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ジャンル:歴史・時代

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偽神託

古代日本を舞台に描く、多種多様なキャラが魅力の群像劇

「日本三大悪人」をご存知ですか? この物語は、その筆頭と言っても過言ではない弓削道鏡が巻き起こした「偽神託事件」を題材 に、その影で交わされた男女の恋模様を描いたものです。 え? むずかしそう? 古典は苦手? 歴史なんてわかんない? だーいじょーぶ! この作品は、そんなあなたにこそ読んでほしい! 読み始めたあなたを迎え入れるのは、甘々キュンキュンの恋物語です。 運命の出会いを果たした恋人たち。愛の逃避行に旅立つのかと思いきや、約束の時間に男は現れ ず、女は都から遥か遠い宇佐(大分)の地へと戻っていきます。 そして、たった一夜の契りで授かった命を、ひそかに産み落とすのです…… ――ハイッ! ここまで読んで「エモいわー」と思った方はぜひご一読を。 念のため記しておきますが、これでなんとまだ序章です。本編ではそれはもう魅力的な老若男女が これでもかと出てきます。 そして、これがこの作者さんのすごいところなのですが、現代とは価値観も暮らしぶりも全く違 う奈良時代だというのになぜか、「あ~、こんな人いるよね」「こんな子がいたら絶対好きにな るやろ」と、どのキャラクターもまるで私たちと地続きの世界で生きているかのように活写され ているのです。 (なお私の推しは田麻呂パパ) ……かと言って、歴史的描写が蔑ろにされているわけでもなく、生き生きとした登場人物たちの リアルな暮らしを感じることもできます。 難しい話はないです。 甘々のラブストーリーから、切ない大人の恋、陰謀渦巻く政治劇、初々しい少年少女の恋物語か ら成長譚まで、上質の群像劇がこれでもかと詰め込まれたこの一作。 おすすめですッ!

5.0
1
紙弥 (*´ω`*) ミノリ

十の切望 <挿絵あり> 〜史実IF×兵器×異能力×人間ドラマ〜 第二次世界大戦時、ドイル国が保有する異能力組織に入団した主人公は、”戦争を終わらせる”ために戦う

彼らは皮肉にも自分たちの能力開花の為に大切な人を奪われた。それでも、生きることを選んだ彼らの真の敵とは?

1 世界観や舞台、どんな国(自治体)同士で戦っているのか? など 1938年 3月 フランチェ国 フランチェ国:隣国のドイル国と戦争中あり、両国の間にはフランチェ側が作ったメジノ要塞が敷かれている。この要塞は、17年前の第一次大戦時のフランチェ国VSドイル戦争の経験から作られたものである。先の戦争では、同盟国の協力もあって、フランチェ国が勝利した。この時、両国の間ではヴェロサイユ条約が結ばれた。厳しい制限での軍縮、莫大な賠償金を請求する内容であり、ドイル国がフランチェ国に対し、二度と戦争を仕掛けないようにするためのものであった。 2 事の発端 (戦争が勃発した経緯や理由) 上記の条約が結ばれたにも関わらず、ここ10年間ドイル国は密かに次の戦争のために準備を進めているようである。そして3ヶ月前、ヴェロサイユ条約をはじめとした不可侵条約を全て無視し、ドイル国は自国の東に位置する、パーランド国へと侵攻したようだ。そのうえ、西側であるここフランチェ国にも侵攻作戦を企てているようである。 3 主要国の内情 メジノ要塞のお陰か、今のところフランチェ国には戦車などが攻め入ってくるようなことはないが、ドイル国では軍用機を飛ばし偵察や基地爆破などを行っている。安全とは言い切れない状況にある。 4 主人公について 主人公のスクルドは17歳。第一次大戦が終戦した頃、戦火に包まれていた場所で産まれた可能性が高い。自分を育ててくれた人物は施設の前に置かれていた赤ん坊を引きとったという。なので当然両親のことも知らず、確かな生まれも知らないようだ。 この年、狙われないはずの町は空からの攻撃を受け、地獄のようなありさまとなる。主人公と一緒に買い物に出かけていた二人を含む、彼らはなんとか生き延びたものの、教会で一緒に生活していた育ての親であるシスターを含む子供たちは、返らぬ人となった。彼らの復讐を誓った主人公達だったが、軍の者に拉致され、拉致された理由と町が襲われた本当の意味を知ってしまう。 5 簡単なあらすじと感想 二人の赤ん坊が拾われる経緯から始まっていく。 主人公は赤ん坊から20歳までの計14人が身を寄せる、マウロ協会でミラーというシスターに育てられた。13人の孤児がここで暮らしている。 彼女の40回目の誕生日の翌日、主人公達は買い物に出かけた。その時に彼を頭痛が襲い、その直後警報が鳴ったのである。 その後、石造りの倉に逃げた三人は何とか生き残ることができたが、倉からでた彼らが目にしたのは地獄のような光景であった。急いで教会へ皆の安否を確かめに向かったのだが……。 もし自分たちの大切な人たちが、自分の能力の開花の為に犠牲となったなら、とても複雑な心境だと思う。人によってはこんな能力を持っていたために、たくさんの人が犠牲になったんだと、自責の念に駆られるかもしれない。幸いと言っていいのか分からないが、主人公達の場合は自分たちを利用しようとした人々に向いたため、自殺などをせず生きることを選んだ。復讐をしたところで。失なわれた命は戻らない。全てが終わったあと、彼らは何を想うのだろうか? 6 見どころ  主人公達の大切な人たちは、彼らの能力を引き出すために犠牲になった。彼らの能力が必要となったのは、ドイル国が他国を軍事力によって再び脅かし始めたことにある。つまり発端は確かにドイル国にあるのだ。だが、彼らの敵はドイル国ではないという所が重要である。 もし彼らがそのまま自分たちの憎しみを”自分たちの敵”に向けてしまったなら、どの道この国に未来はないだろう。内側に向かっていく憎しみに、ドイル国が被せる形になるからである。その為、彼らが自分の真の敵を知った直後は、どうなってしまうのだろうと、不安もよぎる。 その方向性が定まるのは、軍の者たちから主人公が逃れる際、彼らを助けてくれる人物たちと出逢ってからである。その人物たちは、パツィフィストという”世界平和を実現することを目的とする組織”に属しており、世界中から能力者を集めるのも活動の一つだという。つまり何処かの国が勝ち、他の国を植民地にするということではないと思われる。果たして彼らは、どんな風に世界平和を実現しようというのだろうか? あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか? お勧めです。

5.0
0
crazy's7

ヒロインが魅力的なスチームパンク剣戟アクション!

物語の舞台は一九世紀末のロンドン! ヒロイン、奴奈川静(ぬながわ しずか)は、大英帝国の軍特務機関に所属し、人の力を遥かに超えたヴァンパイアたちと戦います。 スチームパンクと剣戟アクションを謳っているとおり、蒸気を利用した武器なんかも登場。 静の扱う日本刀も含め、武器のネーミングがいいですね。クールです。 敵であるヴァンパイア勢力の内幕描写も面白いんですが、何よりもいいのがヒロイン静がとっても可愛いんです。 行動とか物事に対する反応とかが。 ラノベでよくみかけるどのヒロインともタイプが違いうと思います。 僕がこのタイプのキャラを書こうとしても、ちょっと真似できないな、と思いました。 とにかく周りのみんな、「静のことが大好き!」ってところがいいですね。 周囲のコミカルな態度に対して、本人はいたって真面目というところのギャップも読んでいて楽しいです! 主人公の魅力を描く方法ってその行動を描写する以外に脇役たちの言動や行動でイメージが形作られる手法があると思います。 その点でいうと『静』は主人公の魅力を引き出すことに成功していると思います。 主人公を追い詰める事も忘れていない そんな静も身体も心も大ピンチになりますが、仲間たちの心遣いがまたいい感じなんです。 過去編である戊辰戦争エピソードも静の行動基盤になりえるエピソードで読み応えありました。 他のエピソードより若干、おとなしめですが僕は好きでした。 ただし令和3年12月現在、改稿作業中ということで完結話も含め、多くが下書き状態になってます。 なので、このレビューも完結バージョンを読んだ事について語ってる感じです。 控えめなヒロインが魅力的なスチームパンク剣戟アクション 『静』おすすめです!!

5.0
0
zip7894

大正石華戀奇譚<一> 桜の章

正統派貴公子VS妖イケメン男子!大正ロマン・ファンタジー・サスペンス!

【見どころ①】美しい情景描写と大正ロマンの極彩色 とても丁寧で美しい描写で描かれる舞台は、臨場感たっぷり。 まるで、自分がその世界に入り込んでしまったかのような没入感。 どっぷり浸りたい方には、超オススメ! そして、大正ロマン! 美しい邸宅、華やかな調度品、主人公を彩るお着物!! これらの描写を読んでいるだけで、ワクワクします。 【見どころ②】イケメンVSイケメン 主人公に思いを寄せるイケメンが二人! もう、これだけで!ドキドキが止まりません! しかも、一人は「人間の愛を知らぬ妖」 彼が、主人公との心の交流を通して人の愛を知る過程には、胸がキュンキュンなります。 女子、必見!! 【見どころ③】ハラハラ・ドキドキ・サスペンス 後半の怒涛の展開は、まじですごい! ハラハラ・ドキドキで、最後の10話くらいはページを捲る手が止まりませんでした。 しかも、これらの怒涛の展開、全てがちゃんと前半に伏線張られてたんだぜ…… 「うわぁ、まさか!?」「まじか!?」「ひょえー!?」 部屋に一人で読んでいたのをいいことに、叫びまくりました。 【見どころ④】物語の根底にあるもの、それは『愛』 これはね、愛の物語ですよ。 愛なの。 これは、私から多くを語るべきではありません。 ぜひ、お読みいただいて、感じていただきたい……! 主人公の最後の決断、その尊い『愛』の結晶を、ぜひ見届けていただきたい!! 全人類が読むべき名作です。

5.0
1
鈴木 桜@カクヨムコン7準備中12/17〜

黒犬玉

恐ろしくも美しい犬神の呪

 誘拐された犬神使いの家の息子と、それを救わんとするふたりの男のお話。  ファンタジーです。それもゴリッゴリの和風ファンタジー。実を言うと和風ファンタジーってあんまり読んだことがなく、そのうえ知識すらもない(歴史とか何もわからん)人なのですけれど、そんな自分が読んでもしっかり和風ファンタジーなのがすごい。  この作品の魅力をどんな言葉で伝えたものか、正直ものすごく難しいのですけれど、ひとことで言うなら『丁寧に組み上げられた世界そのものに面白みのあるタイプのファンタジー』。なんとなくSFっぽい印象すらあって(個人の感想というか、人によって〝この感覚〟を表す語が違いそう)、つまりあくまでも和〝風〟です。昔の日本そのものではどうもなさそうなのに、でもそれがものすごく日本日本〝している〟ような感覚。度肝を抜かれました。和風ファンタジーなのにしっかりハイファンタジー(異世界)してるというか。  歴史上の何かにオリジナルな設定を組み込むのではなく、どうもきっちり一から組み上げているっぽい世界(違ったらすみません)。でもしっかりと和風なんです。イメージ的に身近な和のエッセンスで想像できる。読んでいるとひしひし感じるこの感覚、こう書いてしまうと何がすごいのか全然説明できてない気がするんですけど、でもこれが本当に〝イイ〟んです。  社会制度や組織まわりの設定が架空のそれで、でも説明がなくとも名称だけでだいたいわかってしまう、この『だいたい』の気持ちよさ。っていうかもう、ただ単純に格好いいです。固有名詞等々がもう雰囲気バリバリで、自分の心のどこかのセンサーがずっと反応しちゃうような。こういうのなんて言えばいいんでしょう?  その上で、というか、その設定面の架空度合いだからこそ魅力が増してくるのが、この物語の主軸。すなわち、事実上の主役であるところの『犬神』です。  犬神という語(概念)そのものは現実にあるものですけれど、でもこの世界のそれは果たしてどのような存在か? 『黒犬玉』というタイトルに、暗闇の中に慟哭する飢えた獣から始まるプロローグ。この『呪』の不吉さと『獣』の生々しさ、対照的なふたつの恐れから成り立つ黒い生き物の、その恐ろしさが故の美しさ。さっき「ファンタジーなのにSFみたい」的なこと言っといて手のひら返すようであれなんですけど、なんだかホラーみたいな鋭さがあるなあ、なんて、いやもうめちゃくちゃ言ってるみたいですけどでもお願い伝わって! 全部本当だから! という、もう本当に説明に困ります。  終盤が好きです。あるいはキャラクターそのものでもあるのですけれど、とにかく少年(蓮)と犬神(玉)との主従関係というか、その信頼が垣間見られる光景がもう。総じて雰囲気の良さとセンスの光る、世界そのものに気持ちよく浸れる作品でした。

5.0
0
和田島イサキ

一枚の銀皿

ひとりの人間の生き様が歴史になる

 カルタゴの捕虜となったローマの執政官、マルクス・アティリウス・レグルスさんが、和平交渉のため特例的にローマへと戻るお話。  歴史ものです。時代ものとは異なりあくまで歴史の一部を描いたものであるため、事実や出来事に関してはかっちり堅実な手触りではあるのですが、でも同時にウェット(というよりは情緒的)な切り取り方をしているところがとても魅力的なお話。  キャッチである『これは、義に殉じた男の物語。』という文言の通り、〝義に殉じた男〟であるところのレグルス個人の物語であり、つまり登場人物のミクロな視点に寄せて描かれたお話です。例えば、文章そのものが一人称体である(=マゴーネさんを通して見た出来事だけが書かれる)こと。単一のエピソードを題材とした掌編だからこそのアプローチだとは思うのですが、それにしたっておそらく相当な芸当、少なくとも見た目ほど簡単ではないと思います。  歴史上の出来事を書くとなると、現在の常識や感覚ではそもそも想像が追いつかない部分も多く、加えてどうしても大局観みたいなものに沿って書かざるを得ない部分まで発生してくる。したがって〝神の視座〟のような自由度の高い(読み手も後世の人間であるため本当に無茶が効く)書き方が必要というか、これがないと相当しんどいことになりそうな気がするのですが、でも普通にしっかり書き上げられている。彼ら個人のドラマが展開されていて、するりとその心情に乗っかっていける。とても綺麗で、なんだかため息の出るような思いです。  そしてこの書き方だからこそ映えるというか、生々しく響いてくるのがお話の内容そのもの、つまり彼らの生き様の美しさです。これは心が震えるような英雄の物語、あるいは英雄〝たち〟というべきか、とにかく好きなのはマゴーネさんの物語でもあるところ。主人公と呼ばれるべきはあくまでレグルスさんで、視点保持者たるマゴーネさんは実はあんまりいいところがないのですけれど、でも彼は敵であるレグルスさんのことを憎らしく思う反面、その気高さをしっかり認めてもいる。この敵同士でありながらも通じ合う感覚が実に格好良いというか、その魅力がひしひし伝わってくるのは、やはり人物に寄せて書かれているが故のことだと感じます。  人間のドラマを描きながら、それがそのまま歴史につながっていることを伝えてくれる、まさに文字通りの『歴史の息遣い』を感じさせてくれる物語でした。

5.0
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和田島イサキ

【独眼竜異聞】~双龍の夢~

戦乱の世を駆け抜けた彼らの、信頼と絆の物語。

1 物語の始まりは 社の宮司を務める兄に急ぎ城に上がれと言われ、片倉小十郎景綱は暗闇の中、松明の灯りを頼りに城へ向かっていた。城へ着くと遅いと言われるが、心身を清めていたから遅くなったようである。そこで、梵天丸(伊達政宗の幼名)が天然痘にかかり3日も熱が下がらないと告げられるのであった。 2 関連の史実や用語について 独眼竜とは? 、隻眼の英傑に対して与えられることがある異称。初例は中国後唐の太祖李克用だが、日本では戦国大名の伊達政宗がよく知られる。 (ウィキペディア調べ) 潔斎とは……神事・仏事の前に、飲食その他の行為をつつしみ、水浴などして心身を清めること。 剣祓い……検索したが不明。お守りのようなもの? 朔……太陽と月の黄経が等しくなる現象、およびその時刻をいう。 疱瘡(ほうそう)……天然痘のこと。 注連縄……しめなわ 3 関連の登場人物について 梵天丸……伊達政宗の幼名。 片倉小十郎景綱……戦国時代から江戸時代前期にかけての武将。伊達家の家臣。伊達政宗の近習となり、のち軍師的役割を務めたとされる。仙台藩片倉氏の初代で、景綱の通称小十郎(こじゅうろう)は代々の当主が踏襲して名乗るようになった。(ウィキペディア調べ) 喜多……片倉 喜多・伊達政宗の乳母。父は鬼庭良直。別名は、「喜多子」「少納言」。 4 物語について 小十郎が様子を見てみると、疱瘡(天然痘)に見られる発疹はないに等しく、彼女に”お前も覚えがあろう”と言われて自身に起きたことを思い出す。同じような体験をした覚えがあるようだ。兄には”祓えなかった”と言われ、彼の中に入って来たのは”龍”だと告げられたが、その時は信じることが出来なかった。梵天丸は注連縄の張られた小さな洞窟を覗き込んだのち、何かが目の中に入り込み、このような事態になったようである。 後に二人は連れ立って城を出ることになる。相手はまだ子供なので大変ではあるが、主人公が彼の面倒を見るようになったのであった。 5 感想 時代背景について感じたこと。 今と違い、医療の進んでいない時代と言うのは大変だなと感じた。一番考えさせられたのが、親子の関係についてである。現代の海外などでは、ベビーシッターなどが当たり前な国も存在するし、仕事の間に子供を託児所などに預けるのも当たり前の時代とはなっている。しかし子供であるにも関わらず、あまり親の温もりを感じることのできない時代というのは、とても切ないなと感じた。また、結婚にしても、今のように自分で相手を選ぶことができず、人質のような立場で相手の家に入ることも当たり前の時代である。 まだ幼く、愛など知らない子供に子供を産ませる時代。いろんな意味で人権のない時代だったのだなと感じた。 6 見どころ あまり歴史の流れが分からないので、確かなことは言えないが龍が体内に入って来るということ以外は、歴史通りなのだと思う。どのような出来事があって、主人公が伊達政宗と共に天下を目指したのか? という歴史が綴られている。過激描写とはなっているものの、激しい暴力描写などはなく全年齢読めると思う。重要な場面が主に描かれており、昔の言葉などが使われている為、苦手な人は、一部読めない漢字も含まれるとは思うが(常用外漢字にルビがない為)。戦いや戦略、日常などがメインとなっている。その中で主従を始めとした信頼関係が結ばれていく。伊達政宗と小十郎にスポットをあてた物語であると感じた。あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか? お奨めです。

5.0
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crazy's7

Winning-カイキホテル境界科学対魔班-

個性的な四人が科学と論理で挑むのは、人なざる者ども?!

【簡単なあらすじ】 ジャンル:現代ファンタジー 日用品を買いに出かけた先で、主人公はある迷子の幼児をインフォメーションへ届けることになる。しかし届けたのはいいものの、名前も言わず連れが迎えに来る様子もない。その上幼児は主人公の服の裾を掴んで話さない状態。結果、保護者が迎えに来るまで一緒にいることになったのだった。まさか、後日その二人に再会することになるとは知らずに。 【物語の始まりは】 主人公と幼児を連れた年配の男性との出会いの経緯から始まっていく。日用品を買いにショッピングモールへ出向いた主人公は突如、コートの裾を掴まれた。視線を落とすとそこには迷子らしき幼児が。迷子センターに連れて行くも、名前も言わず困ってしまう。何とか服装だけで放送をかけて貰うも、なかなか連れが来ないという状況であった。 【舞台や世界観、方向性】 〈天が定めた理〉 この世で起きたことはこの世で解決するものであり、例えば犯罪を犯してもそれを裁くのは、この世に生きている”人”である。仮に何も悪いことをしなくても天が味方してくれることはないということ。 備考〈個人的に調べた用語〉 天佑とは……天のたすけ。天助。 チュニックとスモックの違い……チュニックは丈の名称。(例:ロング丈) スモックは上着のデザインの名称。(web調べ) EVA樹脂とは ……エチレンと酢酸ビニル共重合体させた合成樹脂。 この物語は群像劇。主人公以外の視点からも物語は紡がれており、彼女の知らない彼ら(幼児と祖父)の日常を垣間見ることができる。 幽霊について。 死神が間に合わない場合に幽霊となるようで、例えば自殺や殺害、事故など。恐らくこの物語で幽霊となってしまうのは、”想定外(寿命以外や予定外等)”の死によるものなのではないだろうか? 幽霊退治の論理が科学的である。 【主人公と登場人物について】 主人公は細かいことが気になってしまう女性という印象。幼児にパパと言われてしまう。一般的な女性にしては(モデルなどを省く)長身の部類に入り、髪もショートカットだった為だろうか? 仕事のために向かったスタッフルームで医師だという女性と遭遇。変わり者のようだが、会話のテンポが合っており、主人公とは気が合うような印象。 【物語について】 初めの場面から感動するシーンのある作品。迷子の幼児はなかなか彼女の服の裾を離さなかった為、最終的にはお迎えが来るまで一緒にいることとなる。ここで彼女の優しさや親切心が垣間見える。 主人公の通う大学は少し変わっており、運営母体はホテル産業である。自社の人材は自分で育てるという方針のようだ。彼女がこの大学を選んだのは”在学中にホテルの仕事をすれば、奨学金が出る”というシステムがあるからのようだが、このホテルの仕事とはホテルを運営する(ホテルマンやベルボーイ等の)スタッフという意味ではなく”怪力乱神を世から排除する”という特殊なものであった。(幽霊退治) 【良い点(箇条書き)】 ・中心となる四人の人物はそれぞれ性格が異なり、良いバランスを生んでいる。とても個性的である。 ・霊などの設定や倒し方など設定が細かい。よくありがちな陰陽師とかではなく、どちらかと言うと科学的であり新鮮である。 ・先進的技術(スマホやアプリなど)と古くからあるもの(霊など)のモチーフの融合がナチュラル。 ・幽霊などを見たことがなく倒したこともないが、論理的な戦い方なので分かりやすい(化学物質など)。身近なもので戦ったりするので(例えば塩)、想像しやすい世界観である。 【備考(補足)】13話まで拝読。 【見どころ】 この物語の設定で面白いなと感じるのは非科学的なものを科学で退治しようとするところだと思う。つまり力任せでも神頼みでもなく、知性と知識、閃きなどで解決していく部分があるということ。そして使用されるものは最近の物から、昭和に流行したものなど多岐にわたる。それはものによって良い部分や使える部分に着目しているということなのではないだろうか? そして主要な登場人物も個性的である。それぞれに役割があり、明るい雰囲気を作っている。年代が別々なことも、色んな時代のものを使っていることと合わせると、納得の組み合わせでもあり、バランスの良さも感じる。 主人公は元は、衣食住の保障と奨学金の為にこの制度を利用しようとしたのかも知れないが、とても楽しそうである。世界観の設定と登場人物たちに魅力を感じる物語だと感じた。12話からは登場人物が増え、物語にさらに奥行きも出てくる。彼らは敵か? それとも味方か? あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか? この先どんな展開になっていくのか、その目是非確かめてみてくださいね。お奨めです。

5.0
1
crazy's7

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小説家になろう恋愛書籍化コミカライズ連載:67話

ガリ勉地味萌え令嬢は、俺様王子などお呼びでない

人は見た目じゃない

第一部は俺様王子編。 傲慢俺様なイケメン王子が『良い』と思えるのは、ヒロインが王子のことを好きになることが前提かつ、ヒロインとのふれあいで傲慢で俺様なだけではない王子の奥底にある良さ等が見えてくるからであって。 ヒロインに好きな人がいて王子のことはこれっぽっちも好きではない場合、権力と自身の魔法の力に物を言わせて人の話を聞こうともせず迫ってくるような俺様っプリは、『キュン』とするどころか『ただただ壮絶に面倒くさい』としか思えないんだな……と乙女ゲーマーとして目から鱗が落ちる思いがした。この手のタイプは乙女ゲではわりとメイン攻略対象として存在するので……前提と視点が違うとここまで意味合いが変わってくるのか……と。 王子の言動と彼自身が迷惑でしかないヒロインと、王子に憧れているヒロインの友人との会話での分かりやすい見え方の違いにめちゃめちゃ納得した。 第二部は俺様王子の弟の腹黒王子編。 第一部は学園内でことが収まっていたけれど、第二部はガッツリ王家が絡んできてヤバさが一段とアップ。 人の話を聞かない第一王子の次は、やはり人の話を聞かない第二王子に王妃と、この国の行く末が非常に不安になる。 が、番外編で第三王子が登場し、なんとかなるのではないかと一息つける。 物語全体を通して会話のテンポがよいので読み進めやすく、最初から最後まで一気に楽しく読めた。 いつも全力で好きを押し出すシャリーナと、困惑しながらも段々惹かれていくリオルの二人が可愛い、物凄く可愛い。 見た目は地味なガリ勉少年で、しかも魔法が使えないという欠点があるけれど、シャリーナの為に己が頭脳と持てる力を全力で使って戦うリオルは本当にカッコイイ。

小説家になろう恋愛連載:30話完結

薬師の魔女ですが、なぜか副業で離婚代行しています

恋愛ジャンルになっているが、他者の恋愛に絡んだことを仕事としている物語でヒーローとヒロインの間に恋愛は始まっていない(今後もしかしたら始まるかもしれない? というような匂わせ雰囲気で終わっている)ので、ジャンルタグつけが間違ってる訳ではないが求めていたものとは違う……という複雑な読了感だった。 物語自体はさくさくとテンポよく読めて悪くなかったので、恋愛ではなくファンタジータグであれば気持ちすっきり終えられたのになあ……と思った。

小説家になろう恋愛連載:144話完結

絶対呪ってやるからな!

暴走沸騰系女子・メイジーによる!拳で☆母を探して。 第一の手段候補は呪いのモトを手に入れる事から

下町で元気に給仕に励む母子家庭の子メイジーは、サバサバした赤毛美人。だがある日突然、下町を謎の高級馬車が走り去った後、家の部屋は血だらけで、もぬけのから。どうも母は攫われたらしい?メイジーは誓う。絶対許さない!下町の隣人たちの諫言をお供に、ちょっぴりニワト…たんじゅ…激怒したメイジーはノンストップで暴走を始める。貴族にツテ?下町にあるわけないじゃ無い!そんな時は呪いがマストって聞いたわ!材料を取りに行くわよ!← これは、たいがい拳で解決しようとする(注・うら若き女性です)メイジーをひょんな事で知り合った美麗な兄と妹が必死に止める?物語。 竹を割りまくってもうスパーン!スパーン!言ってそうなメイジーが爽快。 悩んでる事が小さくかんじる…よしがんばろ!と思わせてくれる、ストレスが飛んでいく小説です。2024年3月中旬の更新ここ数話で、お母さまと再会した今が読み始めるチャンス!