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京都の今日も通り道のあやしゑ手まり歌

段々と明かされていく謎の部分に好奇心が刺激される作品

【読む前に感じたこと】  気になるのは二点。  一言紹介文に記載された『【手まり歌】に奪われた』という部分と、あらすじにある『生きていく上で大切な、とある物を喪っていた』という部分である。  主人公は生きていくうえで大切な何かを【手まり歌】に奪われたということが想像できる。  逆を返せば【手まり歌】に奪えるものであるということだ。  タグには『あやかし』『陰陽師』と言った言葉が並ぶことから、この辺りに何かその謎に繋がるヒントがあるのではないかとも思う。そしてそれは『喪ったものの辛さを抱えた』と書かれていることから、少なくとも大切な何かとは失え(喪え)ばそれなりに苦しむものであるということ。  一体主人公が何を奪われたのか、非常に気になるところである。 【物語は】  歌の一部のような謎かけから始まっていく。  この冒頭の意味はきっと後に明かされていくのだろうと感じた。  本編に入ると文化的行事とある男の話しへと入っていく。  それがあらすじにある『顔を布で隠した不思議な男』のことであることは容易に想像がつくだろう。(ただし、この時点ではあくまで予想である)  彼がどんな人物で、主人公とどのような出会いを迎えるのかとても気になるところだ。 【世界観について】  京都を舞台としたあやかしもの。  自分はあやかしものをあまり読んだことがないので、ここに出てくるあやかしが有名なものなのかオリジナルなのか分からないが、容姿などが詳しく書かれているのでどんなものなのか想像はしやすいと思う。  情景についても細かく書き込まれており、京都をぼんやりとしか知らずとも情景が想像できる。  京都という場所は不思議な場所で、これが現代ファンタジーであり、フィクションだということは分かっているが、あやかしがいても不思議ではないという感覚に陥る。  主人公の恰好はミステリアスさに一役買っていると思うが、それ以上にこんな格好をしなければならない何かがあるのだろうと思う。その理由はぜひとも知りたいところだ。  おそらくそう言ったものも明かせないわけではないだろうが、冒頭のほうではまだ明かされていないので、その理由を知りたいという読者の読みたい気持ちを刺激するものであると感じた。 【主人公について】  あらすじの補足では、主人公は究極の方向音痴とある。  自分にとってはあまり他人事とは思えない。さっそく迷っているようだが、意外と地図アプリは分かり辛いものだ。方向音痴の人にとってはなおさら。  しかも、方向音痴特有の『こっちかな』に笑う。  方向音痴の人は地図を確認しても、なんとなく勘で動いてしまうものだ。結果、違うところへいってしまうのである。とても親近感の湧く主人公である。  見目はよく、方向音痴で、謎めいた人物であるというのが主人公に対しての初めの印象。  これからどのようにその印象が変わっていくだろうか?  そこも見どころの一つだと思われる。 【物語について】  この後主人公はある人物と遭遇するのだが、自分の想像はもしかしたら違うのかもしれないと思い始める。冒頭に出てきた人物と、ここで彼が遭遇した人物は髪の色が違うためだ。  この後、主人公がここへ来た理由などが明かされていく。  たしかに謎要素を含む物語だ。主人公を助けてくれようとした人物の素性はすぐに明かされることはなく、それよりも主人公の口から語られる『疑問』が一番の謎である。  彼らの言う『てまり歌』とはどんなものなのか、歌の内容はどんなものなのか気になるところだ。 【物語のみどころ】  タグにブロマンスとあるが、主人公の容姿はどちらかというと女性に好まれるというよりはBL向けの印象を持つ。彼の仕草も、どことなく色香を感じさせる。よって女性向けの物語という印象を持った。  あやかしと彼らについて。  段々と主人公と『彼』の状況の違いというのが明かされていくのが面白いと感じた。  初めは主人公と同じものが視えているのだろうか? と思うのだが、それがどうやら違うと分かった時、彼らはどのようにして協力関係になるのだろうと好奇心が刺激される。  小タイトルのつけ方にも工夫がなされていると思う。 『今日の京都は○○』と続き、統一されているのだ。つまり、タイトルの分だけ何かが起きることを暗示していると想像がつく。  少しづつ明かされていく『てまり歌』の謎、関係。  随所に情景描写などで京都らしさを醸し出しているのも見どころのひとつではないだろうか?  かなりスピード感のある物語だと思う。  あやかしや陰陽師が好きな人にはお奨めしたい作品。  ぜひお手に取られてみてはいかがでしょうか?  備考:32ページまで拝読

5.0
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crazy's7@レビュー&作品紹介師

ハルイロ・ミント

作品紹介  高校3年生の『小山内 あずき』は、昔から仲の良かった幼馴染のイケメン『青山 光翔(ミント)』といつの間にか、関係がギクシャクしていた。中学の頃は、自転車で二人乗りをして一緒に学校へ通っていた程の仲だったのに……。そしてその頃、鞄に付けていたふたりの仲良しの証が、高校に入学してから、片方見ることがなくなった。  そんなふたりに、起きたあるハプニング。それをきっかけに一気に、あずきのミントに対する思いが変化する。 「泣いてもいいから、笑ってみせてよ……」  泣いて、笑って、また泣いて……。  青春ど真ん中、揺れ動く、感情ジェットコースター胸キュン春色ラブストーリー♪~作者作品紹介より~ 起承転結がしっかりとあって、わかり易い王道のストーリーで、安心して読み進めることができました。 ミントくんが、チャームを付けなくなったり、荷台をはずしてしまっ理由がわからないまま、(お年頃だからかな?) 主人公あずきは、素直になれずに、交差する想いがもどかしい。まさに青春ですね。 荷台を付けた後、あずきは素直になれたのでしょうか? 続きが気になる二人でした。

4.0
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asato umi

キミの声だ、ってわかるんだ

挫折はけして、絶望じゃない

 ずっとやりたかったことを否定され~ふとチャンスがめぐってきて~(承)ハッピーエンド  ここまでの作りは、きちっと押さえてあって、でも、「これは、ありきたりな話じゃないな」と感じると思う。そこが恐らく作者スパイス、味かなと。  (承)起承転結の承なのですが、流れよく↑にあがっていくのですが、へ?と、流れよく↓にも下がる、このターンはとても緩やかで、序盤に出てきた挫折とも違う。  「大人になってからの挫折と、子供の頃から尾を引く挫折って違うよなぁ」と染々しました…。  そこにエイトビートをぶち込んで「やるぞ!」まで行くと強くなれる気がするし、そんなときにまわりに誰かがいたら「やるぞ!」の叩き方が変わってくる。  しかし、穏やかな風のような音。これを聞き取って欲しい。沢山の意味がある。多分それは「表現」という感覚でない、体温で感じるもの、ごく自然な、当たり前な、馴染みあるものに。  誰がどう読むか、それは別に感想としては言わないでおこうと思う、言葉にすれば陳腐だし伝えられない。風の音、空気の振動、緩やかに、時にシンバルだって優しい音を出すものです。好きに生きていたい、伝わってくるような。そんな青春、それは音波信号のようなもの。 良作ありがとう。

5.0
0
詩木燕二

最近の「いいね!」

小説家になろう恋愛書籍化コミカライズ連載:67話

ガリ勉地味萌え令嬢は、俺様王子などお呼びでない

人は見た目じゃない

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【書籍化】縁談が来ない王妹は、狂犬騎士との結婚を命じられる【本編完結】

地の文のテンポが小気味良い

心理描写の表現が独特で面白く、サラッと読める。 「理性を焼死体にする」「英雄の復活(理性が)」が特に好き。 どこまでもブレない狂犬隊長と苦労人の副隊長の関係性が良い。