ユーザー登録・ログイン

新規登録

ログイン

作品

レビュー

登録/ログイン

その他

オノログについてFAQ利用規約プライバシーポリシー問い合わせユーザー管理者Twitter
レビューを投稿
書籍化
コミカライズ原作
ジャンル別
サイト別
サイト関連
運営している人

@オノログ

検索条件

最低文字数:126843

Page372

条件をリセット
詳細条件で探す

何度異世界転生しても最強で美少女なあの娘が倒せない件について

天才が描く目に鮮やかな世界

冒頭の数行でノックアウトされました。 だって、読み始めた途端にあまりにも鮮やかでポップな映像が一気に流れたんですもん。 びっくりしましたね、あのときは。 タイトルを見れば分かるとおり、転生ものの異世界ファンタジーです。 設定やストーリーに奇抜なものはありません。 あるいは、ありきたりと言われるようなものかもしれません。 しかし。しかしです。 そのありきたりと思えるものを鮮やかに描き出し、演出し美しく文字を並べてわくわくドキドキはらはらほろりと楽しませてくれる、究極のエンターテインメントなのです。背中のうぶ毛が逆立つほど面白いんです(当社調査)。 なんてことはない“普通”をこんなに面白く書けるって、最強ですよね。 ウェブ小説を読んでいて、すごいと思った作品や作者には何度も出会ったことがありますが、天才だと思ったのは(今のところ)この方だけです。 まったく見ず知らずの、どれほどの努力を重ねてこられたかも知らない他人が、安易に「天才」なんて言葉でくくるのは失礼だとは思うのですが。出会ったときの衝撃があまりにすごくて、私の語彙では他の賞賛の言葉が思い浮かびません。 この人、絶対西尾維新並みに売れる。自分が編集者だったらこの人で一生食べていくのに……惜しい!って、かなり本気で思いました(笑) アホなレビューを書いてしまいましたが、ともかく最高にカッコよくて、エキサイティングで、泣きたくなるような山場があって、愛すべき登場人物たちが飛び回る物語です。 是非読んで、あなたも作者さんファンクラブへご入会ください。(他の作品も超カッコいいですよ。SF系が得意です、作者さん)

5.0
0
ぱんだ郎

マルゴ・トアフの銀の鳥

読み終わるのが寂しかったくらい好きだった作品

ネット小説を読んで、いいな、好きだな、うまいな、と思うことはたくさんありますが、本気で読み終わった後に「ああ、もう終わってしまった」と寂しさを感じることは実はほとんどありません。 それは、私自身が長めの作品をあまり読まないからというのもあるので一概には言い切れないのですが、とにかくこの作品を読んだあとはそこまで感じました。 色々すごいなと思うところはあるのですが、キャラクターの描き方が作品全体に与える影響。 これがこのお話の中で、特に大きいのではないでしょうか。 ざっくりとしたキャラ設定自体は、見たことあるような印象でも、それをステレオタイプ化したり、単純化したりせず、きちんと一人一人を見つめて書いてらっしゃるように思えて、それがとても私は好きでした。 別に変わったことをしようとしなくても、しっかりキャラクターと向き合うことで彼らには個性が与えられるし、奥行きも出てきます。 また、そうやって様々なキャラクターを通して多角的な視点から物事を描いているため、ストーリーの言わんとすることが押しつけがましかったり説教臭かったりせず、読んでいるうちにすとんと内側になじんでくる感じでした。 ガリガリ自分の言いたいことを押しつけるのではない、一歩引いた描き方は、いち書き手としても、できるようになりたいなと思います。 設定、世界観の提示の仕方もお上手です。 とても緻密に構築されていて、けれど、それぞれのキャラクターを通して小出しにされていき、自然とどういう世界であるかが入ってきます。 個人的にはハーヴェイとリオのお兄さんが好きでした。 みんな良かったんですが、特に。 取り留めもない感想ですが、とにかく素晴らしい作品でした。

5.0
1
ぞーいー

黒ダイヤ、地底からの叫び、ガスと炎に襲われた炭鉱夫たちの命。

未来の礎となった人々のドキュメンタリー

炭鉱夫が主人公の小説、と聞いて「わあ面白そう!」という人はあまりいないと思います。ましてや、エネルギーが石炭から石油へ移り変わる時代が舞台、なんて聞いたら「なんか暗そう」と敬遠してしまう人も多いのではないでしょうか。 どうかその気持ちのまま、ページを開いてみて下さい。決して明るく楽しいお話ではありませんが、ウィットに富んだ丁寧な文章によって、炭鉱町での暮らしやそこで生きる人々の苦悩が目の前に迫ってきて、気がつけば物語に没入していると思います。 小説の後半部分を占める坑道内での大事故については、作者様と浅からぬ縁のある町で実際にあった出来事のようです。非常にリアルで、ラストの展開には涙を堪えられないと思います。読み終わった後も物語のことが頭から離れなくなってしまうかもしれません。それでも、戦後の復興や高度経済成長を支え、私たちの日常の礎となった人々のドキュメンタリーをぜひ読んでいただきたいと思います。 (蛇足ですが、炭鉱や炭鉱町に関する描写がとても興味深いです。たとえば昭和なのにある程度キャッシュレスで生活できたとか。炭鉱会社指定の店を利用し代金をツケにして、後日給与から天引きされるシステムがあったらしいです。そういった小ネタや歴史が大好きな私はめちゃくちゃ前のめりになってしまいました。同志におすすめしたいです)

5.0
0
mu

最近の「いいね!」

小説家になろう恋愛書籍化コミカライズ連載:67話

ガリ勉地味萌え令嬢は、俺様王子などお呼びでない

人は見た目じゃない

第一部は俺様王子編。 傲慢俺様なイケメン王子が『良い』と思えるのは、ヒロインが王子のことを好きになることが前提かつ、ヒロインとのふれあいで傲慢で俺様なだけではない王子の奥底にある良さ等が見えてくるからであって。 ヒロインに好きな人がいて王子のことはこれっぽっちも好きではない場合、権力と自身の魔法の力に物を言わせて人の話を聞こうともせず迫ってくるような俺様っプリは、『キュン』とするどころか『ただただ壮絶に面倒くさい』としか思えないんだな……と乙女ゲーマーとして目から鱗が落ちる思いがした。この手のタイプは乙女ゲではわりとメイン攻略対象として存在するので……前提と視点が違うとここまで意味合いが変わってくるのか……と。 王子の言動と彼自身が迷惑でしかないヒロインと、王子に憧れているヒロインの友人との会話での分かりやすい見え方の違いにめちゃめちゃ納得した。 第二部は俺様王子の弟の腹黒王子編。 第一部は学園内でことが収まっていたけれど、第二部はガッツリ王家が絡んできてヤバさが一段とアップ。 人の話を聞かない第一王子の次は、やはり人の話を聞かない第二王子に王妃と、この国の行く末が非常に不安になる。 が、番外編で第三王子が登場し、なんとかなるのではないかと一息つける。 物語全体を通して会話のテンポがよいので読み進めやすく、最初から最後まで一気に楽しく読めた。 いつも全力で好きを押し出すシャリーナと、困惑しながらも段々惹かれていくリオルの二人が可愛い、物凄く可愛い。 見た目は地味なガリ勉少年で、しかも魔法が使えないという欠点があるけれど、シャリーナの為に己が頭脳と持てる力を全力で使って戦うリオルは本当にカッコイイ。

カクヨムファンタジー連載:98話完結

林檎と甜橙、女奴隷とその主人

まだ転がり続けるの? 意外な展開でぐんぐん読まされる

異世界からきた、とある男性の面倒をみることになったレティクラタ。彼の世話のため女奴隷を買うことにした。  …という感じで始まるこの作品。導入部は男性との恋愛もの?と思っていたのですが、話は思わぬほうへ転がり続けます。最後まで!  長短にこだわらないエピソードの区切り方や、直接的な表現をすることなく関係の変化を匂わせる描写など。いろんな箇所に効いている技やシリアスとコメディの緩急も見事で飽きさせず、どんどん読めてしまいます。 本当に面白かった。  設定もしっかり練られているようで、この先のエピソードや登場人物たちの細かい背景まで気になってしまう魅力的なストーリー。  軽い読み口が好みの方、少し深めの考察が好きな方、どちらにも楽しめる作品です。ぜひいろんな方に読んでみてもらいたい。おすすめです!

小説家になろう恋愛連載:30話完結

薬師の魔女ですが、なぜか副業で離婚代行しています

恋愛ジャンルになっているが、他者の恋愛に絡んだことを仕事としている物語でヒーローとヒロインの間に恋愛は始まっていない(今後もしかしたら始まるかもしれない? というような匂わせ雰囲気で終わっている)ので、ジャンルタグつけが間違ってる訳ではないが求めていたものとは違う……という複雑な読了感だった。 物語自体はさくさくとテンポよく読めて悪くなかったので、恋愛ではなくファンタジータグであれば気持ちすっきり終えられたのになあ……と思った。