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365日、毎日1000文字ずつ綴られる少女の、やがて恋心に至る物語

人間関係が下手で、めんどうくさい(褒め言葉)女の子が。 幼馴染みのお兄さんへの恋心を自覚するまでをリアルタイムで描いている、とても繊細な作品です。 主人公は高校生の女の子ですが、恋というのがよくわかっていません。 わからないのに付き合って欲しいと同年代の少年に迫られたり、大切なお兄さんに彼女が出来てしまったりして、分解できない感情に悩んでいきます。 けれど決してくよくよするわけではなく、友達の力を借りながら、少しずつ前に進んでいくさまが、とてもいじらしく。 一方でやきもきとしたり、面倒くさい子だと微笑ましく感じられます。楽しいです。 作者特有の、柔らかさと繊細さが同居した比喩表現は見事極まりなく、キャラクターの動かしかた、台詞回しの自然さなど、とても素晴らしいものです。 それが毎日1000文字ずつ、なんと200日も続いています(2021/07/12時点)。 読み応え抜群! じれったさと甘酸っぱさも抜群! 少年少女の等身大の恋物語や、少女と年上のお兄さんとの関係性からしか摂取できない栄養素を補給したい方に、とてもオススメの作品です! 第二部はとくに、これまでの積み重ねもあって怒濤の勢いで物語が進んでいきますので、是非とも皆様、お読みになられてみてください! 夏の休暇は、この作品を一気読みで決まり!

point_star point_star point_star point_star point_star 5.0

雪車町地蔵(そりまち じぞう)@きっとモノを書く人

カクヨム 恋愛 10万文字以上

初恋はつもる、雪のように

17歳の女子高生、向坂智奈美には年上の幼馴染がいる。 幼い頃からずっと一緒にいた『彼』を、彼女はいつもまにか『自分のモノ』のように思っていた。 だが、智奈美が16歳の夏――。 彼に恋人ができたことで智奈美の心境は徐々に変化し始め……彼女が17歳の12月24日。 クリスマスの夜に物語は動き始める。 これは不完全な彼女たちの物語り。 【現実と最新話の日付けが連動する日付け連動小説!物語の結末は今年のクリスマスに!】 【番外編】家族色のValentine... ちーちゃんが家族と過ごした2月14日の話。 ……逢沢さんとひと悶着あった裏で、両親とこんなバレンタインを過ごしていたようですよ! https://kakuyomu.jp/works/16816452218779548574

作・奈名瀬

ベースはほのぼの温かい物語

特殊なスライムとして創り出された存在が人間に転生し、スライム時代の能力をスキルとして有効活用し成長していく物語。 『第一部完』ということで色々と謎は残ったままだが、【はじまりの物語】としてはまとまっていると思った。 主人公がいい子で、周りの人たちも(敵役を除いて)ほぼいい人でほっこりとする。スライムが可愛い。 第一部(四章まで)は事件はあるがそこまで大きな起伏はないので、壮大系展開を求める人には物足りないと思うが、のんびり穏やかな話を読みたい人にはよいと思う。

point_star point_star point_star point_zero point_zero 3.0

亜夜

小説家になろう ファンタジー 10万文字以上

前世がスライムでした。~錬金古王国で製薬スライムだった僕、転生したらスキル【製薬】が覚醒したので迷宮都市でポーション作って楽しく暮らします!~

◆魔法薬師店で下働きをしていた孤児のロイは、13歳の誕生日に『製薬スライム』だった前世を思い出し【製薬】スキルに目覚める。 ある日、ロイは『ハズレ迷宮』でスライムと出会う。そして成り行きで見つけた、前世を過ごした『塔』を探索することに。そこで見つけたのは錬金薬の研究工房跡。まともな器具さえ持っていないロイは、ここを自分だけの工房としてコッソリ使う事に! ◆いつか自分の工房と店を持ちたいと思いつつ、スキルで様々なポーション薬を作っては素材採取をしに迷宮へ潜る日々。 相棒のスライム、押しかけお手伝いのケットシー、訳アリのハーフエルフのお嬢様、可愛がってくれる冒険者ギルド長、羊角のお姉さんにクセ者錬金術師……など。様々な人と関わり合いながら、ロイは徐々にスキルを進化させ、迷宮都市でポーションを作って楽しく暮らします! *他サイトにも掲載しています

作・織部ソマリ

ミステリアスな人外ヒロインと世話焼き委員長ヒロインに挟まれる

夢魔の少女に魅入られた少年が、彼女のために記憶を差し出すお話。 より正確には、夢魔の〝餌〟となる記憶を手に入れるべく、別の少女と思い出づくりに励むお話。 青春の日の小さな成長を描いた、爽やかで甘酸っぱい物語でした。一種のラブコメ、または恋愛ものであるとも思います。 どこかうら寂しい、ある種の残酷さのようなものも含んだ展開(および結末)だと思うのですが、それでも誰ひとり損はしていない(一応)というのが興味深いです。三方一両得。 とはいえ、それがただの役得に終わらず、「本当にそれでよかったのか?」と考えさせられてしまうところが好きです。 何より大切にしていたはずの、他者への初めての想いを失ってしまったことを悲しむべきか? 夢の世界への執着を捨てて、現実世界に根を張れたことを喜ぶべきか? 少し寂しいような、それでも幸せなような、独特の余韻。そこに残された小さな問い。とても綺麗な物語でした。

point_star point_star point_star point_star point_star 5.0

和田島イサキ

カクヨム ファンタジー 2万文字以下

グルメモリ

これは僕が、彼女に記憶を差し出す物語。

作・いさき

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新着レビュー

環境の変化や小さな繋がりから変わっていく、主人公の日常。

【簡単なあらすじ】 ジャンル:現代ドラマ 五年近く働いた職場での、急な部署の移動。人とコミュニケーションを取るのが苦手な主人公が配属された先は品質改善チームという作業者に寄り添った部署であった。その為、作業者に聞き込みなどをしなくてはならず、自分に向いているとは思えない部署だったのである。しかしチームの中で仕事をしているうちに主人公に少しづつ変化が起こっていく。一方私生活では、親から虐待を受けている女の子を家に匿ったことをきっかけにし、心情に変化が起こり始めるのであった。 【物語の始まりは】 葬儀での一場面から始まっていく。主人公に向けられたのは父からの辛らつな言葉。このことが、この先どのような影響をもたらすのか?  主人公は高校卒業後すぐに働きに出たのだろうか。 彼女の日常が始まっていく。これから彼女に起きていく変化とは? 【舞台や世界観、方向性】 ガールズラブというタグ(キーワード)があるということで、恋愛要素が強めかと思いきや、ヒューマンドラマ主体の現代文学寄りである。主に舞台は職場と家。職場では人とコミュニケーションをとるのが苦手な主人公がコミュニケーションを必要とする部署に配属され、少しづつ価値観が変わり人として成長もしていく。また家では、隣に住む親から虐待されている高校生とかかわりを持つことで、心に変化が起きていく。 【主人公と登場人物について】 裏板という生産ラインにいた主人公は、四年と二カ月務めた会社で唐突に異動を言い渡される。初めての移動となるが、その先は改善チーム。主人公を含め五人のメンバーで構成されているが、主人公以外は男性。 野中という男性がこのチームのリーダーであり、主人公を引き抜いたらしいが、彼曰く”現場の聞き取りを中心に。女の子の方が言いやすいから”という理由であったが彼女の性格はお世辞にも社交的とは言えなかった為、主人公も首をかしげる。 人の集まる場所、話しかけることを避け、お昼を食べない主人公。 キーワードのに百合とあることから人を避けているのは単にコミュニケーションが苦手だがらということではないのかも知れない。(4ページの時点では不明) 【物語について】 母の死から始まり、父に辛らつな一言を言われる。過去の記憶なのだろうか?  この物語は、日常が変わっていく日から展開されていく。職場では移動があり、私生活では今まで関りのなかった隣の住人と関わっていく。淡々としていた日常は少しづつ変わっていくように感じた。 職場では明らかに苦手とする部署になり、憂鬱なのが伝わって来る。彼女がどんな理由で人と接するのを避けたいのか(HSPなどによるものなのか? 性格なのか、過去に何かあったからなのか)、10ページの時点では明確には分からないが、苦手な人にとっては”他人と接触する”そのものがストレスであり、疲れてしまう。しかしこの職場で彼女を引き抜いた人物はコミュニケーション能力があり、気遣いは出来るもののその事に気づかない。その為、主人公の気持ちは痛いほど理解できる。 一方、母から虐待(暴力)を受け、主人公の家に匿って欲しいということをきっかけに家に上がり込むようになった高校生とは少しづつ打ち解けているような印象。主人公の淡々した心情が彼女に対しては少し変化している。 【良い点(箇条書き)】 ・ゆっくりと日常が変わっていく物語。初めは淡々としているが、主人公の日常に少しづつ変化していき、それに伴い主人公の心情も変化していく。 ・冒頭の辛らつな父の一言から、父親とは仲が良いとは言えないことは想像がつく。主人公が悩みを抱え……という物語かと想像したら問題を抱えている 女性たちに出逢い、主人公が変化していくという物語であった。 ・初めのうちは名前のある登場人物が多いと感じるが、意外な場面で繋がりがあったりと、リアリティを持たせていると思った。 ・現時点ではどんな風に恋愛要素が含まれていくのか分からないほど、ナチュラル。互いが互いを必要としているというのが伝わって来る。 ・とても現実的な、物語である。 【備考(補足)】29ページまで拝読 【見どころ】 人にはそれぞれ抱えているものがあり、悩みも千差万別だと思う。そして関わってみなければわからない部分も非常に多い。 主人公は隣の家の少女に手を差し伸べなければ、この先も変わらないままだったのかも知れない。確かに、傷ついている人に手を差し伸べるのは人間として当たり前の行為かも知れない。しかし冒頭の父からの言葉を見る限り、彼女にとってそれが当たり前であったかどうかは別である。 隣の少女と関わるようになり、今までなら見て見ぬふりをしていたかもしれないことに、自ら関わっていく。その変化が良かったと感じるのか、悪かったと感じるのかはまだ先のことだと思う。だが読み手から見ると、彼女は生き生きしているようにも感じるのである。 一方会社でも変化が起きていく。今まで関わることのなかったタイプの女性の相談を受けることになる。彼女がどんな悩みを抱えているのか、読了までの時点ではまだ明かされてはいないが、主人公は周りによって変わり始めている。人の人生に大きな影響を齎すものは、ほんの小さなきっかけなのかもしれない。この先、主人公はどんな風に変わっていくのだろうか。 あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか? おススメです。

point_star point_star point_star point_star point_star 5.0

crazy'[email protected]レビュー師with優人

カクヨム 青春・ヒューマンドラマ 10万文字以上

灰色な君は

お前には人の心は無いのか。そう言われてから十年、少女は大人になっていた。 勤め先での異動、新たな出会い、過去との決着。 目まぐるしく変わる環境に藤代さんは何を思う? ※百合ですが男も登場します ※前作「懇意にさせてよ 青井さん」のキャラが一部登場します(前作読んでなくても支障なし) ※小説家になろう・ノベルアップ・Novelee同時掲載

作・飛鳥

酔狂とも言える主人公の変貌ぶりに畏怖するものの、彼の魅力に目が釘付け!

【簡単なあらすじ】 ジャンル:ハイファンタジー 主人公は待望の死と同時に異世界に召喚されてしまった。死を救いと信奉していた彼にとってそれは冒涜であった。しかし彼を召喚した女性は”生きたいように生きろ”と告げる。知らず知らずにチートスキルをつけられ、簡単には死ねない彼は、いつしか周りに恐怖を感じさせ、魅了していく。だが本人だけがその事に気づいていないのであった。 【物語の始まりは】 気がつけば、終わりの世界に居た。真っ暗な場所であり、全く身動きができないまま椅子のようなものに座らされていたのである。そんな彼に話しかける女性。その様子などから自分が死んだことに気づく。死を救いとして信奉する彼は待望の死と同時に召喚されてしまった。怒りをあらわにする彼に女性は告げる。”この転送は死ぬ前から決まっていた”と。そしてこれから異世界に送られる彼に”あなたの自由に生きて欲しい”と。果たしてどうなる?! 【舞台や世界観、方向性】 慟哭(どうこく)悲しみのあまり、声をあげて泣くこと。 魔法の習得方法にオリジナル要素がある。オリジナルではあるものの、凄く分かりやすく馴染みやすい。 異世界の舞台は多く見られるスタイルの一つで、現代社会のように身元の証明などがなくても働くことの可能な世界。 魔法やモンスターが存在し、この世界ではギルドで依頼を受けたり、貴族に雇われて戦ったりと、武器や防具の需要も高く彼らは決して働き口がなくてというわけではなく、生計の為にその道を選ぶ人も多そうである。活気に満ちている印象。 【主人公と登場人物について】 主人公は、死は人を救うものだと考えているようだ。 人に平等に訪れるものでもある。 一話にて、不本意な異世界召喚を受けた主人公。死を崇拝している為、自分自身が死に向かって進む暗い物語なだろうか? と想像したが全く印象は変わる。主人公はとても聡明であり、”自分を他人からどのような人物だと見せるか”という技術も備えており、交渉なども巧い。冷たく淡々とした流れなのかと思っていたが、人とのコミュニケーションの中で”戦略”も感じさせる。情報を得ながら思考していくのだが、とても興味深い。異世界で何をするのか? 自分の望みを叶えるには何が必要なのか? 彼の思考部分に魅力を感じる物語である。 宿屋の少女が何でも素直に信じてしまうのが面白い。 【物語について】 主人公が再び目を覚ました時、見慣れない場所にいた。恐らくそこが異世界。まったく知らない世界に放りだされた主人公だったが、天使たちの計らいにより、安宿に30日の宿泊が用意されていた。主人公はそこの宿の少女から、この世界について知識を得、街の散策へ。 街を散策していたところ、路地から言い争う声が聞こえた。ここで彼は殺人を起こすのだが、この場面により彼の思想や殺害の仕方などが明かされていく。 この物語は、主人公自体に魅力を感じる。死を救いとして信奉ということから、暗い人物をイメージしていたがコミュニケーション能力が非常に高く、物腰は一見柔らかい。そしてビジネスマンのような礼儀正しさもあり、会話は非常にナチュラル。”普通の人”に見えるのである。 全体的に世界観などの説明が分かりやすく、比喩表現が巧いので理解しやすい。建物や場面、登場人物などが想像しやすい物語だと言える。 【良い点(箇条書き)】 ・世界観とか流れが凄く好きである。特にギルド一階が食堂な理由や、相席について。知らず知らずに殺人鬼と相席。想像しただけでも怖いが、面白いなと感じた。 ・主人公のバランスが良い。殺人鬼であり死を信奉しているが、常識人というのが適しているのか分からないか礼儀正しい。コミュニケーション能力が高いという意外性。 ・主人公は強いわけではなく怖い人間というところが、戦闘を含む物語として斬新である。 ・主人公は”死”について過剰反応する。まるで人が変わったかのように。そして空気を読まない。コメディではないとは思うが展開が面白すぎる。 ・狂気の表現の仕方が巧い。取り込まれそうである。 ・勝手にチートスキルをつけられ、気づかないというのも斬新。 【備考(補足)】12話まで拝読 【見どころ】 主人公に魅力を感じる物語。彼の語りには吸い込まれそうであり、時々危なげでもある。死を救いと信じて疑わない主人公。その考え方には矛盾はあるようだが、誰彼構わず殺戮するような物語でもない。 悪人を死をもって救うという方向性なので、ハラハラする場面はあるものの胸糞が悪くなる展開は少ない。そして彼はひたすら我が道を行く人物でもあるのだ。気づけば彼を畏怖し、魅了され、目が離せなくなるというのも頷ける。彼は普段は人好きのする話し方や物腰であるにもかかわらず、空気を読まないのである。その事が無用な争いを産むが、結果的に彼の想い通りになっていく。 知らず知らずのうちに周りが巻き込まれていくという物語だと感じた。 扱っているモチーフやなテーマは暗いように感じるが、笑いが止まらない場面もあり、コメディだっただろうか? とキーワードを見返してしまうほど。真面目にズレているというのがこんなに笑いを誘うとは。かなり斬新だなと感じた。 彼は”死”に対する冒涜には人が変わったように過剰反応する。それは一流の冒険者を怯ませ、恐怖に陥れるほどに。普段穏やかな人ほど怖いというのを実感できる場面も多々ある。あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか?  主人公は果たして野望を達成できるのだろうか。その目で確かめてみてくださいね。おススメです。

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crazy'[email protected]レビュー師with優人

小説家になろう ファンタジー 10万文字以上

邪教徒召喚 ー死を信奉する狂信者は異世界に来てもやっぱり異端ー

【異世界ファンタジー日間ランキング151位!ありがとうございます!】  死を救いとして信奉する青年 須杭謙生(スクイ ケンセイ)、通称スクイは待望していたはずの死亡と同時に異世界への召喚を受けてしまう。召喚した女性から受けた使命はただひとつ、生きたいように生きること。  穏やかな青年に見えるがその実、彼は最強の殺人鬼だった。    異世界でも普通に生きる彼だったがそれだけで異世界を荒らしていく。  元から持っていたチート級の殺人能力と、異世界で得た最強魔法で異世界でもなんなく自分の信仰を貫き、衝突する敵や魔物と戦いの日々。気づけばナイフ売りの商人も、褐色巨乳ギルド嬢も、面倒見のいい凄腕冒険者や、やばい趣味を持つ準悪役令嬢、村を追放された勇者まで彼から目が離せない?  そんな彼らを意に介さず、スクイは今日も戦いに身を投じる。そして死にかけた奴隷の少女を助けて一緒にのんびりお茶でも飲みながら、今日もまた異世界で死の素晴らしさを広めます。 *最初の流れが気になる人へ  プロローグ転移部屋謎会話  1話 宿屋の娘登場、路地裏チンピラ撃破、2話 商人に認められる、3話 ギルド嬢に惚れられる、4話 酒場で因縁をつけられチート発揮となり、7話で奴隷少女登場、11話から奴隷少女本格参戦となります。    ブクマ、評価、感想、レビューは非常に励み、モチベアップになります。  つけてくださっている方本当にありがとうございます。  旧題:邪教徒召喚 ー死を信奉する異常な狂信者は異世界で奴隷少女と平和にほのぼのするが、異教徒相手には最強無双の殺人鬼と化すー    この作品はカクヨム様にも連載させていただいております。 

作・ふましー

笑いあり、涙あり、苦悩あり、そしてあることを犠牲にして戦う彼らの日常

【簡単なあらすじ】 ジャンル:異世界ファンタジー 水上都市で暮らす主人公は、ある仕事の帰りに怪魚人に襲われた。逃げている途中で自称エライメガネ男に遭遇。何とかしてくれるどころか、謎の丸薬を呑む羽目に。それはあるものを犠牲にし、強くなる薬(?)だった。主人公の運命やいかに⁈ 【物語の始まりは】 主人公の週に一度の楽しみがなにか? から始まっていく。彼は16歳で同年代よりも小柄な少年。造船所の雑用上がりに、屋台で白身魚の揚あげ物を買い食いするのが彼の楽しみだった。そんな彼が、白身魚の揚げ物に一口目にかぶりついたところで、目の前に怪魚人が立っていた。どうやらこの街に出ると噂になっていた怪魚人らしく、海中にさらわれると攫われた人も怪魚人になるという。慌てて逃げだす主人公。果たして無事逃げ切れるのか?! 【舞台や世界観、方向性】 やたらお腹の空く人たちの出てくる物語。三話の時点では、その理由は分からないが、なにか事情がありそうである。(理由は五話で明かされる) この物語には魔法士というものがいる。魔法と言えば呪文や魔法陣などにより、決まった何かを発動したり、召喚したりするイメージだがこの物語では想像こそが力に繋がると言っても過言ではない。(詳しくは作中にて) 【主人公と登場人物について】 白身魚の揚げ物が好きだった16歳の主人公は、怪魚人と戦ったことをきっかけに、しばらく白身魚の揚げ物を見たくない状況に。 怪魚人から逃れようと街中を走っていた主人公が出逢ったのは、自称エライメガネ男。警官のような恰好をしているにも関わらず、主人公と共に逃げていく。どうやら戦うのは自分ではなく部下らしいのだが、その部下に嫌われている模様。話しが進むと明かされていくが、彼を嫌っているのはどうやら直属の部下だけではないようである。 【物語について】 自称えらいメガネ男に謎の薬を渡され、あることを犠牲に強くなった(?)主人公。戦うスタイルは肉弾戦ではない様だ。翌日何とか学校へ行くことはできた主人公だったが、いくら食べてもお腹が減り眠気が収まらない。宿屋である自宅へ帰宅すると、一般常識とはかけ離れた格好をした女性がいた。それは昨日戦闘中に出逢った、自称エライメガネ男の彼を嫌っている部下であった。 彼女曰く、”しっかり食べないと死ぬわよ”。これは一体どういうことなのか?    主人公の身体に起きている異変とは? 局に案内してくれるという彼女について行った先は、ヴェルナスタ特務局、魔法(アルテ)の専門部隊<赤い頭(テスタロッサ)>という所であった。自称エライメガネ男はそこの局長だという。ここで主人公が犠牲にしたあることについて詳しく判明するのである。脳を支配されてしまった主人公。これは天国なのか? 地獄なのか⁈ 【良い点(箇条書き)】 ・お腹がすく理由が分かると、思わず”食べないと死ぬわよ!”と言っていたアーティスティックスイミング(元シンクロ)を思い出し、同じ運動力(消費エネルギー量)なのかと想像した。 ・自分自身が戦うスタイルではないというのは観たことがあるが、自分の理想や煩悩が形になるスタイルは面白く、その原理に納得。 ・初めはどうなることと思っていたが、主人公と先輩の間で信頼関係が築かれていく様子が良いなと感じた。 ・二章では友人の視点から語られていくが、年相応らしい、無力な自分自身や周りへの葛藤が手に取るように分かり、辛いなと感じた。 ・一章を読んでいる時は笑い主体の物語だという印象であったが、人はそれぞれ抱えているものがあり、主人公だけでなく別な人物にもスポットをあてているのがとても良いと感じた。 【備考(補足)】17ページまで拝読。 【見どころ】 一章では、主人公と戦闘で主人公の相棒になる人物(?)、そして先輩がメインになっている。その中で、戦いの仕組みや組織のシステム、国のことなど世界観についてわかって来る。二章になると、友人の視点から主人公の人物像が更に詳しく明かされ、友人の抱えていることも明らかになる。 人とはどんなに仲が良くても、本心が見抜けるわけではない。友人が主人公に対しどんな感情を持っているのか、どんなことを抱えているのか、それは友人の視点でないと分からないと思う。 他人の芝生は青いと言うが、主人公に対し憧れや嫉妬心を抱いてしまう友人は、主人公の大変さは知らない。知らないからこその疎外感もあるだろう。視点の切り替えにより、そういうものを表現できるのは凄いなと感じた。二章のあらすじを読むと、この友人は利用されてしまうことが分かる。そして、どうやら一話での敵が仲間になるようだ。この先の展開は読了部分の時点では分らないが、友人が自分自身の抱えているものとどう向き合い、乗り越えていくのかも見どころの一つだと思われる。 あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか?  この先彼らがどんな怪人に出逢い、また成長していくのか。その目で是非、確かめてみてくださいね。おススメです。

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crazy'[email protected]レビュー師with優人

カクヨム 異世界ファンタジー 10万文字以上

ヴェルナスタ特務局の魔法事件簿 〜少年は平和のため/生活のため、呪いの美女と土属性の魔法を武器に戦います! 性癖を気にしてたら、やってられません〜

第一章 水上都市ヴェルナスタで暮らす少年リヴィオは、ある夜、巨大な魚に手足の生えた怪魚人に襲われる。 一緒に巻き込まれた青年アルマンドの説明にすがって、妙な丸薬を飲むと、その場に金髪碧眼の美女グリゼルダが現れ、巨大な鋼鉄の腕を作り出して怪魚人を撃退する。 アルマンドはヴェルナスタ特務局<赤い頭>の局長だった。 先輩のロゼッタ、その相棒のジャズアルド、リヴィオとグリゼルダの四人は<赤い頭>の魔法士として、事件の首謀者シニョリーナ・メドゥサを退治して夜の平穏を取り戻す。 第二章 リヴィオの友人レナートは、五年前の海難事故で母親と妹を亡くし、心の痛みに苦しんでいた。 それを軍事大国ロセリアの諜報員ザハールにつけ込まれ、破壊工作に利用されてしまう。 擬似的な魔法士となって暴れるレナート、そしてザハールに、リヴィオたちはメドゥサも加えた全員で立ち向かい、辛くも撃退する。 第三章 八年前のヴェルナスタで、ロゼッタは不思議な老婦人モルガナと出会う。 医療局長として不遜に振るまう父親バティスタと不仲なロゼッタだったが、友人たちが住む地区に疫病が発生し、自身も感染してしまう。 死を目前にして感染源の手がかりをつかんだロゼッタは、バティスタ、モルガナと一緒に防疫駆除をやり遂げる。 そしてモルガナはロゼッタに自らの魔法を託し、ロゼッタを死の淵から救うのだった。 第四章 ヴェルナスタで相次いで行使された魔法の残滓が、怪しげな邪神教徒の儀式に影響して、生贄の雌鶏が知性を得て巨大化する。 邪神教徒を狙う怪雌鶏と戦うリヴィオたちだったが、怪雌鶏に感情移入したメドゥサの暴走と、ロゼッタのやけっぱちで、事態は混乱する。 それでもリヴィオの力技、なんだかんだで状況をまとめるロゼッタ、素っ頓狂なサポートをするメドゥサの活躍で、事件を解決した。 そしてリヴィオは国家元首の護衛に抜擢され、名実ともに一人前の魔法士となるのだった。 ©️司之々

作・司之々

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彼は混沌とした世界に差す、光となるのだろうか?

1 読む前の印象や予想など(表紙やあらすじなどから想像したこと) あらすじの感じから、人というよりはこの世界自体が主役なのではないかと感じた。 何故人を鞘としたのか? とても奇抜な設定ではあるが、そうしなければ成り立たない何かがあるのだと思う。 女性を鞘とした必然性こそが、この物語の重要な部分でありオリジナリティを形成しているのではないかと感じた。 世界自体が主役と感じたのは、この理由によるものである。 2 物語は(どのように始まっていくのか?) ある旅人が別の旅人と出逢う所から始まっていく。主人公は旅芸人の方だろうか? 彼らは旅芸人の誘ういを受け、近くの村まで同行することとなった。そこでこの世界について語られており、剣士は特別な意味を持つことが明かされていく。旅人たちが村につくとそこは活気がなかった。果たしてその理由とは? 3 世界観について 旅芸人:ファン、エル 旅人:フミ 女性の身体が鞘となり剣へ変化するには、儀式が必要。最初の村では、強い剣を得るためのプロセスが明かされていき、旅人それぞれの境遇なども明かされていく。いわば、世界観や舞台説明のプロローグのようなもの(物語や世界観を理解したり、掴むためのもの)だと言っても過言ではないと感じた。 この剣については、誰も彼もが持てるわけではなく剣士と呼ばれる者が所持しており、それは自分の妻ではなく他人の”妻”を奪って剣(鞘とする)に変える。何故妻なのか? これにはある理由があり、それは作中で明かされている。 4 良かったところ。印象に残ったところ。好きなセリフなど。 ・主人公に焦点が合っている ・伏線をきちんと回収している ・意外性がある ・悪がはびこっているようではあるが、ちゃんと爽快感がある ・設定がしっかりしている ・時代劇の好きな人が好きそうな構成である ・登場人物は多いが、名前のついている人物が少ないため、混乱しない 5 お奨めしたい部分 一章のみの話しの流れでの説明とはなるが、”絶望と希望を繰り返すことにより最大限の爽快感を読者に与えることができる作品”だと感じた。一章では話の流れや世界観、主人公の目的などが明かされているのだと思う。主人公は認めてはいないが、それ(ネタバレになるので詳しく書けないが)が旅の目的なのだと感じた。なので、方向性の分かりやすい作品でもある。 主人公の最終目的はなんだろうか? 行きつく先とは? 混沌としたこの世界に彼は光となるのだろうか? 見どころ満載の作品だと感じる。 6 物語のその先を想像して 主人公の目的が分かったので、この先は悪を成敗し世の中を変えていく物語なのではないかと想像する。 そして最終的には、この国 (世界)自体を変えていくのではないだろうか? あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか? お奨めです。

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crazy'[email protected]レビュー師with優人

ノベルアップ+ ファンタジー 10万文字以上

女神の白刃

 どこかの世界の、いつかの時代。  その世界の戦争は、ある遺跡群から出現した剣により、大きく姿を変えた。  女の身体を鞘とする剣は、魔力を収束、発振する兵器。  剣は瞬く間に戦を大戦へ進歩させた。数々の大戦を経た世界は、権威を西の皇帝が、権力を東の大帝が握る世になり、終息した。  大戦より数年後、まだ治まったとはいえない世界で、未だ剣士は剣を求め、奪い合っていた。  魔物が出ようと、町も村も知った事かと剣を求める愚かな世界で、赤茶けた大地を畑や町に、煤けた顔を笑顔に変えたいという脳天気な一団が現れる。  *表紙絵は五月七日ヤマネコさん(@yamanekolynx_2)の作品です*

作・ 玉椿 沢

二人を結びつけたのは、あるひとつの音色だった。

 主人公、長田悠一は、父親が営んでいるラーメン屋台の手伝いをさせられていた。  不平を並べたてながらも仕事をこなしていく彼の心の支えとなっていたのが、夜の十時になると聴こえてくるバイオリンの音色。鼠の断末魔のように酷い演奏だったそれは日を追うごとに上達していき、けれど、必ず同じ箇所で躓くのだった──。  主人公と、「バイオリンの君」こと同級生、城山真妃との交流を描いた物語。  クラスで特段仲が良かったわけでもなかった二人の関係が、ある夜の出会いから劇的に変化していく様が丁寧に描かれています。 「そんな演奏で大丈夫なのか?」と、コンテストに挑む真妃に軽率な言葉をかけてしまう主人公。しかし、彼の後悔を他所に、彼女はしっかり結果を出すのです。  彼女の演奏が変わった理由は、意外にも彼が行ったとある「軽率な行動」が引き金となっていて?    意図せず、互いが互いを助けていたという人と人の繋がりや運命やらを感じずにはいられない爽やかな結末に、じわっと胸の奥が熱くなりました。主人公の心情を表現した「夢」のシーンも、よいアクセントになっていると感じます。  熱く燃え上がり、そしていままさに次のステージに向かおうとする彼らの物語を、是非見届けてください。  場面構成にいっさいの無駄がなく、しっとりとした展開が持ち味の短編です。

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木立花音(こだちかのん)

カクヨム 青春・ヒューマンドラマ 2万文字以下

その音色は夏の夜風に乗って

夜風が運ぶバイオリンに耳を澄ませば、毎回同じ場所で失敗している 来る日も来る日も練習をしているようだが、成功する兆しはなかなか見えないし聴こえない ある日、長田悠一が起こした悪戯心はバイオリンの主を彼の前に呼び出すこととなる

作・平賀・仲田・香菜

ある事件に巻き込まれたことにより、転職を余儀なくされた主人公が出逢いった天職

【簡単なあらすじ】 ジャンル:あやかしもの ある事件に巻き込まれ、濡れ衣を着せられた主人公は住むところも職も失ってしまい、切羽詰まっていた。そんな彼女の目に飛び込んできたのは、ある住み込みの社員募集の記事であった。詳しいことが書いておらず、怪しさを感じながらも面接に行くが……。そこで待ち受けていたのはあやかしの店主だったのである。果たして彼女の運命は? 【物語の始まりは】 童話のような始まり方の物語。主人公の日常がどんなものなのか、分かる場面から始まっていく。一話に入ると、彼女が何故この場所に来たのか経緯が語られていく。主人公はどうやらある事件に巻き込まれ無職になったことから、求人を見てここに面接へとやって来たらしい。ホームレス状態の彼女にとって、この住み込みの仕事は吉と出るのか、凶と出るのか⁈ 【舞台や世界観、方向性】 あやかしのいる世界 とても不思議な感じのする物語であり、舞台について詳しく説明するのは難しいが、豊川稲荷に住まう白狐たちと伏見稲荷の狐たちの違いや、あやかしたちについての知識など描かれている為、とても勉強になるなと感じた。 【主人公と登場人物について】 主人公は呉服屋で働いていたが、ある事件の濡れ衣を着せられたことがきっかけでこの地にやって来たらしい。通常なら落ち込んで何も手につかないだろう状況ではあるが、どうやら切羽詰まっていたようである。 職についての詳しい記載はないものの、内容と住み込みということに惹かれたようだ。切羽詰まっていたとはいえ、とても前向きな女性であると感じた。 その後あやかしたちと接する中で、段々と性格ななどもわかって来る。 【物語について】 主人公は自分のバッグにつけていた、和の小物が縁となって採用されることとなる。そしてここでは不思議な体験もするのである。しかしそれは、彼女には”見える”というだけである様だ。面接のあと、彼女は更に人間では体験できないようなことに遭遇するのである。 その後、彼女はあるあやかしによって、呪いをかけられてしまう。恋をすることで解ける呪いらしいが、そんなに簡単に恋は出来るものではない。この時点ではどんな呪いに書けられているのかもわからず、様子を見るために”ココロ堂”に泊まらないかという提案を受けるのだ。 その部屋で次に目覚めた後、あるあやかしと遭遇する。この場面から、ココロ堂がどんなところなのか? 何故主人公がこの店に採用されたのかなどが明かされていくのである。 【良い点(箇条書き)】 ・オリジナリティを持たせた作品である。 ・和がふんだんに出てくる。初めは現代らしさもあるが、段々と不思議な世界観に取り込まれていく。 ・主人公がとても個性的である。 ・憂いの部分が多いが、コミカルさもある。 ・童話調(ですます調)で描かれている為、昔話のような雰囲気も持つ。 ・登場人物それぞれにドラマを感じる。(背景がある) ・和らしさを表現している。 【備考(補足)】13ページまで拝読 【見どころ】 確かに主人公は”玉藻寧々”という人間の女性なのだが、あやかしたちの”人生”(?)にスポットのあたっている作品だと感じた。何故主人公がこの店に採用されたのか? この店が誰に為に存在し、なんのためにあるのか? それらが明かされていくと、この物語の中のあやかしがどんなものなのかわかって来る。”あやかしたちが抱える心の底の傷に触れていく”と、あらすじにもある通り彼らは心に傷を抱えているのだ。その傷はそれぞれ。 人と同じように何かに傷つき、それを言えないものも、もちろんいるだろう。彼女はこの先どのようにして、彼らを癒していくのだろうか?  そこが一番の見どころだと感じる。あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか? 彼女が彼らの心に触れ、どんな風に変わっていくのか? その目で是非確かめてみてくださいね。お奨めです。

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crazy'[email protected]レビュー師with優人

アルファポリス 青春・ヒューマンドラマ 10万文字以上

寧々(ねぇね)と豊川稲荷のあやかし事情

ほっこりじんわり賞に応募中です。面白いと思ったら投票お願いいたしますm(_ _)m 主人公、玉藻寧々(たまもねね)は数年勤めていた和服店を首になってしまった。そんな最中、彼女はネットで社員募集の記事を拾う。 頼りに訪れたのは日本三大稲荷とも言われている内の一つ、愛知県にある豊川稲荷だった。 豊川稲荷に住まう白狐たちと伏見稲荷の狐たち。彼ら狐(あやかし)事情に巻き込まれた寧々は、あろうことか【昼間は人間、夜はお菊人形】の姿になるという呪いをかけられてしまう。この呪いを解くためには恋をする必要があると言われ…… 彼女は呪いを解くため、そして自身の和物好きが高じて【ココロ堂】で働くことを決意する。 日本の和を売る小物店と、そこに訪れる縁ありしあやかしたち。寧々は持ち前の明るさと器用さで彼らの心を溶かし、あやかしたちが抱える心の底の傷に触れていく。それは寧々の心すらも動かしていった。 踏み出す心をテーマにした、ハートフルで切ない癒し系ご当地あやかし物語のライトorキャラ文芸。 前向きじゃなくてもいい、ちょっとぐらいネガティブだっていい。踏み出す心があれば前へと進めるんです。 小説家になろうにも投稿しております。

作・もふもふ子狐