ユーザー登録・ログイン

新規登録

ログイン

作品

レビュー

登録/ログイン

その他

オノログについてFAQ利用規約プライバシーポリシー問い合わせユーザー管理者Twitter
レビューを投稿
書籍化
コミカライズ原作
ジャンル別
サイト別
サイト関連
運営している人

@オノログ

作:Fata.シャーロック

僕のクレイジーDAYS/不運な青年リーハ・H・マフィーと殺し屋たちの奇妙な冒険

星4つ

0%(0)

星3つ

0%(0)

星2つ

0%(0)

星1つ

0%(0)

未評価

0%(0)

最終更新:2022/9/2

作品紹介

二十一世紀のイギリス。 十九歳のリーハ・H・マフィーは、心優しく真面目な医者志望の青年だ。しかし大学受験に失敗しベーカー街の下宿に引っ越したその日から、様子がおかしい下宿人達との騒動に巻き込まれてしまう。 それもそのはず、下宿人の画家ロビン・フッド&探偵シャーロック・ホームズの正体は……「MI6の諜報員」や「英国マフィアの殺し屋」だったのだ! 彼らは世界各国で発生した諜報員や殺し屋ばかりが殺害されている事件の真相を突き止めるため、偶然(?)同じ下宿を活動拠点にしてしまったらしい。 陰謀、策略、謎の女、忌まわしき過去の影……日々平穏を信じて疑わない凡人のリーハは、やがて始まるマフィア✕MI6✕秘密結社らの壮絶なバトル・ロワイヤルを生き抜くことが出来るのだろうか。――Watch out, a storm is coming.

ヒューマンドラマホームズシャーロック・ホームズ世界で一番可哀想なワトソン役殺し屋・探偵・スパイロビン・フッド

評価・レビュー

軽快かつハードボイルドな非日常

 映画を観ているかのような感覚で拝読させていただきました。  冒頭、ハードボイルドな文体は非常にスタイリッシュかつ読みやすく、テロ組織や武器商人とのシーンは、緊迫感をもって読者を物語の中に引き込んでくれます。  別の場所で起こっていることを同時に描く技巧、状況が目に浮かぶ表現は素晴らしく、登場人物の名前が明かされるシーンでは正直かっこいいと感じました。しょっぱなから登場人物が若干多く感じられるものの、それぞれの個性が際立っている為気になりません。  いざこざのあとの第一章では一人称に切り替わり、冒頭とは雰囲気ががらりと変わります。どうも運のない人物である平凡な主人公に転機が訪れるこの章、テンポが良く軽快です。  主人公と親友の間で語られるシャーロック・ホームズはなかなかに個性的な人物なようです。映画スターみたいな格好良いホームズさんの開口一番が謎めいていて、登場するや否や心を鷲掴みにされました。すべては推理のうえに成り立っている言葉はさすがと言えます。  第一章の最後まで拝読した感想ですが、文体が非常に安定していて緩急があり読者を飽きさせない展開は、期待を裏切らないであろう安心感があります。  是非続きも読ませていただきたい作品です。

5.0

想田スイ