ユーザー登録・ログイン

新規登録

ログイン

作品

レビュー

登録/ログイン

その他

オノログについてFAQ利用規約プライバシーポリシー問い合わせユーザー管理者Twitter
レビューを投稿
書籍化
コミカライズ原作
ジャンル別
サイト別
サイト関連
運営している人

@オノログ

検索条件

Page370

条件をリセット
詳細条件で探す

連合軍第13師団飛行部隊 ~四◯四分隊のツバメちゃん~

魅力的なキャラクターが息づく空の物語

「神」と呼ばれる謎の存在がばらまくウイルスにより二分化された世界。メサイアウイルスから生き残った者は特別な能力が出現し、悪魔の契約者と呼ばれるようになる。 世界は、ありのままを受け入れる「原則主義派」と、身体の一部を機械化して原則主義派を掃討しようとする「新人類派」に分かれ、己の矜持をかけた戦いが始まる── 硬派な文体で紡がれる本格ミリタリーSFです。日本人には馴染みのないウィットを交えたジョークや、小気味よい会話が世界観をより際立たせていてまるで洋画を見ているよう! 戦闘シーンも圧巻で、戦争の悲惨さ、残酷さを見事な筆力で書ききっています。 キャラクターも一人一人が個性的で魅力がたくさん。特に主人公の直(すなお)とバディを組むルードルマンとの関係性は必見で、互いを信頼し合う熱い友情を見せたり、ちょっぴりニヤニヤしてしまうような甘酸っぱいロマンスを見せたりと、二人の関係から目が離せません。 過去のトラウマに捕らわれたルードルマンに「あなたの隣を飛びます」と直が光へ導くと共に、彼女自身もまた、自分の命を省みない戦い方から、彼を、仲間を守る為に戦いたいと考えを改めます。 手に汗握る本格ミリタリーと、そこに付随する重厚な人間ドラマを楽しみたい方にぜひオススメしたい一作です。

5.0
0
結月 花

冬野つぐみのオモイカタ

散りばめられた謎と陰謀。気がつくとずっと読んでしまう作品です。

どこにでもいる普通の女子大生、冬野つぐみは親友の千堂沙十美と共に何気ない日常を過ごしていた。だが、ある日突然、人が黒い水を残して消えてしまう事件が発生。その事件に巻き込まれた親友を救う為につぐみは立ち上がる── 日常のシーンと不安を煽るような緊迫感のあるシーンとの緩急が素晴らしい作品です。 物語の根幹にたどり着くまで少し時間がかかりますが、間に挟まれる「カテノナ」という陰謀が進められるエピソードが挟まれるので、そこにたどり着くまでに読者の緊張感は十分に煽られます。 テンポの良いコミカルな会話の掛け合いが映える日常のシーンとはうってかわって、陰謀に立ち向かう場面の緊張感は思わず背筋がゾワリとしてしまうほど。随所に謎が散りばめられており、一度読み読み出すと止まらなくなります。 また、物語を彩る個性的なキャラクターも本作の魅力。思わずフフッと笑ってしまうような日常のシーンで見せる顔と、バトルの際に見せる顔のギャップがすごいです。 物語が各キャラクターの一人称で進んでいき、時には彼らの過去や心情に触れることができる為に、どのキャラクターにもつい感情移入して読んでしまいます。 特に応援したくなるのが主人公のつぐみ。 彼女は親友を救うためにとある組織に助けを求めますが、各々特定の能力を持ち合わせる彼らとは違い、つぐみは唯一、能力を持たない存在として彼らと行動を共にします。だが、つぐみは持ち前の観察力や頭の良さを発揮し、時には組織の人間も驚くような活躍を見せます。 ミステリーとして読むのも良し。キャラものとして読むのも良し。 たくさんの魅力がつまった本作をぜひお手にとられてみてください。

5.0
0
結月 花

あんなペンネームを付けてしまったのに、

一味違ったラブコメを堪能してください!

現役女子高生アイドル、最上まこには秘密があった。それは「ゲイのおっさん」というペンネームでBL小説を投稿していること。 現役男子高校生、立石隆斗には秘密があった。それは「腐女子のJK」というペンネームでBLイラストを投稿していること。 素の姿を隠した二人は、創作投稿サイト「クリンク」で出会い、「腐女子のJK」が「ゲイのおっさん」にファンアートを送ったことで運命は動き出す── なんともぶっ飛んだ設定で始まるこのラブコメ。本作の魅力は、思わず「あるある」と共感する点がたくさんあり、一度読み始めるといつの間にかグイグイ引き込まれている点です。 「ミカエルスマイル」という天使の微笑みをもつアイドル、最上まこの実の姿は男勝りのサバサバ女子。しかもプライベートでは「ゲイのおっさん」というペンネームでBL小説を書いているという、イメージと真逆の姿を持っています。フリルつきブラウスに毛玉スウェットを履いているまこちゃんを見たら、一瞬で彼女のことが好きになります(笑) また主人公二人は、お互いの素性を隠しながら、創作サイト「クリンク」で運命の出会いを果たしますが、創作のあるあるネタもたくさんあり、思わずうんうんと頷いてしまうこと間違いなし。ファンアートをもらって「神!!!!」とひれ伏してしまうシーンは、創作者であるなら共感するしかないでしょう。 思わずクスリと笑ってしまうエピソードを挟みながらも、物語はきっちりと練られた構成により進んでいきます。 特に、最上まこはアイドルの顔を持っている為に、彼女のイメージに関わる大事件も起きてしまったり…と読者を飽きさせない展開が続きます。 毎話必ず笑ってしまうが為に、「この二人って本当に恋愛関係になるの?」と思いがちですが、様々な出来事を通して二人が自分の本当の姿を出し始め、少しずつ距離が縮まっていく過程が丁寧に描写されている為に、最後の場面ではニヤニヤがとまらなくなります。 甘くはないラブコメ。でも読んでいくうちに二人のことが大好きになるラブコメ。 安易な甘甘シーンには頼らない、二人のおかしくも甘酸っぱい恋愛模様を、ぜひ堪能してみてください。 騙されたと思って、まずは一読をおすすめします。

5.0
1
結月 花

アリスな私にキスをしないで

心理学と恋愛の甘酸っぱいトリックをご覧あれ

憧れの人と付き合えて、ついフワフワと浮わついてしまうくすぐったい気持ち。 好きな人が可愛い女の子にアタックされているのを見て、焦燥感に似た不安定な落ち着かない気持ち。 本当に私のこと好きなの?とちょっと試したくなるイジワルな気持ち。 女の子なら誰でも一度は経験したことがある、恋の甘酸っぱさも、苦い思いも、本作品には丁寧に書いてあります。 恋に翻弄される文学部の「私」ちゃんは、ある日心理学の講座で「アリス顔実験」を知り、彼氏である名木橋先生にその実験を元にした悪戯をしかけます。 「私のことが好きすぎて、私のことを見たんですね」 この一言が言いたくて。 心理学の実験をトリックにして先生を翻弄する私ちゃん。そして、心理学の教授である名木橋先生の鮮やかな「お返し」が見事で、思わず恥ずかしくなって近くにあったクッションを抱き締めながら読んでしまいました(笑) 心理学を使ったトリックにわぁ!とびっくりする気持ちと、胸をドキドキさせる甘酸っぱい恋心。どちらも満足に楽しみたい方は、ぜひこの作品を読んでみてください。 多分、甘い恋愛映画を一本見たくらいドキドキしてしまいますよ♪

5.0
0
結月 花

御伽世界のアイデンティティー

御伽世界のアイデンティティー

平凡な高校生活を送っていた主人公、望月友也は、ある日一冊の本と出会う。 その本の名前は「ピーター・パン」。この本との出会いを切っ掛けに、御伽世界を舞台にしたバトルが幕を開ける── 各世界の童話やお伽噺をモチーフにした能力が魅力的なこの作品。「ピーター・パン」「バーバヤーガの小屋」「ジャック・オ・ランタン」「かぐや姫」など、誰しもが知っている童話から、初めて見る外国のお伽噺まで多数の作品が出てきます。 ピーター・パンなら「空を飛べる」、ジャック・オ・ランタンなら「火の玉を飛ばせる」など、お話に沿った能力が出てくるだけでなく、各能力者の過去も物語になぞらえて語られるなどかなり凝った設定の作品です。緻密に練られた設定と世界観。後半に出てくる謎の狼少年の能力や、美しいヒロイン、織姫の能力が明らかになるシーンは迫力があり、必見です。 多彩な比喩表現や技法を駆使した文体が独特で、緊迫したシーンや感動的なシーンがまるで映像を見ているがの如く脳内に再現されます。 印象的な場面の演出もうまく、一度はまればのめり込みながら読んでしまいます。 彼らが綴る物語を、ぜひ堪能してみてください。

5.0
0
結月 花

マリオネットインテグレーター2

糸を断ち切ったその先にあるものは

前作「マリオネットインテグレーター」の続編となる本作。 前作同様、糸に絡まるというのはどういうことなのか?糸を断ち切って行動するというのはどういうことなのか?というテーマを読者に投げ掛けており、こちらは前作のテーマをより深掘りした内容になっています。 主人公であるカートはピアと二人で暮らしていましたが、ある日ピアの婚約者と名乗るピアの実妹、フィーネがやってくることで物語は動き始めます。 彼女は「ピアと結婚することが幸せになることだ」という母親の呪縛の糸に絡めとられており、最初からカートとぶつかりあってしまいます。 糸に絡めとられていたのはフィーネだけではありません。 両親の事情や育ての親のしつけによりうまく自己表現ができないカート、そして二人の保護者であるピアまでも、母親の糸に苦しめられていました。 彼らは時にはぶつかり合い、慰め合い、お互いにお互いの存在を受け入れながら少しずつ絡まった糸をほどいていきます。 また、精霊の言いなりになっていたラザフォード国自体も、精霊の呪縛から逃れ、挙兵という大きな決断を下していきます。 テーマは前回同様「運命の糸を断ち切る」こと。前作はこの糸を断ち切る所までで終わっておりましたが、本作ではさらに「断ち切ったその後、自らの意思で決断し行動する」所まで描かれています。 前作からの伏線もうまく張り巡らされており、回収の鮮やかさも見事ですので、前作を読み込んでいる人程、楽しめるのではないかと。 新キャラクターも登場し、読み応えは十分。二作品を通してつづられた、大団円の結末をぜひその目で見届けてください。

5.0
0
結月 花

異世界転移していない!? ここは-システムエラー-界らしいです~ちょっとおかしなゲームを攻略しなきゃいけなくなりました~

─ システムエラー ─界を体験してみませんか?

ゲームをやっていて、この世界に入りたいなと思ったことは一度や二度ではないはず。この物語は、そんな読者の思いを満たしてくれる作品です。 昨今流行りの異世界転生ものと違うのは、この─ システムエラー ─界が完全にゲームとして確立されているところです。 まず、チュートリアルで主人公の佐藤は何回も死にます。選択肢をミスると即ゲームオーバー。でも、この作品の面白いところは、何回死んでも佐藤の記憶は継続している所。「あ、この選択肢だと佐藤は死ぬのか。じゃあ次はこうしてみよう」というように、読者はゲームのプレーヤーとして佐藤と一緒に物語を体験していくことができるのです。 また、最初のスキルが「なし」だったり、アイテムがバグって読めなかったり、謎が散りばめられているのも好奇心をそそられます。 文章は、実際のゲームの様に会話中心で進んでいくので、隙間時間にサクッと読めるのも魅力。また、ヒロインの猫獣人、シャロールちゃんがとても可愛くて、彼女のお色気シーンが見たくてガンガン読み進めてしまいます(ここも少しゲームっぽいですね) 佐藤になりきってシャロールちゃんと冒険を続け、最後のエンディングまでぜひ見てほしい、そんな素敵な作品です。

5.0
0
結月 花

最近の「いいね!」

小説家になろう恋愛連載:66話完結

【完結】セクハラ貴族にビンタしたら社交界を追放されたので、田舎で人生やり直します。~一方、そのころ王都では~

難アリ家庭から逃げた先で努力し幸せを掴む物語

親の歪んだ教育方針により世俗に疎くすれていないヒロインのため色々とおぼこいが、助けてもらった先の家で色々と教わり、『自分』を出せるようになっていく変わりようが良かった。こういう、若干テンションのおかしいヒロインは好き。 ヒーローも少々珍しいタイプで好ましかった。 さくさくとテンポ良く話が進むため、じれじれな恋愛ではあるがイラつくほどの長さではなくニマニマと過程を楽しめた。悪党が断罪されているのもよき。 軽めですっきりと読了できる作品だった。

小説家になろう恋愛連載:119話完結

美醜あべこべ世界で異形の王子と結婚したい!

男性のみ美醜逆転の異世界に美少女イケメンハンター出陣します!

前世で喪女だった後悔からイケメンにガツガツの肉食系女子となった美少女主人公。前世含めて一目ぼれした異形と言われるほどの美少年(前世観)にアプローチをしてさっさと婚約者候補に収まり、誰も寄せ付けないいちゃらぶカップルになります。 外面もよく美少年に目がないですが、自分主観で醜いからと嫌うことはありません。恋愛対象ではなくてもちゃんと人として接する、人として優しい女の子だからこそ素直にその恋路を応援することができます。美少年と付き合うためにしていた善人の外面がよすぎてまわりからは誤解されてもいますが、そこも美醜逆転独特の笑いポイントとして楽しめます。 義理の弟を可愛がったり、不遇なイケメンも多数出てきて、乙女げー系小説っぽい世界観な感じですのでさくさく読めて最後まで一気に楽しめます。 ヒーローにも秘密がありちゃんと後々秘密を打ち明け合って、主人公が面食いなのも全部わかってもらって思いあうラブラブ小説です。 最後までぶっとんだ美醜観によるドタバタギャグが楽しいですし、完結済みなので一気に最後まで楽しめます。 世界観も楽しくもたくさんのキャラクターもそれぞれ個性がありいい人が多く、美醜逆転好きだけではなく乙女ゲー系の愛され主人公恋愛物が好きな人にもおすすめです。

カクヨムファンタジー連載:98話完結

林檎と甜橙、女奴隷とその主人

まだ転がり続けるの? 意外な展開でぐんぐん読まされる

異世界からきた、とある男性の面倒をみることになったレティクラタ。彼の世話のため女奴隷を買うことにした。  …という感じで始まるこの作品。導入部は男性との恋愛もの?と思っていたのですが、話は思わぬほうへ転がり続けます。最後まで!  長短にこだわらないエピソードの区切り方や、直接的な表現をすることなく関係の変化を匂わせる描写など。いろんな箇所に効いている技やシリアスとコメディの緩急も見事で飽きさせず、どんどん読めてしまいます。 本当に面白かった。  設定もしっかり練られているようで、この先のエピソードや登場人物たちの細かい背景まで気になってしまう魅力的なストーリー。  軽い読み口が好みの方、少し深めの考察が好きな方、どちらにも楽しめる作品です。ぜひいろんな方に読んでみてもらいたい。おすすめです!