中ノ瀬直は白魔術師を愛している
最終更新:2019/4/27
作品紹介
皆さんは、RPG――特にオンラインのそれだとどんな職業が好きだろうか? みんなを守る騎士? 盾役がフラフラするとパーティは全滅する。扇の要だ。 やっぱり、戦士? うん、確かに前衛で武器を振り回すのは僕も嫌いじゃない。 華やかな、踊り子? 速度を活かしながら、味方を鼓舞して援護。何時も凄いと思ってる。 それとも、黒魔術師? 魔法アタッカーって、やっぱり派手だよね! え? 僕? 僕は勿論――。 大人気オンラインゲーム『剣魔物語Ⅱ』には、様々なジョブが用意されている。 前衛・中衛・後衛と、プレイヤーはそんな中から好きなジョブを選べるのだ。 ただし、そこはオンラインゲームの世界。ゲームバランスによる論争は日常茶飯事。 例えば、高速戦闘に盾としての『聖騎士』は不要。機動力がある『剣舞士』でいい、とか。 例えば、中衛最良は、火力もある『踊り子』か。火力は劣るも支援に勝る『詩人』か、とか まぁ、色々と今日も論争は繰り広げられる。 ……が、その論争にすらならないジョブもまた存在する。 『白魔術師だけは止めておけ。今の高速戦闘主体だとパーティも組めないから……』 これは、白魔術師大好きな男の子と、花形ジョブである『詩人』さんのゲーム時々日常なお話です。
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