隣の家の勇者の息子は、今日も我が家にいる。
最終更新:2023/7/6
作品紹介
「ねぇ、どうしてリューちゃんは帰っちゃうの?」 兄より面倒を見てくれる彼を私は当時兄と認識していたようだ。私の質問に家族が苦笑で返した、幼い頃の思い出。──その時はなんで皆がそんな顔をするのか、わからなかったんだ。 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 異国の勇者だった父と、聖女だった母の元に生まれた隣家のリュー。 タケルは幼い頃、実の兄より面倒見のいい彼のことも本当の兄だと思っていた。そうじゃないと知ったのも、案外早かったけれど。 緩やかに変化する日常の中で、リューや周りが大人になっていくのを見ているタケル。 そして大人として一人前になりつつある中で、今まで以上に色々なことを考えるようになったリュー。 それぞれ少しずつ変わっていく中、タケルは同級生のレナードから夏至祭に『ふたりで行かないか』と誘われる。 ※異世界の皮を被った、ただの少年少女の成長恋愛話。 ※設定はユルいです。 ※視点変更有り。場面はそんなに被りません。
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