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セマザサ族の刺繍

記録は人の思いも乗せて行く。さあ文化を感じる旅に出よう。

 この作品、ざーっと最初に読んだ時、エッセイかと思ったんですよ。つまり実話なのではないかと。世界には自分の知らない民族や文化もたくさんありますから、そういうものの体験記録なのかなって。  そしたらこちら、まさかの創作!  土地の文化は風土に根ざしますから、その地域で代々行われている儀式や風習というものを知る事により、そこに住まう人の世界観等も伺い知る事が出来るので、NHKのスペシャル番組なんかも好んで見ますが、本当にそれを見ているかのよう。淡々としたナレーションで紹介されていく文化がリアリティの塊。  日々の記録を刺繍にしていくのは、この地域では紙が貴重だとか気候的に残しにくいのかも。そもそも文字がないのかもしれない。それでも、後世に伝え残していかねばならない事も多くあるのでしょう。刺繍の意味を親から子へ伝える行為も風習のひとつになっていそうで、そうやって親子の絆を深めているのかもしれません。  人生を記録する刺繍日記。一目に思いが乗って呪術的な意味もありそうで、思いや願いも込められていく。ただの出来事の記録ではなく、感情も籠められるんですね。子供が生まれた喜びだとか、誰かを喪った哀しみ等も記録され、誰かの刺繍と、誰かの刺繍が同じ出来事を記録してリンクしていたりもするのでしょうね。  人と人がそうやって繋がっている事も感じられる素敵な文化を感じ、想像の翼も広がってこの地域に思いを馳せてしまいます。  ある世界の、どこかの地域を旅をして見て来た。そんな読後感です。

5.0
1
MACK

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