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ジャンル:ホラー

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ついぐなの人魚は血を泳ぐ

人魚、と言ってもマーメイドではなく「その血を飲むと不老不死となる」という日本の人魚伝説をベースにした怪異譚

物語の初っ端、冒頭で主人公は両腕の肘から先を奪われる、一緒にいた神主は両眼を、小学生の女の子は両足を獲られる、といったホラー展開です。 次々と現れる怪異もみなオリジナルでグロく、類似するものを私は聞いたことも読んだこともありませんでした。 …………しかしこの話を紹介する上で、どうしても避けて通れないのは、作品ページの最初に作者が記した煽り文句です。 「オレの父親は三人いて、全員が殺人鬼。息子を守るため怪異に立ち向かう! 」   ↑ 赤のフォントで書いてあります ツッコミどころ満載です。 ですが、ギャグ要素はありません。かつ、煽り文句に嘘は一つもありません。 霊感・霊能は一切ないが、平然と人を殺せる強メンタルのキャラクターを3名も登場させると、ホラー小説はどうなってしまうのか? 怪異サイドからすると霊能のない人間などやりたい放題ですが、三人の父親はどんなエグい状況になっても心折れることはありません。パニックとはまったく無縁です。ある者は意志の力、ある者は直感に従い、またある者は信仰を支えに怪異から息子を守ります。 彼らは物語りの最初から最後まで一貫して息子を生き残らせることを第一に考えています。まったくブレはありません。読んでいてそこはヒシヒシと伝わってきて、予想外の展開が続くホラーなお話にあって唯一の信じられる拠り所と感じていました。 (なんか良い話みたいに書いてしまいましたが、父(達)は何人もを拷問した上で殺しています。ごめんなさい)

5.0
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恋の夜行列車

カフェバー「ムーンサイド」~祓い屋アシスタント奮闘記~

ホラーだけど怖くない。だって主人公に見えてないから

 バイト先の副業が祓い屋という特殊環境に身を置く主人公都築くん。  カフェの店長が相当な実力者のためか、持ち込まれる依頼はかなりヘビィなものばかりなのですが……都築君、なんとミリも霊能力がない!!!    普通の人でも、ぞっとする場所があったりするじゃないですか。何となくここ、嫌な感じがする? 程度は、幽霊が見えなくても肌感覚で感知すると思うのですが、なんとそれすらない。  それが何をもたらすかというと、霊障の類も全く影響を受けないというびっくり体質。つまり幽霊からの攻撃に対してノーダメージ。  都築君視点の一人称なので、都築君が見えないものはもちろん読者も見えない。すぐそこで霊能力バトルが繰り広げられているのに、全く見えないんですよ。こんな作品、かつてあっただろうか? 実写映像化が低予算で出来てしまう…(演者の演技力はすごく問われる)。  脇を固めるサブキャラも個性派揃い。エピソードがある程度の塊で完結する構成で、まとめて各編ごとに読みやすい点もおすすめ。  最後は何故か都築君がトホホな感じで終わるパターンが多いのは、主にくせ者の店長のせいですが、それでも美味しい賄いに絆される素直さというか単純さが可愛い。  明るくコミカルなホラーという新境地、ぜひその目で確かめてみてください!

5.0
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MACK

最近の「いいね!」

小説家になろうヒューマンドラマ連載:44話

12ハロンの閑話道【書籍化】

栗毛の背を追って

 昨今とあるソーシャルゲームの登場で、競馬熱が高まっている。  少女の愛らしさに魅せられ、レースに掛ける思いに熱を浮かされ、ついには現実の名馬の歴史に手を出す――そして、多くのプレイヤーは思うのである。「どうしてもっと早くに競馬に興味を持たなかったのだろう。手に汗握る戦いをリアルタイムで目撃しなかったのだろう」と。  この気持ちを満たすためにはどうすればいいのだろうか。当然、一つには現実の競馬で「推し」を見つけることが解決手段になるだろう。しかし、キミの愛馬は歴史的快挙を遂げてくれるのだろうか。勝つ馬が必ずしもいい馬ではないが、勝ち切れない馬もいる。悲劇的な最期を迎えない保証は? 誇り高き戦績を挙げるとして、あと何か月、何年ドキドキしなければならない…?  ウェブ小説を読み漁る刹那的で消費的なオタク(暴言)にとっては、短時間で補給できる栄養ドリンクもまた重要なのである。それこそハーメルンで連載されているようなウマ娘二次創作を読んでもいいが…架空馬に抵抗がないのであれば、手軽にかつ興奮して読める金字塔が存在するじゃないか! それこそが、『12ハロンのチクショー道』であり、その続編でここでレビューする『12ハロンの閑話道』なのである。  前置きが長くなったが、レビューに入ろう。  この作品の中心に置かれるのは、サタンマルッコの名を受けた3度目の生を送らんとする競走馬である。1度目の人生では色に溺れ、2度目の馬生では稀代の競走馬としてフランスで戦うも夢半ばで斃れる――このようなバックボーンを持つために特異な性格を持つサラブレッドと触れ合い、驚かされ、魅了される周辺の人物の視点から話が進行する。転生ものではあるものの、主人公の語りは非常に少なく、群像劇の様相を成している。  サタンマルッコの見せるコミカルな描写とは対照的な、競馬に関わる人々の熱い人間ドラマ――それも小心者のオーナー、馬を愛する厩舎の人々、勝負にすべてを懸ける騎手、喧しくも無責任だけど憎めない某掲示板の住民たち――が展開され、田舎のダークホースが中央のエリートや世界の強豪と轡を並べそして勝つ、王道ならではの爽快感がそこにはある。  これらの要素が、臨場感のある実況によって疾走感を表現したレース展開と絡み合い、応援したくなるサタンマルッコが描かれているのである。  さて、ならば本編の『12ハロンのチクショー道』をレビューすればよいではないかという意見もあるだろう。そこには、「閑話」と銘打たれ、作者によって蛇足とまで言われたこの『12ハロンの閑話道』が、その実無駄話などではなく、正統な続編であり完結編であるという事情がある。  本編の12パートと番外編を経て、私たちはサタンマルッコとジョッキーの横田の執念とも言える走りに心を奪われる。しかし、競馬は一騎のみで行われるわけではない。そこには魅力的なライバルたちがおり、サタンマルッコだけでなく、彼らについてさらに知りたい、熱くなりたいと考えるタイミングこそが、本編『12ハロンのチクショー道』が66/66となって読み終わってしまう瞬間なのである。  そして「閑話道」は、その要望に応える、より多くの陣営にスポットを当てた戦いであると同時に、痛快な競争馬サタンマルッコの旅路を終えるまでの物語である。  その内容にはあえて詳しく踏み込まないが、最終章ニジイロは思わず涙を流してしまうレースであった。  当該作品には、小説家になろう側で私より簡潔にうまく魅力を伝えた先行レビューが複数存在している。すでに布教が進んでいる作品について、この感情的なレビューが果たして効果的であるかは疑問符が付く。しかし、オノログという素晴らしいサイトの創設により、より様々な層の人々が「チクショー道」を読み、それだけで終えず、「閑話道」までサタンマルッコを見届けてほしいという一心で、『12ハロンの閑話道』にレビューを書かせていただいた。  ぜひ皆様には彼の馬生を堪能していただき、私とサタンマルッコの喪失感を共有していただければと思う次第である。

カクヨムファンタジー連載:98話完結

林檎と甜橙、女奴隷とその主人

まだ転がり続けるの? 意外な展開でぐんぐん読まされる

異世界からきた、とある男性の面倒をみることになったレティクラタ。彼の世話のため女奴隷を買うことにした。  …という感じで始まるこの作品。導入部は男性との恋愛もの?と思っていたのですが、話は思わぬほうへ転がり続けます。最後まで!  長短にこだわらないエピソードの区切り方や、直接的な表現をすることなく関係の変化を匂わせる描写など。いろんな箇所に効いている技やシリアスとコメディの緩急も見事で飽きさせず、どんどん読めてしまいます。 本当に面白かった。  設定もしっかり練られているようで、この先のエピソードや登場人物たちの細かい背景まで気になってしまう魅力的なストーリー。  軽い読み口が好みの方、少し深めの考察が好きな方、どちらにも楽しめる作品です。ぜひいろんな方に読んでみてもらいたい。おすすめです!

小説家になろうコメディ短編完結

俺がパーティーから追放したひよこ鑑定士が、SSSランクになって復讐しにくるらしい

アイデアは面白い。

でも、ひよこ鑑定士、全然関係なかった。。。