最初に一言言っておくが、この作品に「BL要素はない」。BLを忌避される方もブラウザバックせず見てほしい。作品を最後まで読めば、「BLではない」という言葉の意味は分かるだろう。
この作品は、親友が恋人になる過程を日常系小説の形態で描いている。
日常系としての掛け合いはすらすらと読めて完成度が高い。恋愛要素も内面の変化を直接的すぎないように描写しており、感情変化を丁寧に追うことができる。
特徴的な「TS」要素については、関係性の変化をうまく説明する設定として活用されている。TS系において過不足のない描写は珍しい。冗長さを感じさせない点は本作の長所の一つと言える。
登録:2021/8/25 13:30
更新:2021/8/25 13:31