軍師日記
最終更新:2018/9/25
作品紹介
僕の名前は、石峻。家族に裏切られ、祖国に切り捨てられ、不運にも名前をも捨てた悲劇の士大夫である。 今の仮名は単石。 何の因果か、特技は軍師である。 なりたかったわけじゃない。 本当は、竹林で読書と酒宴とかに耽りたかった。 ただ、ただ、ちょっとだけ軍師の適性が強すぎただけだ。 おかげで、統一直前の頃に糞父上の手配で学びたくもない軍学をたっぷりと叩き込まれてしまった。 確かに、僕は敵を嵌め殺せる。略奪、放火、謀殺、鬼謀もなんのその。 でも、できるだけだ。 自分からやろうとは夢にも思っていなかった。 なのに、『石峻にはその能力があるから』とかいう戯言でお尋ね者! 酷い世界だ。涙がとぎれない。 大陸のど真ん中にある我らの祖国が覇者なおかげで、僕はこのままじゃ生涯ずっと日陰者。 辛い。本当に辛い。 生きるためには、仕方がないんだ。 だから、祖国を焼こうと思う。 という不幸な士大夫が、軍師流に生きていくだけのハートフルな物語。 思い付きで書き始めました。 続きは未定。
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