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エゴイスティック=帝国

想い人を求めし彼女の心の行きつく先は、闇か、それとも光か

少女は想い人のそばにいる。 少女は想い人を追いかける。 少女は想い人の死の覚悟を受け入れる。 少女は想い人の死を信じない。 少女は想い人になっていく。 少女の心の闇にスポットをあてながら、ただ一つの目的に向かって突き進ませる。 様々な人々の言葉が少女の心の底の感情をすくい上げる。 それは少女にとって闇そのものか。それとも光たりえるか。 心理描写が見事の一言だったわ。 気がつけば主人公の己の内なる心への言葉に惹きこまれていくの。 秀逸な人間ドラマ。是非一度お読みいただきたいわ♥

旅をする──ドラゴンの少女と巡る異世界

これは、言葉の通じない本当の「異世界」旅行記。

 主人公が理由もわからず異世界に来てしまう——古今東西、特に最近はそんな物語が溢れていますが、この物語のひとつの大きな特徴は、主人公ユーヤが最初に出会ったドラゴンの少女シル以外とは言葉が通じない、ということです。  ドラゴンなら強大な力を持っていて、誰とでも話せる、だから大丈夫——そう思いました? 残念! なんとシルは自分のことさえよくわからず、世界のことも言葉も何もわかりません。ある意味ユーヤ以上に世界の迷子です。  そんな二人が「何か」を探して旅する物語。  まず心惹かれるのが、何だかよくわからないのにとっても美味しそうな食べ物たち! とろける何か、蜂蜜のようなものがかかった甘そうなお菓子。それを満面の笑顔で食べているシル。訳のわからない世界にいながらも、なんとも美味しそうで、苦労は多いのにどこかほのぼのして温かい気持ちになってしまいます。  そして、世界の描写だけでなく、主人公ユーヤが現地の人々と身振り手振りやそれまで学んだカタコトの言葉を使って、少しずつ言葉の意味を理解していく過程がとても興味深いのです。  二章で何度も登場する「アメティ」という言葉、現地の人々と交流していくうちにその意味がわかったとき、わあ! と本当に異国を旅している気分でとても楽しくなってしまいました。  新しい言葉が出てくるたびに、この言葉はどんな意味なんだろう、この人たちは一体どんな人々なんだろう、そんな風に世界を深く楽しめる素晴らしい作品です。  こんなご時世だからこそ、この物語で、まだ見ぬ世界を新鮮な気持ちで旅してみませんか?

あなたを死なせるための手紙

この文字数の中に、どれだけのドラマが詰め込まれているのか。

 一切の無駄がない物を読んだという気がします。  タイトル、キャッチコピー、第一話の文言ですら、この物語には必要な文章だったように思います。読了後にそれぞれ意味が分かったときに、ああ……という言葉しか出ないかもしれない。  姉妹だからこそ、というのでしょうか。深い愛憎というものを見た気がします。  手紙の形で物語られる二人の人生は、読み手にも色々な感情を想起させ、ラストに向けて不穏な空気を感じさせます。  手紙によって最後に残されるものが何か、ぜひ最後まで読み切っていただきたい一作です。

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