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カクヨムその他短編完結

毒親との交換日記

あたかも自分がすべて正しいような言動している人を見たことはないだろうか。 もしかしたら、それは、自分の親かもしれない。 本作に登場する母が、その典型的な毒親であるのだが、子に対して毒を効かせているところを読むことができる。 日記形式で母と子のやり取りを読むことができるのだが、本作の子にあたる私こと恵理子は自分の母が毒親であることには早々に気付く。もともとは恵理子一人で書いていた日記だが、ある日母親に日記の存在を知られてしまう。日記の中で「毒親だ」と指摘されていたことに気付いた母は、自分も日記に書き込みを始め、あらゆる言葉を使って恵理子を丸め込もうとするのだが、その母の言葉の隅々にある毒に、読んでいると震えてしまうだろう。 この母がどうやって子を丸め込もうとしているのか、そこに注目して読んでいただきたい。 母が毒親だと気付いた理恵子がこの母に洗脳されるのか、しないのか、どんな結末を迎えてしまうのかも、読んで確かめてほしい。 ある一つの家庭の、ある一つの事例に過ぎないが、そのリアルさにぞっとしてしまう作品だ。

5.0
  • 作品更新日:2022/3/29
  • 投稿日:2022/10/14
カクヨムノンフィクション連載:17話

まぁたそんなもの買ったのか紫陽!

「ああ、また買っちゃった」 そう思ったこと、幾度となくあるはずです。 このエッセイの筆者も、浪費者の一人です。 第一話から旦那さんに『おまえはものが欲しいんじゃなくて金を使いたいだけなんだ』と怒られていると書いていらっしゃる方です。 でもね、このエッセイはネガティブなエッセイではないんです。 ポジティブなんです。 何故、分かっていながらお金を使ったのか。その理由には、大きな愛があるんです。 このレビューを書いている私は、どちらかといえば買えない人です。 でも、ここのエッセイを読んでいると、次第に思えてくるんです。 「買ってもいいんだ!」って。 ゲームの話もあるので、ゲームが好きな人は「分かる〜」と共感できるところがあるかもしれません。 お金が使えない人こそ読んでほしい、素敵なエッセイです!

5.0
  • 作品更新日:2023/3/2
  • 投稿日:2022/11/11
カクヨムファンタジー連載:93話

招かれざる獣たち~彼らとの出会いが少年の運命を変える。獣耳の少女と護り手たちの物語~

「僕は弱い。」 主人公ラウルは薬草採取しかできない、穏やかな少年です。 自己評価は低く、戦う術を持っていません。 そんなラウルは、大切な人のために、どうしてもしなければならないことがありました。それはとても危険で、ラウル一人ではとてもじゃないけれども難しい課題です。 そんなラウルが出会ったのは三人の冒険者と一人の少女。 この出会いで物語は大きく動き始め、冒険に出ることになります。 この出会いと冒険がもたらしたのは「僕は弱い。」と決め込んでいたラウルの変化です。 自分は弱い、そうとしか思えていなかったラウルは、物語の最後、とても大切な役割を背負うことになります。 それがどんな役割なのか。三人の冒険者と一人の少女とどんな関係になるのか。 たくさん驚くシーンがあります。たくさん驚いてほしいです。いろんなことに、驚きと、面白さを感じるはずです。 出会った三人の冒険者と一人の少女にも、それぞれ、魅力が詰まっています!(あらすじを読めば分かりますが、ネタバレも含みますのでまずは本編を読むことをおすすめします!) 読めば読むほど「もっと知りたい、活躍しているところを見たい」と思えてくるでしょう。 作中、ドキドキハラハラするバトルや、お腹が鳴ってしまいそうな食事のシーンもあります。すべてが面白い、それに尽きる作品だと思います。 ぜひ、読んでください。

5.0
  • 作品更新日:2024/4/17
  • 投稿日:2022/11/12
カクヨム恋愛短編完結

こっちに来れたらね。

バイト先を同じくする鶴田 昴と亀川 貴子。 つるかめと言われる二人は、付き合っている雰囲気を出してはいるものの、付き合ってはいなかった。 この「周りから見ると付き合っているように見える」という距離感であっても、付き合っていないという事実。 意識をしていないわけではない。そういう関係になる可能性もあった。 きっかけや、取っ掛かりになりそうな出来事もいくつかあった。 でも、そうはならなかった。 可能性と事実に、切なさを覚えるのである。 どんな出来事があったのかは、実際に読んで確かめてほしい。 人生のうちの一部を振り返る形で描かれるのもまた、ほろ苦さを醸し出してて良い。 人との縁とは、そういうものなのかもしれない、と思える作品である。

5.0
  • 作品更新日:2022/7/25
  • 投稿日:2022/11/16
カクヨムその他短編完結

いつか知る青

「老い」との向き合い方を考えた。 私が老いるということではない。私より先に父母、祖父母にやってくる老いとの向き合い方である。 私事で非常に申し訳ないけれど、私の祖母は、今まさに、老いることに限界を感じている。 私はそんな祖母を少しでも楽にしたくても、力不足でできなかった。 という背景がある中で読んだ本作。 老いを迎えた祖母。美に対して強い思いのある祖母でも抗えない体の老い。 そんな祖母に対して、孫娘は老いを感じさせる言葉を投げかけてしまう。 ドキッとする母。緊張する空間。 そんな中、孫娘は屈託のない笑顔である言葉を祖母に投げかける。 その孫娘の言葉を受け取った祖母がどんな反応をするかは、実際に読んでほしい。 この祖母のように、私の祖母も思ってくれたらいいなと、私は思った。些細なことでもいいから、そう思わせてあげたい。 この作品を読んだあと、ぜひ自分の家族を振り返ってほしい。 自分より先に老いを迎える人々とどう向き合えばよいか、考えるきっかけになる作品である。

5.0
  • 作品更新日:2022/4/15
  • 投稿日:2022/12/4
小説家になろうファンタジー連載:156話完結

前職はトラック運転手でしたが今は神の代行者をやってます ~転生志願者を避けて自分が異世界転移し、神の代役を務める羽目になったトラック運転手の無双戦記~

強くてかわいい女の子たちと一緒に覇道を征く。 主人公はあらすじにある通り、ごく平凡なトラック運転手のおじさんダイゴ。タイトルにある通り、神の代行者になって無双パワーを手に入れて「世界樹」を育むために奮闘するストーリーです。 ここまで聞くと「無双」の印象が強いのですが、いきあたりばったりで無双するわけではありません。様々な手段を用いて相手の国をとことん調べ上げ、相手の出方を考え、こちらの動き、兵の配置、様々な手配をしたうえでの強力なチート攻撃です。その下ごしらえがとても面白いんです。 相手国にも様々な事情を抱えており、血生臭かったり、泥臭かったりするのが一つの推しポイントです。女の子たちが命をかけて戦うシーンも見どころ。 強い女の子だけじゃなくて、強いイケメンもいっぱいいます! 迫力ある戦記ものです。ハーレム、チートもの、初めての方にもおすすめしたいです。 ぜひ読んでください。

5.0
  • 作品更新日:2022/6/12
  • 投稿日:2022/11/24
カクヨム恋愛連載:28話完結非公開

【完結】手を出されたい女子高生、出したくないおじさん

恋してしまえば、年齢など関係ない――。 主人公、桜場雪穂は、両親の友人で、二十歳年上の秋山徹也のことが大好き。 一方、徹也も雪穂が母親のお腹の中にいる頃から溺愛している。この溺愛というのは「恋」だけにはとどまらないものがあるのだが、こう見ると両思いだ。でも、これがなかなかすぐにはくっつかない。 身を引いているのは徹也のほうなのだ。 雪穂は徹也にあんなことやこんなことをしたいと思っている。正々堂々と恋人になって、恋人らしいことをしたい。そして徹也には自分に手を出してほしい。そんな強い雪穂は徹也に対して様々なアプローチをかけていく。一途で、強かで、かわいらしい少女の姿を見ることができる。 しかし、雪穂のアプローチから、徹也は距離を取ってしまう。読み進めていれば、彼が本心ではどう思っているかが分かるのだが、なかなかその本心に素直に従おうとしない。 読者は雪穂のことを応援せずにはいられないし、徹也の本心を知れば「じれったい!」と思うだろう。「もう〜!」と叫んでしまうかもしれない。もどかしさがこの作品の面白い点である。 ぜひ、この二人を応援しながら、行く末を見守ってほしい。 完読を強くおすすめしたい作品である。

5.0
  • 作品更新日:2023/7/6
  • 投稿日:2022/10/27
小説家になろうヒューマンドラマ短編完結

あしかがフラワーパーク

この作品を読んだのは随分と前なのだが、未だにこの作品に満ちた幸福を忘れられないでいる。 なので、こうしてレビューを書いている。忘れられないから、もっと多くの人に読んでほしいのである。 ある老夫婦の話だ。老夫婦が久しぶりに旅行に行くというストーリーである。 素敵ポイントは3つある。 語りは旦那様なのだが、この旦那様がいかに奥様を愛しているかが分かる語りが素敵ポイントその1である。 そしてこの奥様も人柄が良い。これが素敵ポイントその2である。奥様の可愛さが随所に見られるし、それを旦那様が認識して語っているというのがまた素晴らしい。 そして二人を包む風景と、温かさ。これが素敵ポイントその3だ。 読み終われば、心は幸福でいっぱいになる。 ぜひとも読んでいただきたい。この作品で語られる幸せな情景はきっと忘れられないものになるはずだ。

5.0
  • 作品更新日:2022/7/2
  • 投稿日:2022/12/9
カクヨム恋愛短編完結

ラズベリーアップルパイ

動画サイトを見ていると米英の文化の違いをネタにしたものを見る。 「なんでそんなことするか!?違うだろ!?」とお互いをいじり合うコントもあるようだ。仲がいいのか悪いのか。そういうところが米英の絡みの面白いところだと思っている。 そういう動画を見ている中で見つけたのがこの作品である。 アメリカ人とイギリス人の夫婦が描かれている。アメリカ出身のビル、イギリス出身のソフィア。 文化の違いによる喧嘩のトリガーとなってしまったのは、タイトルにある通りアップルパイである。 アップルパイを作るのはソフィアで、出来上がったアップルパイも生まれ育ったイギリスのもの。アメリカ出身のビルが求めていたのは「慣れ親しんだアメリカのアップルパイ」だった。この文化の違いから二人は言い争いをして、結果としてビルは家を出てしまう。 ソフィアは祖国に誇りを持っている。ソフィアの皮肉っぷりにも、彼女がイギリス出身であることを感じ取ることができる。一方ビルもアメリカ人らしいアメリカ人で、慣れ親しんだアメリカの文化を愛している。この二人の間にある文化の差を随所からひしひしと感じられるのが良い。 そして、この二人の文化の違いを繋ぐあるものが中盤に登場するのだが、それがとても素晴らしいものだった。 家を出てしまったビルが外で見つけたものとは、そしてその後ビルが取った行動とは。これは実際に読んで確かめてほしい。 文化と国境を超えた愛を、米英夫婦が見せてくれる。 読み終わった後、アップルパイを食べたくなるのは、私だけではないはずだ。

5.0
  • 作品更新日:2021/9/5
  • 投稿日:2022/12/9
ノベルアップ+純文学短編完結

UCCと千の夏

記憶というのは、あるものに紐付けられる。 紐付けられたものが、何度も記憶を呼び覚ますのだ。 主人公の”ぼく”は、毎年夏になると、祖父母の家に小旅行を兼ねて行っていた。 この夏にしか会わない人がいる。従妹の千夏という少女である。 二人の記憶に残っていたのは、UCCのコーヒーだった。 このコーヒーは甘くて、苦い。 ぼくに残されたのは苦味だった。千夏に残されたのは甘さだった。 二人の思い出についてはネタバレになるので、ここでは深く触れないことにするが、コーヒーの味と共に味わってほしい。 田舎の長閑な風景、匂い、音、そういったところから、ノスタルジックな気持ちになれるのも、本作のおすすめしたい点である。 千の夏を超えた先に思いを馳せながら、コーヒーを飲みたい作品だ。

5.0
  • 作品更新日:2021/8/2
  • 投稿日:2022/12/9