微笑う死神の追憶 -幾億の夜を抱えて-
最終更新:2024/3/17
作品紹介
およそ20万年。途方もない年月を歩き続けた不老不死の女性、エドナがいた。 エドナは幾多の出会いと別れを繰り返していくうちに、いつしか人々から『死神』と呼ばれるようになるが、それでもエドナは微笑いつづける。彼女は、この世界の全てを愛していたからだ。 そんな彼女が旅の途中、ふとした拍子に頭の中に浮かんだ声が誰のものか、記憶を辿ってみることにした。彼女は思い出す。愛しい人が生きていたこの世界を。愛しい人が生きていくこの世界を。 家族を失った者、家族を置いていく者。 夢を叶えた者、夢に殺された者。 欲望のままに生きた者、夢のために生きた者。 何もかも失った者、何かを手に入れた者。 あらゆる『人』が、彼女の記憶の中で生きていた。
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