恋してはいけない人に恋した。
最終更新:2021/11/26
作品紹介
ある日、パパが同居人になる人を連れてきた。 彼は安藤ソウジくんと言って、私と同じ歳の中学生の男の子。 いきなりのことで最初は戸惑い、距離を置こうとしたけれど、でも直ぐにソウジくんに惹かれ始めた。 真面目で勉強が得意で、整った容姿に優しい微笑み。 そして、心を鷲掴みするような歌声。 それまで退屈だった学校生活が、初めての恋を知り徐々に色づき始め、楽しい毎日を過ごしていたのだけれど。 ママは彼を拒絶して家では冷遇し、妹は興味無さそうで居ないものとして扱う。 そんな家族に隠れて、少しづつソウジくんとの交流を重ね、やがて中学を卒業して高校へ進学。 これからはもっと楽しい日々が待っていると思ってたのに、なぜかソウジくんは私と距離を取り始め、家を出て行ってしまう。 そして、ある時ソウジくんと私の本当の関係を知り、パパとママの罪、自分の存在の罪も知ることになった。 罪を知った私は、1つの決意をした。 決意の先に待つものは、不幸なのか、それとも幸福なのか。
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