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作:凪沙 峻

流氷に立つ

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最終更新:2010/10/11

作品紹介

昭和四十五年といえば、東西冷戦の真っただ中で、現在のロシア連邦がソヴィエト社会主義共和国連邦と呼ばれていた時代だ。  当時のソ連は〈鉄のカーテン〉で覆われ、西側諸国のアメリカや日本などとまさに敵対関係にあった。  終戦直後の八月二十八日。  明治八年に、日本とソ連で交わされた樺太千島交換条約で、日本国の領土としていた樺太(現・サハリン)をソ連に渡し、千島列島(国後、択捉、歯舞、色丹など)を、日本固有の領土とした条約を、ソ連は一方的に無視して攻撃・占領したという経緯があった。  北から日本を囲むソ連、西に中国・北朝鮮と、隣接する国は、すべて社会主義や共産主義で、特に中国は、民主主義を守ろうとする日本に対して、まるで日本が中国の一部であるかのように内政に干渉してくる。  昭和四十五年、北海道のオホーツク海沿岸の枝幸(えさし)という町に住む、漁師の福原儀助(ふくはらぎすけ)とその飼い犬のシロ。  ある日、福原儀助は、日ソ国境ラインを超えて蟹の密漁中にソ連に拿捕(だほ)された。ソ連に宣告された抑留期間は十五年。  飼い犬のシロは、毎日、枝幸港で儀助の帰りを待ち続けた。しかし、儀助の船が帰ってくることはなかった。  そして冬。シロは北風に乗ってくる儀助の匂(にお)いを嗅(か)いだ。シロは主人の匂いを求めて流氷の上に立った。主人の儀助の元へ行く。  シロはそう決心して、流氷の上に身を躍らせた。  これは実話である。  東西冷戦の真っただ中、現在のようにGPSなどは無く、高額だった船舶用のレーダーも買えなかった時代。北海道に住む漁師と、その飼い犬のシロが体験した苦難の物語である。

北海道犬犬の主人への従順さ感動と切なさ

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