この先、どうなってしまうのだろう?」と気になり、自然とページを捲る手が止まらなくなる、そんな魔力に満ちた作品です。  三人称で綴られる物語なのですが、そこを上手く利用して、主人公である優の人格が、時々「ヨル」と入れ替わるところも本作の見どころ。  いまの発言ははたしてどっちのものなのか? 巧みな表現に翻弄され、思わず首を捻ってしまうことでしょう。  主人公──優と意識を共有している「ヨル」とは何者なのか?  感動の結末を、是非、見届けてください。 *  ──優が心の中でそっと囁いたとき、紋白蝶は飛び立っていった。壮麗なる青空に向かって。

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ノベルアップ+ ホラー 10万文字以下

長い夜

神域である山や森で、人が行方不明になったり、街や里からなんの前触れも無く失踪することを、ある者は「神の仕業」としてとらえた。 そして、現代。神隠しなのか、事件なのか分からない出来事が多発。 そんな中、ある一人の少女に巻き起こる恐怖の物語が始まろうとしている── 【寄せられたご感想の一部】 「サイコサスペンス、かな! 冒頭から謎めいた緊張感のある展開が文字を追う目を急がせます!」 「 人の心の闇の深淵さ。。。。覗きたい、でも怖すぎる。でも次の 展開が知りたくて読み続けてしまうな。アディクトすぎるこれ」 「考えさせられる内容がとても面白かったです! 他にはない小説になっていると思います」 尚、当作品は「エブリスタ様」「アルファポリス様」にて公開しております。   Art by 香月  @s_z4230

5.0

和田島イサキ

謎めいた存在に感じる、美しさと表裏一体の恐れ

5.0

和田島イサキ

浮気された女性が、浮気相手を呪うお話。もしくは、謎めいたたばこ屋のお姉さんの物語。 人を呪わば穴ふたつというか、呪い版『猿の手』みたいな筋だと思うのですが、なにより魅力的なのはやはり終着点のスッキリしなさ加減。いや物語自体はきっちり終わっているのですが、でも読後に胸の奥にこびりついて離れない、なにやらドロドロとした黒い後味。 はたして、この結末は良かったのか悪かったのか? 一体、どうなっていたら最善といえたのか? この辺りをいつまでもぐるぐる考えさせられてしまいます。 失われたのはふたつの命。迷惑なストーカーの命と、生まれる前の赤ん坊の命。それぞれ「望んで消したもの」と「二番目に大切なもの」。しかし、そこに前提として「一番大事なもの」が据えられているおかげで、いやがうえにもその意味が引き立ちます。 ――はたして自分は、そこに無意識のうちに順列をつけていなかったか? エグいです。読後、しっかり腹に残る割り切れなさ。ずっしりと胸に刺さりました。

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カクヨム ホラー 2万文字以下

7丁目の美人

7丁目の美人。 黒蜜のような香りを纏って、彼女がやってくる。

5.0

和田島イサキ

何ひとつ心安らぐところのない、徹底した胸糞系ホラー

5.0

和田島イサキ

母親に家庭内暴力を振るう引きこもりの男と、その左膝に現れた人面瘡のお話。 この死ぬほどドロドロした読後感。重いというか救いがないというか、とにかくポジティブな要素を徹底的に排した、この最初から最後までずっと後味が悪いところが最高です。 主人公の男からしてもう、まったく好感を持てる要素がない。ないのですけれど、でもそれにしたってストレートすぎる、あの人面瘡さんの罵倒マシンガンっぷり。お母さんはかわいそうなんですが、でもかわいそうなだけに余計に救いがない。 まさに〝嫌なもの〟のフルコースといった趣で、少しもほっと気持ちの安らぐところがない、それがこの作品の最大の特徴であり魅力だと思います。 特に好きなのは結末です。結局、なんだったのかわからない。わからないけれど、でも少なくとも「ただの妄想」なんかよりもよっぽどろくでもないもの、ということはわかる。〝正体がわからないからこその恐怖〟をきっちり残していく、素敵な幕切れだったと思います。

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カクヨム ホラー 2万文字以下

うまれそこない

怠惰な暮らしを送る「俺」が寝苦しくて目を覚ました時、 左膝に女のものと思われる口が出現していることに気付く。 口はぱくぱくと動いて喋り、 「生まれて来られなかったあんたの双子の片割れだ」と名乗るが……

5.0

和田島イサキ

回り続ける呪いの永久機関

5.0

和田島イサキ

観覧車に自縛しちゃった悪霊と、それを説教する死神、そしてそこに現れるひとりの女の子の物語。 不幸とか恨みとか悪意とか不条理とか、そういうのがぐるぐる煮詰まっていくようなお話です。 特筆すべきはキャラクター、というか、彼らの立場やものの見方の違いです。悪霊と、死神と、いろいろしんどい女の子。まさに三者三様といった趣で、それぞれの立場に感情移入したり、あるいは反証を考えてみたりと、読み進めながら脳内でごちゃごちゃやる感覚が楽しいです。 中でも一番惹きつけられたのは、やっぱり視点保持者であるところの悪霊さん。彼の物事の考え方、存在の希薄さをそのまま表したような、なんとも悪霊らしい地の文の描写が好きです。 何もかもが無価値、と断ずるわりに、人間の幸せに対して強い執着を見せる。観覧車に留まりながら訪問者をただ機械的に呪う、その完全にパターン化された行動様式。きっと外から見たなら希薄で曖昧な状態であろう、この悪霊という存在そのものを、でも地の文を通じて内部から活写してみせること。 この〝もしかしたら曖昧かもしれない自律意思〟を、でもしっかり言語化した状態で読まされる、という、この読書感覚がとても新鮮でした。いわゆる「信頼できない語り手」、とは少しニュアンスが違うのですけれど(大目的という面では全然違う)、でも構造的な面白みとしてはそれに似ている部分があると思います。 そして、この感覚をたっぷり味わった上での、終盤の展開。主人公の内面の、その小さな変遷が楽しい作品でした。

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カクヨム ホラー 2万文字以下

観覧車、廻る、馬鹿みたいに

 観覧車の悪霊は、生きている人間に憎悪を振りまくだけの存在だった。  死神に諭されようと、それに何の意味もないと知っていながらも、呪いをかけるしかできない存在。  しかしある時、彼は出会ってしまう。  自らの呪いが通用しない、市間いちるという絶望的な少女と―

5.0

和田島イサキ

魅せられてはいけないものに囚われた子供の行く先

5.0

和田島イサキ

不登校の小学五年生の男の子と、漢服姿の謎の少年の交流を描いたお話。 ホラーです。ホラーへの持って行き方というか、この物語をホラーたらしめる要素がすごいです。 この世のものとは思えぬ美しさ、なんて言いますが、まさにそれ。少年の容姿が美麗であること、この一点で恐怖を表現してしまう。 特に中盤、うすうす正体を疑問に思いながらも、でも美しさに惹かれてのめり込んでしまう。このあたりの描写、惹かれてはならない存在に魅せられている感覚が、まさにホラーという感じで(しかもまだ何ひとつ不吉な要素があるわけでもないのに!)最高でした。 呪いやいわくのような噂もなく、また何か事故が起こるといったこともなく。いかにもな怖い要素はまだ何もないのに、でも物語がしっかりホラーの顔をしている。ちゃんとその先が『開けてはいけない扉』だとわかる。 そして、そのまま読み進めた終盤、いよいよその姿を表す明らかな怪異。その恐ろしさが、でも今度はそのまま彼の美しさを補強する材料になる。恐ろしいものに美しさを見出してしまう。この恐怖と美を渾然一体にしてしまう手法の、その手際にうっとりしてしまう作品でした。

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カクヨム ホラー 2万文字以下

山桜の怪

不登校児の小学五年生赤城順一(あかぎじゅんいち)は、絵を描くのが趣味であった。緑地の中に立つ大きな山桜の木を描いていると、ポニーテールに漢服姿の見目麗しい美少年と出会った。美少年と親しくなった順一は彼の絵を描こうとするが……

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『探偵部』の個性的なキャラが織り成すミステリーなキャラ文芸

「探偵部」なる怪しげな物がある高校を舞台に展開される連作短編ミステリー。 ステッキを持って不敵に笑う天才女ホームズと女ワトソンを始め、癖の強いキャラが登場します。トリックや謎解きもきちんとしているのもオススメポイント。地の文は癖がちょっとあるかもしれません。 連作短編をお探しの方、表紙も可愛いので是非一度クリックをば!

探偵、綺田冴子の推理奇談

彼は混沌とした世界に差す、光となるのだろうか?

1 読む前の印象や予想など(表紙やあらすじなどから想像したこと) あらすじの感じから、人というよりはこの世界自体が主役なのではないかと感じた。 何故人を鞘としたのか? とても奇抜な設定ではあるが、そうしなければ成り立たない何かがあるのだと思う。 女性を鞘とした必然性こそが、この物語の重要な部分でありオリジナリティを形成しているのではないかと感じた。 世界自体が主役と感じたのは、この理由によるものである。 2 物語は(どのように始まっていくのか?) ある旅人が別の旅人と出逢う所から始まっていく。主人公は旅芸人の方だろうか? 彼らは旅芸人の誘ういを受け、近くの村まで同行することとなった。そこでこの世界について語られており、剣士は特別な意味を持つことが明かされていく。旅人たちが村につくとそこは活気がなかった。果たしてその理由とは? 3 世界観について 旅芸人:ファン、エル 旅人:フミ 女性の身体が鞘となり剣へ変化するには、儀式が必要。最初の村では、強い剣を得るためのプロセスが明かされていき、旅人それぞれの境遇なども明かされていく。いわば、世界観や舞台説明のプロローグのようなもの(物語や世界観を理解したり、掴むためのもの)だと言っても過言ではないと感じた。 この剣については、誰も彼もが持てるわけではなく剣士と呼ばれる者が所持しており、それは自分の妻ではなく他人の”妻”を奪って剣(鞘とする)に変える。何故妻なのか? これにはある理由があり、それは作中で明かされている。 4 良かったところ。印象に残ったところ。好きなセリフなど。 ・主人公に焦点が合っている ・伏線をきちんと回収している ・意外性がある ・悪がはびこっているようではあるが、ちゃんと爽快感がある ・設定がしっかりしている ・時代劇の好きな人が好きそうな構成である ・登場人物は多いが、名前のついている人物が少ないため、混乱しない 5 お奨めしたい部分 一章のみの話しの流れでの説明とはなるが、”絶望と希望を繰り返すことにより最大限の爽快感を読者に与えることができる作品”だと感じた。一章では話の流れや世界観、主人公の目的などが明かされているのだと思う。主人公は認めてはいないが、それ(ネタバレになるので詳しく書けないが)が旅の目的なのだと感じた。なので、方向性の分かりやすい作品でもある。 主人公の最終目的はなんだろうか? 行きつく先とは? 混沌としたこの世界に彼は光となるのだろうか? 見どころ満載の作品だと感じる。 6 物語のその先を想像して 主人公の目的が分かったので、この先は悪を成敗し世の中を変えていく物語なのではないかと想像する。 そして最終的には、この国 (世界)自体を変えていくのではないだろうか? あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか? お奨めです。

女神の白刃

最近の「共感した!」

それはホラーか、それとも純文学か。強い引きと謎によって彩られた夜(ヨル)の記憶。

 神域である山や森で、また街や里からなんの前触れも無く人が失踪してしまう事件「神隠し」が多発するなか、主人公優の身に不思議な出来事が巻き起こる── *  この作品は、ジャンルがホラーになってこそいますが、様々なジャンルの融合体ではないかな、と感じました。  確かに根幹の部分はホラーなのかもしれません。ですがそれでいてミステリーでもあり、またヒューマンドラマでもあり、はたまた、純文学的でもある。  そんな本作の魅力を端的に表現すると、謎や仕掛けの多さであり、エピソードごとの引きの強さでしょうか。  度々挟まれてくる惨劇や、不可思議なイベントの数々に、「どうして彼女はこんな行動をしたのだろう?」「この先、どうなってしまうのだろう?」と気になり、自然とページを捲る手が止まらなくなる、そんな魔力に満ちた作品です。  三人称で綴られる物語なのですが、そこを上手く利用して、主人公である優の人格が、時々「ヨル」と入れ替わるところも本作の見どころ。  いまの発言ははたしてどっちのものなのか? 巧みな表現に翻弄され、思わず首を捻ってしまうことでしょう。  主人公──優と意識を共有している「ヨル」とは何者なのか?  感動の結末を、是非、見届けてください。 *  ──優が心の中でそっと囁いたとき、紋白蝶は飛び立っていった。壮麗なる青空に向かって。

長い夜

すっきりとした潮風

 潮風は纏わり付くようなじとっとした雰囲気がある。それがなんなのか、まぁ「一塩」なのかもしれない。  二人の内へ想像力が書き立てられるのは、現物が引き立てているのかなぁ(ご飯とかコーヒーとか本当に美味しそうに書かれていた)これぞ木を隠すにはなんちゃらだよなと思わされる筆力でした。  塩の匂いとすっきりしたコーヒー。寝起きに読んだのですが(個人的でどうでもいい話でしたね)朝読、気付けばレビューを書こう!というくらい頭が冴えました。寄せては返す漣のような作品。

Untitled:名前の無い地図

彼は混沌とした世界に差す、光となるのだろうか?

1 読む前の印象や予想など(表紙やあらすじなどから想像したこと) あらすじの感じから、人というよりはこの世界自体が主役なのではないかと感じた。 何故人を鞘としたのか? とても奇抜な設定ではあるが、そうしなければ成り立たない何かがあるのだと思う。 女性を鞘とした必然性こそが、この物語の重要な部分でありオリジナリティを形成しているのではないかと感じた。 世界自体が主役と感じたのは、この理由によるものである。 2 物語は(どのように始まっていくのか?) ある旅人が別の旅人と出逢う所から始まっていく。主人公は旅芸人の方だろうか? 彼らは旅芸人の誘ういを受け、近くの村まで同行することとなった。そこでこの世界について語られており、剣士は特別な意味を持つことが明かされていく。旅人たちが村につくとそこは活気がなかった。果たしてその理由とは? 3 世界観について 旅芸人:ファン、エル 旅人:フミ 女性の身体が鞘となり剣へ変化するには、儀式が必要。最初の村では、強い剣を得るためのプロセスが明かされていき、旅人それぞれの境遇なども明かされていく。いわば、世界観や舞台説明のプロローグのようなもの(物語や世界観を理解したり、掴むためのもの)だと言っても過言ではないと感じた。 この剣については、誰も彼もが持てるわけではなく剣士と呼ばれる者が所持しており、それは自分の妻ではなく他人の”妻”を奪って剣(鞘とする)に変える。何故妻なのか? これにはある理由があり、それは作中で明かされている。 4 良かったところ。印象に残ったところ。好きなセリフなど。 ・主人公に焦点が合っている ・伏線をきちんと回収している ・意外性がある ・悪がはびこっているようではあるが、ちゃんと爽快感がある ・設定がしっかりしている ・時代劇の好きな人が好きそうな構成である ・登場人物は多いが、名前のついている人物が少ないため、混乱しない 5 お奨めしたい部分 一章のみの話しの流れでの説明とはなるが、”絶望と希望を繰り返すことにより最大限の爽快感を読者に与えることができる作品”だと感じた。一章では話の流れや世界観、主人公の目的などが明かされているのだと思う。主人公は認めてはいないが、それ(ネタバレになるので詳しく書けないが)が旅の目的なのだと感じた。なので、方向性の分かりやすい作品でもある。 主人公の最終目的はなんだろうか? 行きつく先とは? 混沌としたこの世界に彼は光となるのだろうか? 見どころ満載の作品だと感じる。 6 物語のその先を想像して 主人公の目的が分かったので、この先は悪を成敗し世の中を変えていく物語なのではないかと想像する。 そして最終的には、この国 (世界)自体を変えていくのではないだろうか? あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか? お奨めです。

女神の白刃