午後十時十二分の朝焼け
最終更新:2020/5/2
作品紹介
【BL】作品です 閲覧される方はご注意ください 誰にだって抉られたくない傷はある。 経験したものにしか分からない苦痛。 人の傷を抉るのは罪だ。 『死にたい、死んでしまいたい。関係ない、良いんだよ、自分はきっと早死にするのだから……。そんな言い訳をする人間ほど、長く生きてしまうのが、この世の流儀。理不尽さに血反吐が出ても、殺せれば誰でも良かっただなんて、そんな言い訳をそっと胸に宿した見知らぬ誰かが、いつか自分を選んでくれるんじゃないかと期待して、絶望して、切望して、後悔して、後悔して、後悔して、眠りの逃避行に出る。朝が来たら、何度目かの朝が来たら、きっと自分は変われるのかもしれない。 それまで彷徨い続けるのだろう。 誰かが俺をとめてくれるまで──』 魔窟宗介(まくつそうすけ) 24歳 会社員 御薬袋若人(みないわかと) 26歳 会社員
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