思い出の銀木犀

【地位、名誉、ルックス全てを手にしているスパダリCEO攻め×身内から虐げられ自己評価の低い精神科医受け】 精神科医の西園寺静音は定期的に男性とセックスしないとパニック発作を起こす特殊な病気に苦しんでいた。西園寺家の女性にのみ代々伝わってきたはずのこの病気のせいで長男なのにも関わらず当主への道が断たれた。 医学部に進学し、病の発症を迎えると静音はセックス依存の症状に苦しみ複数の男と寝るようになる。 クリニックを開業した32歳現在、相手を見つけては毎週水曜の休診日に男を連れ込んでいる静音。ある日弟に参列を頼まれたパーティで高校時代自分に全く見向きもしなかった東郷雅貴と再会する。 東郷グループのCEOとなり成功を収めている美丈夫に静音は心を乱される。自尊心と劣等感、それを上回る好奇心と甘い期待――。 静音は東郷を落とそうとゲームを仕掛けるが、思いもよらぬ東郷の態度のせいで自分の方が深みにはまり抜け出せなくなる。 東郷の婚約者の存在や、静音の縁談まで浮上し、二人の関係は拗れて行く。静音は東郷に惹かれながらも父に認められたい一心で行動し――？ 旧家の呪い的な雰囲気のお話です。 主人公が前半は不憫で可哀想な描写も多いですが、最後はスパダリ彼氏に溺愛されてハッピーエンドです。