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安楽庵探偵事務所 〜尋ね人は異世界です。〜

独特のリズムと作風に、オリジナル要素と異世界をモチーフにした物語。

【物語のあらすじ】 新宿のとある雑居ビルにある探偵事務所には三か月に一度しか依頼人が来ない。そこには三つ理由がある。看板はなく、広告は出しているものの三か月に一度しか刊行されていないオカルト雑誌。そしてその内容にも問題があったのである。問題だらけの広告とちょっと変わった尋ね人を探す探偵事務所。 果たしてどんな依頼人がやって来るのだろうか? 【登場人物について】 安楽庵探偵事務所の助手は、お酢が好きなようである。 占い館の館長兼探偵事務所の所長は、絶世の美女ではあるがモテない。その理由は60個あるらしい。その他、異世界へ向かう人物などがいる。 【良い点(箇条書き)】 ・一定のパターンのある物語なのかと思いきや、五話で意外な展開となる。 ・依頼人がほとんど訪れない理由は、冒頭で分かるがそれ以外にも理由がある。その部分を知ると、なるほど! と思う。 ・異世界転生を、上手くモチーフとして取り入れた物語である。 ・作風とリズムが独特である。 ・異世界転生後の世界を舞台にしている物語は沢山あるが、異世界転生でいなくなった後の世界が舞台というのは面白いなと感じた。 ・登場人物が個性的である。 【物語の感想】 料理というものが物語にどのような形で関わって来るのだろうか? 初めは全く想像がつかなかったが、こういう使い方があるのだなと感じた。巧く異世界を取り入れた物語であり、発想も面白いと思った。 登場人物についての詳しいプロフィールがあるのも面白い部分。それぞれ副業があるのだろうか? 時々何を言っているのか、ちょっとわからないところも味だと感じる。 とても面白い物語だなと感じた。 *7話まで拝読 【物語全体の見どころ】 独特なリズムのある作品。同じ流れで物語は始まっていく。後半がそれぞれ違っていくスタイル。詩などでよく使われる反復法が物語全体に使われており、その独特なスタイルがリズムを生んでいる。 異世界転生を巧く取り入れた物語である。通常、異世界転生ものというと、異世界に転生した側が舞台である。それは異世界転生者が主人公なこともあれば、それを取り巻く人物や敵などが主人公である場合が多く、現代が舞台になるのは稀だ。 独自のテンプレートにより物語が進んでいく印象。そして独特の切り口で、依頼人の心を浄化していく物語だと感じた。 あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか? お奨めです。

5.0
0
crazy'[email protected]レビュー&作品紹介師

血塗れた手巻き時計

これから二人はどんな事件に巻き込まれていくのか?その真相は⁈

*3話まで連載中(2021年12月4日時点) 1 読む前の印象や予想など(表紙やあらすじなどから想像したこと) あらすじだけでは想像のし辛い物語ではある。 ・まずは手巻き時計の魅力から。 ローターを持たない手巻き腕時計は、自動巻き腕時計よりデザインや装着感、さらに耐久性にも優れる。(web調べ)ローターがないことで薄型のデザインにし易く、装着感やデザイン性にも優れているものが多いらしい。値段はピンキリ。 ・ディスカウントストア(ショップ)とは色々なジャンルの商品を低価格で販売している小売店のこと。 あらすじの手首を切り落とされる事件は、タイトルの手巻き時計に関係していると思われる。主人公たちは、ディスカウントストアの店員ということから、そこで販売した物がこの事件に関係しているのではないか? もしくはそこで買い物をした客が関係しているのかもしれない。果たして真実は? 2 物語は(どのように始まっていくのか?) 主人公の職場にて、朝のミーティングの場面から始まっていく。ミーティング内容の各売り場の予算を見る限りでは、そんなに大きな店ではなさそうである。色んな商品を取り扱っている、ドンキ○ーテのようなタイプの店だと想像する。その中で主人公のノルマは100万であった。時計売り場として高いのか安いのか、ものに寄るだろうが。主人公はこの後、どのように事件に巻き込まれていくのだろうか? 3 良かったところ。印象に残ったところ。好きなセリフなど。 ・名前のある人物が思ったよりも多めではあるが場面のみの登場人物もいる為か、話が分かりやすい。 ・フロア長がなかなかの演出家である。主人公に奇跡と思わておいてからの、ネタばらしの流れが良い。仲の良さを感じた。 ・作中では恐ろしい事件が発生しているが、主人公が天然なのか暗くなりすぎない。 ・先がとても気になる。 4 公開部分の感想 まだ8000文字程度なので、事件の全容は分からないが気になる部分で終わっている。ここまでの話しで分かることは主人公は少し天然でズレているタイプ。それは人を和ませたりするが、呆れさせたりもする。憎めないタイプの人物のようである。そして時計売り場には新人も併せ二人の女性店員がいるようだ。洋服店や宝石店でもそうであるがその店のものを身につける(販売の戦略して)ということはよくある。その利用法はそれぞれではあるとは思うが、少なくともこの二人は、今回の事件の被害者となりうる条件を満たしているようである。まだ巻き込まれる部分まで話が進んでいない為、どのような巻き込まれ方をするのか分からないが、被害者になってしまうのか? それとも事件を解く側になるのか、非常に興味深い。今後の展開に期待。 5 物語のその先を想像して 2021年12月2日時点での公開済の部分では、非常に気になる部分で終わっている。無事に部下が帰宅で来たのかも分かっていない。 犯人の目的が想像し辛い事件である。もし、時計を手に入れたいのならば殴打するなどし、気絶させてから奪うなどすればいい。もしくは手巻き時計を持っている人物に恨みがあるというのなら、そんな面倒なやり方はしないだろう。つまり、手首を切り落とすことに意味があると言える。果たして犯人の動機は何なのか? 次の被害者は誰なのか? 動機は見当もつかないが、現時点で被害者になりうる人物は5人いる。彼らが無事なことを祈るばかりだ。 あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか? お奨めです。

5.0
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crazy'[email protected]レビュー&作品紹介師

執着という名の犯罪

まるでプロローグのように。物語の続きを読者に想像させる作品。

1 読む前の印象や予想など(表紙やあらすじなどから想像したこと) アナグラムとは? アナグラム(anagram)とは、言葉遊びの一つで、単語または文の中の文字をいくつか入れ替えることによって、全く別の意味にさせる遊びである。(web調べ) あらすじの一言がとても気になる物語である。アナグラムが使われているのが物語全体という可能性も考えられるからだ。さすがに長編ならばそんな大掛かりなことをするのは大変だが、こちらは短編のようなのでその可能性は否定できない。さて、どの部分にアナグラムが関係してくるのだろうか? 2 物語は(どのように始まっていくのか?) 事件に巻き込まれた、ある一人の男性の危機から始まっていく。助かりそうにない状況。奇跡は起こるのだろうか? それとも……。 3 良かったところ。印象に残ったところ。好きなセリフなど。 ・意識を保とうと何かを考えるくだりから事件の詳細について、という流れが良い。 ・いろいろと謎な部分が多いが、これは始まりに過ぎないと続きそうな物語である。 ・猟奇的な人物とはこういう人を言うのだなと、勉強になった。 ・好奇心の形はそれぞれであり、道を踏み外すと危ない人間になってしまうということがよくわかる。(危ない人が、二人も出てくる!) ・違和感に対しての表現の仕方が巧いなと感じた。 ・”いつもの”行動に対して、”恐怖”が重なると、人は自然と”いつも”を避けようとするもの。そういう部分がとても自然に描かれていて、素晴らしいと感じた。 4 作品の感想 構成が巧いなと感じた。短編ながら二つの事件が起きており、どちらも危ない人である。どんな手段で主人公の記憶が改変されたのかはわからないが、ここからが始まりなのでは? と思わせる物語である。 面白いなと感じたのは、事件のあと先に”ん?”と思うのが読者で、続いて主人公も”ん?”となっていく。真相を知っているのが読者で書き替えられたのが主人公なのだが、恐怖はリンクしているような気がする。 短編だからこそ、主人公はどうなってしまうんだ! というハラハラドキドキ感もある。そして犯人のヤバさがとても印象的であり、”みつからない”ことに対して納得のいくエピソードもあり、事件の全体像が分かるのも良いなと思った。これから長編として続いていきそうな、想像力を掻き立てる物語だなと感じた。 5 物語のその先を想像して 読者の脳内で、続きが始まっていくに違いない。主人公は果たして生き残れるのだろうか?! 続く……(続きません)。 あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか? お奨めです。

5.0
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crazy'[email protected]レビュー&作品紹介師

おばあちゃんの落とし物

「落とし物」は、なんですか?

 高齢化の進む郊外の田舎町、派手な事件も滅多に起こらない町の交番に勤務する警官の〈僕〉のもとに、ふらりと吉岡のおばあちゃんが「落とし物」をした、とやって来る。吉岡のおばあちゃんはこの町に住む独居老人の一人で、少し痴呆が出ていて、だけど足取りはしっかりしている、そんな彼女の姿がどことなく自身の祖母に似ている気がして、〈僕〉が他の人より気に掛けている住人だった。特に心当たりもなかった〈僕〉に「落とし物が届けられたら、教えて下さい」と吉岡のおばあちゃんは帰っていき、それから日も待たない内に彼女はまた「落とし物」が来ていないか、と尋ねにきて、それ以降は毎日のように今度は落とし物があったと軍手を拾って(それも毎回)、自分の「落とし物」がなかったか、と交番を訪れるようになる。彼女の「落とし物」って何だろう……、本当に「落とし物」なんてしたのかな……、そんな不思議な日が一週間くらい続いた頃、〈僕〉たちの交番に、強盗事件の捜査で県警の人がやって来て……、というのが物語の導入。  ネタバレフィルタは付けましたが、事前情報を持たずに読んだほうが楽しめるタイプの作品だと思いますので、ぜひ作品のほうをまず読んでいただければ、と思います。  いつまでも纏わり続ける恐怖というものがあります。  どれだけ忘れようと努めても、忘れた気になっていても、片隅には残って消えないままの記憶が、ふいによみがえる。本作の登場人物が恐れる過去と同じ経験した者でなくても(すくなくともこれを読んでいるひとの中にはいない、と思います。……えっ、いないよね……)、恐れる過去、忘れたつもりにしている記憶を抱えた者は多いでしょう。そんなひとの心の触れて欲しくない部分に触れるように、他人事ができず自分事となっていく、そんな感情自体はどこにでもある、身近な、とても怖い物語だ、と思いました。結末には寂寥感が余韻として残る、ほのかな幻想味もあって、個人的な嗜好も含めてとても好きな作品です。

5.0
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サトウ・レン