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華燭の檻

美しき世界観と驚きのラスト!

【作風や読む前の感想などについて】  時代らしさを感じさせる表現がふんだんに使われており、ストーリーは悲しい始まりをするものであるにも関わらず、美しく可憐でロマンチックである。  タグにはハッピーエンドとあり、あらすじには不幸な境遇から始まっていく短編なのでどのような経緯でハッピーエンドとなるのか想像がつかない。  あやかしもので鬼とある。どんな生き物にも良い悪いがあり、人間の全てが良い人でないように鬼にも良い鬼がいるのかもしれない。    ここでハッピーエンドの方向性はいくつか想像できる。  主人公が夫と幸せになるルートや主人公が自由になるルート。もしくは真に愛する人を見つけ駆け落ちするなど。  この物語では一体どんな結末が待ち受けているのだろうか? 【物語は】  ある印象的な一文から始まっていく。  これは読者への問いかけでもあると思う。  四ページにて四部構成になっていると思われる。これだけの構成で急展開を迎えられるという流れも素晴らしいと思える作品だ。  あなたなら主人公の未来をどう想像するだろうか? 【愛のカタチ】  この作品で注目すべきは、その愛の形である。  色んな形の愛が出てくるが、主人公は少なくとも物語開始時には夫から愛されているとは言えない状況にあった。これについては後に詳しく明かされていく。  政略結婚であり、年が離れすぎているから仕方がないと思ってしまうが、それにはちゃんと理由があるのだ。そこがこの物語の必然性でもあり、ラストに驚く展開が待ち受けている点でもある。  温度差がハッピーエンドを際立たせており、やっとたどり着いた幸せの形なのだとも言える。これは純愛と言っていいのではないだろうか? 【物語の見どころ】  時代らしさを醸し出しており、とてもロマンチックに感じるところと、伏線回収の仕方がかなり鮮やかである。色んな事が繋がると、主人公がこの人生においてこんな道を辿ったことは運命なのかも知れないと思ったりもする。  そしてかなりハラハラドキドキする部分もある。  構成が巧いため、そのこともあり主人公を応援したくなる物語だ。  意外なラストを迎え、読了後には幸せな気持ちになるかもしれない。  あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか?  主人公の行く先をぜひその目でぜひ確かめてみてくださいね。お奨めです。

5.0
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crazy's7

蛍地獄奇譚

タイトルからは想像できないほど、温かくてコミカルな物語

【物語は】  妖怪が人間界へ出入りする鬼門にて、ある事件が発生したことから始まっていく。  主人公は閻魔大王の次男。  彼は事件のあった後、父である閻魔大王から呼び出しを受け、そこで人間界へ行き兄を助けるようにと言われるのだった。 【登場人物について】  この物語は、多視点で展開されていく群像劇。  主人公の蛍は兄と仲が良くなかったため、人間界へ行けという父の指示を断るかのように思われたが、彼には彼の考えがあるらしくあっさりと人間界行きを承諾する。  恐らく、蛍となずなのw主人公なのではないかと思う。     地獄から来た蛍は、出生が元で鬼たちに妬まれているように感じる。認められていないという方が近いのだろうか?  なずなの方は、何かを感じ取ることのできる少女という印象。 【物語について】  主人公蛍と彼の面倒を見ている三吉という二人のやりとりがコミカルで面白い。  言葉遊びをしているような面白さが、そこかしこにある物語でもある。  彼らの人間関係については徐々に明らかになっていくが、誰が人間で誰が鬼で、誰が妖怪なのか一見わからない。  なので、主人公がピンチのように感じても、実際は違ったりする。  蛍は飄々としていて、人間界でならいじめに遭っている状況にも関わらず、文化の違いなどからそれに気づいてはおらず、感じ方のズレもまた面白い。  視点の切り替えが多いので、読み手は選ぶかもしれない。 【物語の見どころ】  閻魔大王の次男は父から、人間界に解き放たれた妖怪と門番を襲った者を調査する兄を助けるように言われてある学園に生徒として通うことになった。  そこでなずなという少女と出逢い、学園生活をしているうちに色んな事件に遭遇する。   その中で、なずなの幼馴染みの正体を知ったり、彼となずなの三角関係になったりと、恋愛部分がなかなか面白いと感じる。  恐らく恋を知らない蛍は自分自身の言持ちを理解していない。  そしてその蛍に惹かれているだろうなずなも、自分自身の気持ちが恋だとは自覚していない。そこに幼馴染が加わり、面白い展開となっている。  恋愛部分がメインではないかもしれないが、この三人の関係がどうなっていくのか非常に気になる。  あなたもお手に取られてみませんか?   地獄の門番を襲った人物の目的は? 犯人は誰なのか?  三角関係の行く末は?   この物語の結末をその目でぜひ確かめてみてくださいね。  お奨めです。 *備考9ページ目まで拝読

5.0
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crazy's7

「日本人」最後の花嫁 少女と富豪の二十二世紀

両親に捨てられた少女は、この先どんな人生を送るのだろうか?

【物語は】  意味深な、はじめ書きから始まっている。  この物語はタイトルだけを見ると”日本人最後の花嫁”とは一体どういう意味合いを持つのか、非常に想像力を掻き立てられる。  しかしあらすじに書いてる通り、少子化問題を解決した手段。その結果、主人公が日本人最後の花嫁となってしまったようである。  この未来は、決して笑いごとでも他人事でもないと思う。  果たして、主人公はこれからどんな道を歩んでいくのだろうか? 【モチーフに考えさせられる物語】  確かに日本は少子化とは言われているが、全地球の人口が75億人、国数197か国(2022年4月の時点)ある。  そう考えた時、日本人自体の割合は多い方だと思う。  戦争をしない国であり、医学も進み超高齢化社会となった。その上、感染症の影響で人との距離が遠くならざるを得ない。  そして何よりも、先進国であり男女平等としながらも賃金格差、女性の負う負担の大きさにより、更に結婚から遠ざかっていると思う。  家庭を持つことに魅力を感じない世の中なのではないだろうか? 【主人公の人生】  本編は主人公の13歳の頃から始まり、その頃の日本人がどのような暮らしをしているのか? 純潔の日本人がどんな環境にあるのか明かされている。  例えるならば、絶滅危惧種として保護はされているものの豊かな生活とは言えない。むしろ最低限の生活しかすることができない状態であるといえるだろう。  それは少数派が生きづらい日本の現状を表したようなものにも感じる。  そんな中でも、主人公は希望や夢、志を持っているように感じた。  主人公はひみこだと思われるが、この物語は一視点ではなくアレックスとひみこの両サイドから展開されていく。 【世界観】  近未来代的な社会。車が空を飛ぶような、今よりも更に技術が進んだ未来が舞台となっている。そして特殊な通信方法も使えるようである。  その中で、鈴木家のみが時代から取り残されたような暮らしをしていた。 【物語の見どころ】  鈴木ひみこの人生は、結婚式の一場面から始まっていく。  13歳ころの彼女は、両親に捨てられてしまったものの好奇心旺盛で、活発な印象がある。だが結婚式の場面ではうつむいており、その感情が分からない。それが緊張によるものなのか、性格の変化によるものなのか、それとももっと違う理由によるものなのか、とても気になるところである。  彼女の人生は、天才実業家の息子アレックス・ダヤルが鈴木家へ来訪することによって、ターニングポイントを迎える。  もし彼が彼女たちに会いたいと願わなければ、恐らく生活に変化はなかっただろう。しかし彼女の両親は無責任にも見えるので、どの道そのままでは良い未来は訪れなかったに違いない。  両親に捨てられ、彼に育てられることになったひみこは、今まで見たこともなかったものに触れることになる。一変してしまった生活。果たして彼女はこれからどんな風に成長していくのだろうか? その結末は?  あなたもお手に取られてみませんか? お奨めです。 *備考12ページまで拝読

5.0
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crazy's7

【完】海賊、異世界で旅を続ける

彼がこの世界に呼ばれた真の理由とは?

【物語は】  海賊である主人公が宴の日、ベッドごと何処かへ転送されるところから始まっていく。そして目を覚ました彼は、唐突に異世界へ送る”と言われるのだ。  彼が評価されているのはその”探求心の高さ”。  しかし、主人公にとってはそれは”人間として当たり前”のことであった。  だが、”世の中には何にも興味を示さない人間もいる”。彼はそういった人々のいる世界へ行き、彼らを救えと言われるのであった。   【自分で道を切り開いていく物語】  転生ものや女神などを仲介とした転移ものには、特別なスキルを授かったり、チートなどが多く存在するが、この物語で女神から授けられるのは”指輪とコミュニケーション能力”のみ。  これは例えるなら、全くその土地や国の文化などを知らない海外へ”語学のみ”で飛び込むようなものである。もちろん、地理さえ分からないしどんな食べ物があるのか? 身分などの制度があるのか? 地理はどうなのか? すらわからない場所へである。  ここでのコミュニケーション能力は”言葉が通じる”程度であり、性格が変わるというような方向性ではない。しかしながら彼は内気な性格と言うわけではないので、その辺も問題はないようだ。  この物語を読んでいると、意志の疎通が出来ることがどれだけ窮地を救うものであるのかということに気づかされる。 【主人公の人となりや魅力】  ほとんど身一つ状態で知らない土地に飛ばされた主人公であるが、言葉が通じることにより機転を利かせ、窮地を乗り切っていく。  とても頭の回転の速い人物であり、何か起きた時には論理的に考え理解していく。  戦闘能力も高く、身軽で冷静。その体型から弱そうと勘違いされることが多数あり。だからこそ戦いのシーンはハラハラドキドキしてしまう。  まだ全てを理解しているわけではないが、探求心だけではなく遊び心もあるのではないかと感じている。 【物語の見どころ】  主人公は、異世界に行くまで殺人や強奪は当たり前のことだった。それでしか生計を立てられなかったのかもしれないし、それが性に合っていたのかもしれない。  だが、殺人も強奪も決して良いことではない。その罪の償いも含め、女神から異世界へ転移させられることとなった。  その中で、今まで自分とは無縁だったような善良な人々に出逢い、簡単に自分を信じてしまう彼らを心配さえするようになるのだ。  変えるためにこの世界へ飛ばされたが、彼自身も変わっていくのである。  そしてもう一つ、あらすじにある”旅をする中で異世界に呼ばれたわけ”。これを彼が知った時、物語は大きく動くのではないかと思う。  元海賊で極悪非道なことをしていた主人公は、異世界の彼らにどのような影響を及ぼすのか? そしてこの物語の結末はいかに?!  あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか?  お奨めです。

5.0
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crazy's7

あと五分が四時間になる理由 決して私のせいではない

あなたならこの物語を読んで何を感じるだろうか?

 読む前に感じたこと。  あらすじの”もっともっと大きな力が作用しているかもしれません……。”という部分を見て、ホラーなのだろうか? と思った。  しかしながら、タグにはホラーの文字はなく、何やら怪しげな文字が。  ”重力”?! 一体何が起きるのか楽しみな作品だと感じました。  そして始まった本編。やっぱりホラーじゃないか! と思わず絶叫。  だがラストまで読むといろいろ見えてくるものがある。  上手いなと思ったのは、主人公と相手との関係。あえてこの表現をするのが伏線であるということ。  読む人によって捉え方は違うのかもしれない。  何を感じるかも、経験によるものだとも思った。    このタイトルと相対性理論については理解したが、主人公とその関係はちょっと自分には理解が難しかった。ただ、主人公がこうなってしまった理由については想像が出来たし、また相手との関係がこうなってしまったことも想像がつく。  そしてここからが再スタートなのだということも。  まだやり直しはきくのだろうか? このままでは報われないが、相手は見放してはいない気がしている。気づくことを待っているような気がするのである。  完結作品なので、その先は読者がどう想像するかで決まるのだと思った。  あなたもお手に取られてみてくださいね。  おススメです。

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crazy's7

国を憂える者のつぶやき

【物語は】  なんだろう? と思う始まりから入っていく。  これから何が伝えられるのか、タイトルにヒントがあるにも関わらず不思議とそのことを忘れてしまう。文学的な作品であり、不思議な感覚を齎す。 【感想】  エッセイのような流れなのかな? と思っていたらなるほど文(ふみ)かと納得しました。  これは純文学ですね。近現代文学のようなお洒落さもあって好きです。  そして初めは何かこう、人に煙たがられる話なのかと思っていたら、その共通点から更に話が展開されていき、落ちがある。  ショートショートってきっちりとしたメッセージがないと終着点が難しいなと感じていたので、こちらの作品は凄いなと思いました。  しっかりとしたテーマとメッセージがあり、構成が巧く、”なんだろう?”と興味を引く展開でもある。  文体も美しく、大人向けの物語だなと思いました。  もちろんメッセージを向けている層は大人(成人)ではあるとは思いますが、まだ未成年の相手にもこれからそうなった時、思い出して欲しいメッセージであるとも思いました。  あなたもお手に取られてみてくださいね。  おススメです。

5.0
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crazy's7

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