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法陣遣いの流離譚

最初の追放シーンが既に伏線

叔父の葬儀で形見分けとしてマザーという一族の長からバックラーらしき防具を受け取る。 その意味が明らかになるのはだいぶ先の話です。 伏線回収が終わった後も主人公は新たな立場を得て冒険を進めていきます。 80万字を超える長編ですが、一人称形式で読みやすい作品です。

5.0

読詩家

銀の風、竜の瞳。

呼吸すら忘れる緊張感。そこには確かに、戦う人々と世界が在る

 物語のスタートからドラマチックな展開で、醸し出される空気感がこの世界の説明になっているという、情景描写の妙。    魅力的かつ、深みと個性のある登場人物は、誰一人と脇役ではなく、この世界のそれぞれの主人公であり、退場のたびに心痛みます。だが、戦いに勝敗がある限り、生き残る者と死する者があるのはやむを得ない事でもあり。歯を食いしばって前を進む登場人物と共に、読者もこの世界を歩む事になります。  とにかく、文章力が高く、情景が目の前に浮かぶだけでなく、風の香りや音すらも聞こえて来るかのよう。こんな臨場感のある文章は稀有ではないかと。  戦闘シーンでは、それまで聞こえていたはずの環境音が聞こえなくなり、息をするのも忘れて、その戦いに見入ってしまうほど。  登場人物がほっと息をついたとき、同時に自分の耳に音が戻った時は、身震いをするほどでした。  主人公二人の旅と、軍パートという二本軸で、世界が大きく変動し、同時に、過去にこの世界が構築された出来事の事を、まるで自分が知っていた事を思い出すように想像できていく構成力の高さも素晴らしいです。世界設定を、教えられるのではなく、感じるように理解できます。  重厚かつ力強いこの物語ですが、それは読んでいて緊張するシーンが連続するという事でもあり、完結してからの一気読みより、ぜひ連載中の今の段階から、じっくりと読み進めて行く事をお勧めしたいです。

5.0

MACK

ドMさについていけずに別れた元カレがドSになって追いかけてくるんだけど!?

どっちに転んでも、凄すぎる元彼!

(感想です) これはもう、凄すぎです。主人公と元彼の考え方の違いが面白いです。ラブコメって読んだことはあるけれど、書くのは難しい分野だと思っています。自分はコメディなら書くことは可能だけれど、そこにどうloveを入れるのか?  ズレが面白さを醸し出す要素というのは論理的に理解はできるけれど、頭で理解したからと言って、実際に書けるわけではない。 主人公は自然消滅を狙っていた。しかし彼氏は別れ話をしていないので別れたことにはなっていない。これ、確かにそうだよなと思う。 自然消滅は、なんとなく互いにもう終わりだし、会わないなーで終わっていく。でも、それは合致したからであってちゃんとした別れを告げられない限り、終わりに出来ない人もいる。物語として、とても面白いが深く考えさせられた。恋愛トラブルは、意外とこういうケースが多いのではないか? と。 いつまでもつきまとわれるという人が、果たしてちゃんと終わらせたうえでそうなのか分からないものだ。自分の為、相手の為にもきっちり終わらせた方が、良いと思った。(お付き合いとかすることがないので、別れるとかもないけれどw)とても勉強になる物語でした。 あなたも読まれてみませんか? おススメです。

5.0

crazy'[email protected]レビュー師with優人

最近のレビュー


ウェイン・アポカリプス

説得力あるハイファンタジー

まずこの物語は完結しておらず、現時点(144話)までの感想になります。タイトルが1.0から1.1へ変わったのはリアルな事情で一時中止したためとか にんじん太郎さんの紹介動画(カクヨムの企画で制作されたようです) https://youtu.be/ZNbD4exRiT0 「カクヨム」では「佐々木英治/hideharu」名義で同じものが書かれています。と言うかもともとなろうで活動しているようです。 さてこの話はレオン王国、魔法都市ラクスの魔法学院で生活する魔法使い「ウェイン・ロイス」の物語。 ストーリー開始時点で17歳の彼は、既に「一人前」となり(可愛い女の子の)弟子を二人持っています。 その魔力や技術は最高峰のようで、二つ名がついて国、街、学院の皆に好かれています。 しかし「魔法だけじゃ危ない」という意識を持っており、剣術や体術、馬術なども訓練している珍しい魔法使いです 彼は「自分を育ててくれた魔法学院に恩返しをしたい」とぼんやり思っているくらいで、あまり生活に派手さはありません。 それが一変したのはとある戦場視察に行ってから。 戦場でパワー、スピード、フィジカル最高峰クラスの剣士レーンと戦い、重傷を負うも仲間は助けることができました。 そしてそのレーンとも友達になります。 そこから段々と物語が加速します。 とある魔法使い系の生命体「ファントム」との邂逅 剣の達人ブレーナーらの襲撃 中堅貴族レオナール家で恋人エルの生い立ち 色々ときましたが、ウェインが「凄い」のは知力とその戦闘力。 城の中で、とある魔法を使って20人あまりを「眠らせ」たこともありますが(この世界での眠りの魔法は本来は興奮状態の相手には効かないそうで)。 単純に魔法の威力も世界最高峰のようですが、ウェインはスカウト技能も学んでいます。 夜の戦い。味方の救出作戦では自分に黒い迷彩や敵側の変装をし、敵に背後から忍び寄って「絞め落とし」ます(柔道の締め技)。 音がしないその攻撃手段に、敵軍は「自分たちが攻撃されていることすら」認識できていませんでした。 あるいは敵のリーダーの声を発生させて自分の都合の良くなる命令を出したりと。 魔法使いなので「魔法」は確かに基本で使うのですが、その応用力が物凄い。 素手での格闘、打撃や投げや絞め技。剣術。体術。索敵の魔法。色々とこなします。 もっとも「自分はまだ半人前だから、一人前の人に稽古つけてもらおう」という流れが多いので、一見するとウェインは弱い記述、負ける記述が多いです ただ「ど素人」とかの相手には負けない強さなので、それが本職の魔法と複合した時の「強さ」のギャップが物凄いですね。 カクヨムにも載せてますが、なろう系の俺TUEEEE系ではないですね。努力と知能とアイデアで戦場を突破します。JOJOとかのそれに近いでしょうか <お薦めキャラ> モニカ13歳。ロリですが(生理がまだ来てないらしい)、ウェインの弟子の一人で彼を信奉するほど敬愛してます。 戦場で傷つき、倒れ、そして救出された時「ウェインに抱いて欲しい」と言ったのは衝撃的でした。 女が戦場で捕まると犯されるとかどうとか言われた結果のことだそうです いわく「そんなのは我慢すればいいだけ。でもどうせなら一度だけウェインに抱かれたい。それでその後の人生、全部頑張れる」と。 芯が強い子なんですね。と言うかウェインとパーティ組んでいる女性は全て芯は強いようですが。(こんな子でもメインヒロインではないという凄さ) ただモニカの場合生まれが特殊で、とある宗教団体の娘。ショップを手伝っていて、や〇い系同人誌も検品してた経験があるとか。 そんなんやらせるなよ親御さん、とか思いますが 実質かなりのハーレムであり、そもそもレオン王国は一夫多妻制を認めているのですが、ウェインは一途ですね。今のところは。 ハーレムというなら、その最強の剣士レーンもハーレムです(かなりの美形でコミュ力高いから当然か)。 話を聞くだけで、昔の女性は相当数。それどころか子供もいるようです。相手の女性が「絶対産む」と聞かなかったとかで。 恋人もころころ変えて、しかし義理の妹のディアとも肉体関係を持ち恐らく相思相愛のような感じなのですが、レーンの女遊びは半端じゃない模様です むしろこっちが主人公のような活躍をするほどですが。単独で敵陣に切り込んでいって壊滅させたりとか。 ウェインの「魔法」はレーンと一番相性が悪いとのことで、レーンの経験も見て(19歳)仲間にしたそうですが、共に同世代の友人がいなかった同士、らしいです。 今、物語はそのレーンでも勝てない剣士ブレーナーを念頭に進んでいます。 この文章で少しでも興味を持っていただけたなら、ご一読をお勧めします。

5.0

田沢S

解錠の音が

厄介なお嬢様探偵と冷静な元刑事が事件の鍵を開けるミステリ短編

カクヨム公式連載の一つ。逸木裕による連作短編集の内の短編一つが全文読めます。さすがプロなので文章もトリックも防犯の知識もしっかりしています。人の本性を見たがるお嬢様探偵と、防犯講師に呼ばれるくらいの元刑事が、興信所に「ストーカーを捕まえてくれ!」と依頼され、事件に迫るミステリー短編です。 面白かったのですが、煽ってる程どんでん返しはありません。他の短編は凄いのかな?このどんでん返し(?)は「マジかこいつ…」って感じのものです。それはそれで面白かったですがw

4.0

あっ

乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です

アニメ化きっかけで読んだ

ある意味では王道とも言える、主人公優遇設定。でも、そこから生まれてくるのが称賛ではなく、他人からのネガティブ感情というのが、良いアクセントになっている。 ざまぁ的な要素もあるけど、相手側がポンコツ過ぎて感情移入できるくらいのキャラなのも面白い。

3.5

第三の詩人

最近、アクションされた作品


女神の白刃

【◆抜剣◆! 彼の◇女神◇の宿りしは。】

戦が変わる。 剣が変える。 力を宿し、女に宿り、 確率により顕れる、 その名も◆精剣◆、覇の要。 戦が果てて、 世が荒れ果てて、 なお民草に塗炭の苦。 訪れたのは平和に非ず。 世を統べたのは秩序に非ず。 ◆力◆と◆力◆、■欲■と■欲■、求め諍う剣士たち。 悲嘆の野、 絶望の原、 弱きの涙、 強きの傲。 かくも翳りし世を渡りゆく、 旅芸人の馬車一つ。 ◆力◆のさばる只中に、 ◇笑み◇を育み希望を灯す。 ◇愛◇とは押して奪うに非ず。 ◇笑み◇とは押して作るに非ず。 いわんや◇幸◇においてをや。 通りがかった先々で。 時には剽げ。 時には和を説き。 優しさを持ち。 民に寄り添い。 忍ばせたるは――真の顔。 傍には◆精剣◆。 身には◇御流儀◇。 □智□を駆り、◇技◇駆り、■悪■を刈る。 ◆力◆など無為。 ■格■など無意味。 当てねばただの虚仮おどし。 落ち着け。虚を衝け。隙を衝け。 勇気を奮え。 ◇愛◇もて挑め。 頭を絞れ。 裏を掻け。 要の刹那。 ◆抜剣◆の時。 ◇心◇を強くし、 □技□をぞ極め、 □体□もて語れ、 その□信□と◇愛◇。 彼の◇女神◇の宿りしは。 ■運■には非ず。 ■格■にも非ず。 ましてや◆力◆などでもない。 大切なひと。 愛しい心。 認めてくれた、その事実。 ――いざ覆せ。 この一振りに、 全身全霊、 渾身総身、 あらん限りの◇愛◇をぞ注ぎ。 ――その笑顔にて世を照らせ。 ◇女神の白刃◇ 覇でなく、義でなく、理でもなく。 ◇愛◇こそ唱え、征く旅一座。

5.0

中村尚裕

誰がために花は咲く

遠く小さい光に向かって、闇中を歩き続けた人々の物語

美しい物事を実現するため、醜いことに手を染めながらも這いつくばって前進していく、人間のリアルな姿を描いた物語。淡々とした俯瞰的な文が、逆に物語の彩度と没入感を高めていると思います。 治療薬が無く、発症した人体に触れれば感染する疫病がはびこり、罹患者は人と見なされない世界。そんな中、薬の元となる花が発見され、人や国家の行方が変わり始めます。花を見つけて薬が作られるまでの第一章、見え始めた希望が暗雲に閉ざされる第二章、か細いながらも確かな光が射す第三章。長い時間をかけ、生きるため生かすために走り、転んでも這って進んでいく人間の美醜が、丁寧に描き出されます。 すぐそばに人々の息遣いや足音を感じながら、誰かのために花が開く最後まで、ぜひ読んでみてください。

5.0

葉霜深海

時奪いの魔女とあなたの話

予測可能回避不可能?

最初に「可能背はあるな・・」 途中で詳細を補正 で、結末あってましたが、この軽妙な語り口では 途中で回避はできないでしょう・・ 後、色々「やられたっ!w」気分にはなるけど 結構爽やかな「引っかかってよかった」気持ちになれる人は多いと思います

5.0

星の砂時計

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