少女が目覚めると、そこはがれきの中だった。少女は「手を異形にする異能」を持っていたが、記憶を失っていた。記憶と真実を取り戻すべく、少女の旅が始まった___
旧来の「ファンタジー」をそのまま描いた小説である。典型的で特筆する点が無いと言うこともできるが、近年王道ファンタジーがランキングから姿を消しつつある経緯もあり、懐かしく新鮮な気持ちになる。ぜひとも応援したい作品である。
惜しむべきは、サブタイトルが蛇足に感じられる部分だろうか。もっとも長文説明がなくてはまず読まれないので仕方ないのだが……
登録:2021/7/17 01:10
更新:2021/7/23 17:15