Peach!!
桃って案外柔らかいんですよね。 それで、傷がつきやすい。 食べる直前まで丁寧に丁寧に扱って、そこから切った実が美味いという。 そんな桃の実のように大事に大事に傷付かないよう護られて生きてきた、桃子ちゃん。 過度なほどに彼女を護っていたのは、お兄ちゃん。 この物語のみんなは、桃太郎や家来とその鬼の、子孫ばかり。 確執だったり、すれ違いだったり、あらゆる障害を越えて、桃太郎の子孫である桃子ちゃんは、鬼の子孫のみんなと理解を深めていきます。 鬼たちと仲良くなっていくにつれて、露になってくるのは『桃太郎の子孫』というプライドを背負ったお兄ちゃんの強い感情。 恋愛模様も絡んできて、はたして熟しきる前の傷ひとつない桃子ちゃんは、何を選んでいきますことやら──。 そらさんの紡ぐ、優しい世界の孤島のお話。 是非ともご覧あれー!
- 作品更新日:2018/10/9
- 投稿日:2021/8/7
今宵、あの藤の下にて君を待つ。
静かな夜、濃紫の空気に柔らかに舞う藤の花弁が冷たく淡く流れてくる様が浮かびました。 藤の木の下にボウと立ち出でる、美しい鬼。 そのまなざしの緋に魅せられて、床に伏していた薄紅嬢はあれよあれよと生気を取り戻す。 同時にうっすらと蘇り出すは、薄紅嬢が伏せる以前のモノクロの記憶。 鬼の姿へ、薄紅嬢の声は名を呼んでいたらしい。 心を精神を揺さぶられるような、甘く近かったであろう記憶は、薄紅嬢を惑わすか誘うか──。 藤の花に香に魅入られる、切なくて幻想的なお話です。
- 作品更新日:2020/7/15
- 投稿日:2021/8/7
今宵、あの藤の下にて君を待つ。
静かな夜、濃紫の空気に柔らかに舞う藤の花弁が冷たく淡く流れてくる様が浮かびました。 藤の木の下にボウと立ち出でる、美しい鬼。 そのまなざしの緋に魅せられて、床に伏していた薄紅嬢はあれよあれよと生気を取り戻す。 同時にうっすらと蘇り出すは、薄紅嬢が伏せる以前のモノクロの記憶。 鬼の姿へ、薄紅嬢の声は名を呼んでいたらしい。 心を精神を揺さぶられるような、甘く近かったであろう記憶は、薄紅嬢を惑わすか誘うか──。 藤の花に香に魅入られる、切なくて幻想的なお話です。
- 作品更新日:2020/9/5
- 投稿日:2021/8/7
時の旅人~CROWN~
主人公アーサーは、一貫して「兄さんを助ける」と、強く無垢で純粋な意思を持ち続けています。 それが強みで魅力で、行く先々でアーサーに力を貸す者──仲間が増えていきます。 アーサーと話していると、なんだか徐々に協力したくなってくるのかな、と。 外観だけではわからない中身にこそ、人々の輝きや希望が詰まっている。 そしてそれは時として絶望や怨恨の火種になって、操ってしまおうと思い始めてしまうのかもしれない。 この物語は、敵も味方も深い想いを抱き、いつだって『誰かのために』したかったことを目指していました。 アーサーは、みんなは、胸に抱く誰かのために、今日も行く先を進みます。 その強い想い、悪しき思惑に打ち勝たん──!
- 作品更新日:2019/3/28
- 投稿日:2021/8/7
そして十二時の鐘は鳴った
この『花菱エリ』シリーズのファンがレビューをしているのですが、まぁスタイリッシュ。まぁ格好いい。まぁクール!!! この三点攻めで、ファンタジーなんてと思ってるあなたもコロリ、花菱エリ氏の魔術に落ちます。 約束します。 花菱エリ氏のストーリーを読んで、後悔は絶対にないということを。 “絵本”に食べられた(この食べられたというか吸い込まれたというか、そこの表現すら作中で読んで感動してほしい)者を救い出す依頼を受けた花菱エリは、同じように“絵本”に食べられて彼の救出を試みる。 果たしてどのように、“絵本”から脱出できるのであろうか──?! 全国津々浦々の花菱エリファンー!!! 魅せられろ!!
- 作品更新日:2019/9/29
- 投稿日:2021/8/7
アメリカおやじのヒゲを剃る。
読了後数ヶ月と経っていてもいまだに忘れられない、不思議な当作の魅力──いや、引力と言うべきでしょう。 ラッフィンラッフィン。 愛しいおじさん。
- 作品更新日:2019/3/5
- 投稿日:2021/8/7
半端者のダンス
当たり前なのだが敢えて言いたい。 この作品には、詩一さんがミチミチに詰まっている。 個人の主観ですが、この言い回しにこの表現に理詰めに笑顔にシチュエーション。 全てに『THE・詩一』を感じずにはいられません。 吹く風も、見えた光景も、隣のあの娘も壇上の感極まりも。 葛藤とか、猜疑心とか、いろんなものが混沌とした社会不満。 それらを抱えて作品へ溶け込ませ発するのは、詩一さんならではかと思いました。 後半は思わず背筋がぞくり。 身に覚え、あなたにもありますよ、きっとね。 ワタシもいつか、子頼さんになれるように。 先に詩一さんが行ったら、子頼さんのように声をかけてくださいね。
- 作品更新日:2018/7/17
- 投稿日:2021/8/7
滅びうたう呪竜は監獄になく
貴重な医師の息子・アサギは、親友のスイと共に出た先で竜が売られているのを見つける。 竜と目と目があったとき、アサギの内側から知らない声がして、竜を親しげかつ愛おしそうに「ロウル」と呼び、救出に至り──? 優しい主人公アサギくんとその周囲で目醒め始めた怪奇事象は、どんな『呪詛』と『因果』を連れてくるのか。 親子のすれ違いや『取り戻す』ための道程は、やはり胸熱待ったなし。 優しく穏やかな語り口のエレナーゼシリーズの当作もまた、必見です。
- 作品更新日:2022/9/1
- 投稿日:2021/8/7
星流夜〜流れ星への願いごと
- 作品更新日:2018/12/11
- 投稿日:2021/8/7
薄荷をめぐる思いの丈
- 作品更新日:2020/9/17
- 投稿日:2021/8/7