それでも、九十九さんは落ちない。
最終更新:2015/4/26
作品紹介
召使い(掃除婦)として雇われた九十九コヨミが案内されたのは、彼女の家の敷地面積程はありそうな広ーい部屋に、所狭しと置かれたテレビの山。 「主人は、この部屋の全てのテレビが常に綺麗でないと気が済まないようなのですよ」 「それは……画面はもちろん、側面も裏面も全て含めてということでしょうか」 もちろん、と九十九を案内した白ヒゲ執事長は頷いた。鬼畜だ。 九十九が屋敷に辿り着き、十五分。それ以上の説明は不要だと、九十九を部屋に押し込めて執事長は去った。カチンときた九十九は誓う。一泡吹かせてやる、と。 ◆前編後編の二部構成です。
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