シリアルバレット・オイタナジー
最終更新:2013/2/26
作品紹介
灰色の朝日が差し込むベッドの中で、少年は考える。 どうしようもない事実として、〈青い野原の集落〉は終わりつつある。 ここには未来なんてない。そんなことみんな知っている。 誰か偉い人が、早く看板を立てるべきなのだ。〈青い野原の集落〉は終了しました、と大きな字で書いて。そうすればこの集落の人たちだって、雪原へと足を踏み出すかもしれない。あるいは自主的に、墓石の下に潜り込むかもしれない。どちらにせよ重たいため息を一つ残して。 雪に閉ざされた世界の、少年と少女と弾丸の話。
評価・レビュー
まだレビューはありません。