【本編完結】面を割られたら一生服従って風習のある部族の長の息子、助けた人魚に面を踏み割られる。
最終更新:2024/4/28
作品紹介
『戦いの際には面を身に着ける。面を取られたら負け、破壊されたら一生服従しなければいけない』 平和な今そんな風習が必要か疑問ではあるが、次期族長の座を賭けた試合ではこれがルールになる。 最後の一騎打ちで実の兄ロンに敗れたラオは、修行のために集落から旅立つことに。 「試合で割っちゃったから」とロンに渡された面を新たに身に着け、ラオは世界へ一歩踏み出す――! ……ロンがバケモノ並みの天才で、それにギリギリ負けただけのラオも例外ではない。 世界はそこまで大したものではないとラオが知るのは、まだ先のこと。 「ロン様ー。倉にしまってあったゼン族大将が身に着ける面がないんですけど」 「……やっぱアイツのほうが人を束ねる才能があるよなぁ」 「ロン様?」
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