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作:齋藤 一明

待合室 残照

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最終更新:2014/11/11

作品紹介

今から五十年前、いや、その前年より前のこと。 新幹線が開業する前は、急行列車の全盛期でした。 遠くにまで行く列車は、ほとんどもれなく夜行列車です。 眠っている間に目的地に行けるので便利なのですが、当時の車両は客車ばかり。 窓や連結部から隙間風が入り、天井の照明も白熱灯でした。 寝静まった車内を、ぼんやり照らす明りに侘しさを感じました。 そんな列車に乗るためにあったのが待合室。 テカテカとニスの艶を自慢げに、木の長椅子が並んでいました。 最終列車を待つ「待合室」 その風景を思い出してみました。 なにがしかが心に届けば幸いです。

鉄道待合室冬の夜

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