大航海時代風の海洋ファンタジー作品のシリーズ一作目です。 肝心の内容ですが、田舎町で暮らす少女が父の行方不明によって跡を継ぐことになり帆船の船長として海に乗り出していく。 といった感じになっています。 作品ごとに完結しておりどこから読んでもいい本シリーズですが、あえてこのシリーズ一作目を読んでいただきたい理由はやはり主人公が初々しいことです。 やはり後の作品になるほど主人公が熟練の船長になってきてしまいますからね。 それもいいといえばいいんですけど、やはり海のことを何も知らない少女がとまどいながら船を指揮していくのが萌えますよね。 あと部下の船乗りたちも前船長の忘れ形見を慈しみながらも甘やかしすぎないバランスが良かったです。 キャラも立ってますし、なにげにこの人達も好きですね。 海や船が好きな人、冒険好きな人だけではなく、いろんな人に読んでいただきたいおすすめの作品です。
出だしの1行目から惹きつけるものがありました。主人公の想い人である浅黄を体現した比喩も良かった。 物語全体の言葉の選び方が上手く、清涼感のある水の流れを感じさせられ、その世界観に引き込まれ読み出したら最後まで一気読みでした。切なさと愛おしさがふんだんに盛り込まれている。起承転結の転に当たるシーンも感動的で胸に迫るものがありました。心温まる物語。8000文字という短編ですが読み応えあり、読後感もとても良い素敵な物語です。
「最強」を巡る物語。「役割を果たす」こと。弱肉強食。そして競い合うこと。その一方での、仙人や天狗たちのぶっとんだ価値観と。一旦更新停止中とのこと。続きを気長に楽しみに待とう。