将棋にはまって冷たくなった夫に少しでも近づく為、新妻が健気に将棋を勉強するという月9のドラマでありそうなお話……と思ったら、繰り出されるラノベチックな設定や展開の数々。 勢いのままにエキセントリックなキャラクターがかき乱して来たり、少年漫画のような熱さがあったり、ホロリと来る展開があったり……と思ったらやっぱりラブラブしたりと、感情をとにかく揺さぶられます。 まるで戦型や局面によって様々に味わいを変える将棋の対局のように、様々な面白さが詰め込まれながらも互いに引き立て合っている素晴らしい作品です。 文体も読みやすく、対局の展開も雰囲気で楽しめるように考えられているので、将棋に詳しくない方にもおすすめです。
一切の無駄がない物を読んだという気がします。 タイトル、キャッチコピー、第一話の文言ですら、この物語には必要な文章だったように思います。読了後にそれぞれ意味が分かったときに、ああ……という言葉しか出ないかもしれない。 姉妹だからこそ、というのでしょうか。深い愛憎というものを見た気がします。 手紙の形で物語られる二人の人生は、読み手にも色々な感情を想起させ、ラストに向けて不穏な空気を感じさせます。 手紙によって最後に残されるものが何か、ぜひ最後まで読み切っていただきたい一作です。
最初に「可能背はあるな・・」 途中で詳細を補正 で、結末あってましたが、この軽妙な語り口では 途中で回避はできないでしょう・・ 後、色々「やられたっ!w」気分にはなるけど 結構爽やかな「引っかかってよかった」気持ちになれる人は多いと思います