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凄惨たる魔王の黙示録〜目覚めると勇者になっていた魔王は、斯くして世界を救う。

今までに読んだことがない異世界ファンタジー

魔王テネブリスと勇者ルクルースの 一騎討ちから始まる物語。彼らが迎えた運命は──? 最初からクライマックスかと思われる激しい戦い。死闘の末に目覚めた魔王、テネブリスは、自身の意識が勇者ルクルースの体に入っていることに気付く。なんと、勇者と魔王は中身が入れ替わっていたのだ!! 体が入れ替わる物語である場合、通常は体の持ち主のフリをして行動したり、体が入れ替わっていることを仲間に伝える展開が多いと思いますが、魔王テネブリス様は勇者の体でありながら「私は魔王だ 」と自分を偽ることがありません。 前半は、突然「私は魔王だ」と言い出した勇者を「チュウニビョウ」にかかったのかと勘違いする勇者一行とのコミカルなやり取りが続き、ダークな世界観の中でもクスッと笑える面白さがあります。 後半に行くにつれて物語は重厚さを増していき、展開もシリアスになっていきます。 ネタバレになるので伏せますが、自身の魔力の取り戻し方を知った彼は、やがてひとつの目的を定めます。 前半は少しコメディ寄り、でも中盤辺りから爆発的に面白くなっていきますので、ぜひ最後まで読んでほしい一作です。 また、注目すべきは、主人公である魔王テネブリスのかっこよさ。勇者と中身が入れ替わろうが、自分は魔王だ!と、勇者一行に迎合することなく我が道をいきます。 お互いの勘違いにより、時たま笑えるやり取りがある中でも、魔王としての彼の恐ろしさ、かっこよさが全く損なわれない所に、作者の力量を感じます。 勇者と魔王。昔からある対立関係のイメージを逆手にとった、全く新しい異世界ファンタジー。 伏線回収も見事で読んで絶対に損はしない物語です。ぜひ、この雄々しく魅力的でかっこいい魔王様が生きている世界にどっぷり浸ってください。

5.0
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結月 花

クロスリフレインⅠ~瑞光に導かれし赫灼~

珠玉の王道ファンタジーを楽しみたい方に

まだ序盤ですが、思わずレビューを書かせる力がある作品です。 まず圧倒されるのは、美しい風景描写と激しい戦闘描写のギャップです。 鐘が鳴り響く朝のシーンから始まるこの物語。なめらかな文体と丁寧な描写が、この美しい世界観を際立たせています。 かと思いきや、黒魔が襲撃してきた時の戦闘描写は緊迫感があり、思わず手に汗を握りながら読み進めてしまいました。 平和な場面と戦闘シーン、この切り替えの描写が見事です。 ストーリーのテンポも良く、数話ですぐに物語に引き込まれてしまいました。 また、主人公セフィが本当に魅力的です。 おしとやかで一見か弱そうに見える彼女ですが、自身の危険を省みず村人を護ろうとする責任感の強さや、誰一人として傷つけまいと奮闘する姿勢は好感が持てます。 恐怖を感じつつも、自分を鼓舞して得体の知れない黒魔に立ち向かっていく姿を見たら、彼女を好きになること間違いなし! 最新話まで読了しましたが、既に物語の中に伏線がいくつか仕掛けられており、今後の展開に期待しかありません! もっと多くの人に読まれてほしい素敵な作品です。

5.0
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結月 花

マリオネットインテグレーター

考えさせられる物語です

精霊の国と謡われる平和な国、ラザフォード。この国には精霊が住まう水晶木が植えられており、女王は精霊の声に従って国を統治する。 精霊の声を聞く代わりに平和を手に入れたラザフォード国だったが、その代償に、人々は自ら考えることをやめてしまった── 精霊の導きにより、ある日突然騎士に任命されてしまった少年カートの視点で物語は進んでいきますが、現宰相のヴィットリオをはじめとして、現女王であるグリエルマ、騎士団長のヘイグ、人形使いの魔導士ピアと、三人の幼馴染み達の運命も物語に複雑に絡みこんでいきます。 かなりテーマ性の深い物語で、ことあるごとに「精霊の言うことを盲信し、思考を放棄するのはどういうことなのか?」が繰り返し語られています。 物語の内容自体もよくできており、完結させてから連載しているのもあって物語に矛盾がありません。1章は登場人物が多いので、物語の全体像を把握するまでに時間がかかるかもしれませんが、そこで読むのをやめてしまうのは非常に勿体無いです。 各所に伏線が丁寧に張り巡らされており、最後の伏線回収も見事です。 読み終わってからも再読したのですが、「あ~これはあれだったのか~」と謎解きがすべて終わってから読むとまた違った面白さがありました。 自ら思考することを放棄してしまった者達が、愛するものの為に、自分の信じるものの為に支配の糸を絶ちきって行動していく姿には、心を揺さぶられます。 自分で自分の運命を決めるのは、自分の魂が叫んだ時。誰かを、何かを想う強い気持ちが、精霊の支配から彼らを解放していきます。 大きな選択であればあるほど、自分の意思で決断することは不安がつきまとうものですが、その時はぜひこの物語を読んでみてください。 運命に抗う彼らの姿に、きっと勇気をもらえるはずです。 ※カクヨムで続編「マリオネットインテグレーター2」も公開中です。

5.0
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結月 花

最近の「いいね!」

小説家になろう恋愛書籍化コミカライズ連載:67話

ガリ勉地味萌え令嬢は、俺様王子などお呼びでない

人は見た目じゃない

第一部は俺様王子編。 傲慢俺様なイケメン王子が『良い』と思えるのは、ヒロインが王子のことを好きになることが前提かつ、ヒロインとのふれあいで傲慢で俺様なだけではない王子の奥底にある良さ等が見えてくるからであって。 ヒロインに好きな人がいて王子のことはこれっぽっちも好きではない場合、権力と自身の魔法の力に物を言わせて人の話を聞こうともせず迫ってくるような俺様っプリは、『キュン』とするどころか『ただただ壮絶に面倒くさい』としか思えないんだな……と乙女ゲーマーとして目から鱗が落ちる思いがした。この手のタイプは乙女ゲではわりとメイン攻略対象として存在するので……前提と視点が違うとここまで意味合いが変わってくるのか……と。 王子の言動と彼自身が迷惑でしかないヒロインと、王子に憧れているヒロインの友人との会話での分かりやすい見え方の違いにめちゃめちゃ納得した。 第二部は俺様王子の弟の腹黒王子編。 第一部は学園内でことが収まっていたけれど、第二部はガッツリ王家が絡んできてヤバさが一段とアップ。 人の話を聞かない第一王子の次は、やはり人の話を聞かない第二王子に王妃と、この国の行く末が非常に不安になる。 が、番外編で第三王子が登場し、なんとかなるのではないかと一息つける。 物語全体を通して会話のテンポがよいので読み進めやすく、最初から最後まで一気に楽しく読めた。 いつも全力で好きを押し出すシャリーナと、困惑しながらも段々惹かれていくリオルの二人が可愛い、物凄く可愛い。 見た目は地味なガリ勉少年で、しかも魔法が使えないという欠点があるけれど、シャリーナの為に己が頭脳と持てる力を全力で使って戦うリオルは本当にカッコイイ。

小説家になろう恋愛連載:30話完結

薬師の魔女ですが、なぜか副業で離婚代行しています

恋愛ジャンルになっているが、他者の恋愛に絡んだことを仕事としている物語でヒーローとヒロインの間に恋愛は始まっていない(今後もしかしたら始まるかもしれない? というような匂わせ雰囲気で終わっている)ので、ジャンルタグつけが間違ってる訳ではないが求めていたものとは違う……という複雑な読了感だった。 物語自体はさくさくとテンポよく読めて悪くなかったので、恋愛ではなくファンタジータグであれば気持ちすっきり終えられたのになあ……と思った。

小説家になろうヒューマンドラマ連載:88話完結

目的は生き延びること

展開は重めだが、『物語』として面白くて一気に読み終えた。 最終的にヒロインに想いを寄せる相手が、半分血のつながりのある義弟と、そうとは意図しないままヒロインを追い込んで、心と体に傷を負わせる原因を作った婚約者の王子の2人なのが、ああーーー……という気持ちに。 恋愛ものではないので、二人とヒロインがどうなるかは描写されないまま終わるが、個人的には義弟派。