アカネウォーカー 〜百万人の異世界召喚〜

　毎年百万人の地球人が【餌】として召喚される奇妙な異世界《アカネ》。 　モンスターと呼ばれる異形のバケモノから逃れながら、人類は世界各地に小さな集落を作った。彼らは新たにやってくる地球人を保護し、子を産み、少しずつ文明を発展させ、今、モンスターを狩る側へと飛躍しつつあった。 　危険を顧みず外界を冒険し、探索、調査、採集、そして狩猟するその職業は、「進む者」という意味を込めて《ウォーカー》と呼ばれていた。 　時は現代。世界最強の中学生剣士、棗 詩音《なつめ しおん》が召喚されたところから、アカネの人類史は大きく動き始める。 　女神もチートもない理不尽な異世界で、職業【餌】から始めるサバイバルファンタジー。