ドラゴンハウル -龍骸都市の狩人たち-
最終更新:2016/8/4
作品紹介
砂と岩だけが広がる荒寥の大地。 人々はそんな厳しい世界を生き抜くために、巨大な龍の死骸を住居とした。 照りつける太陽から逃れるために背骨を屋根とし、あばら骨の中に都市を築いた。 砂原を跋扈する魔物を狩り、その血肉を資源として利用して、厳しい世界をたくましく生き抜いていた。 ニトは砂原の狩人だ。 今年で15歳になる彼は、辺境の大剣士ナグロに導かれ、巨大な怪物を狩る狩人として生活していた。 厳しくも平穏な毎日。 だがある日、ニトは流砂に足を取られ地下洞窟へと落ちてしまう。 暗闇のその先で、彼は大きな卵を見つける。 殻を守るように鉱石で覆われた、美しい卵。 それは、誰も見たことがなかった龍の卵だった。 その日より、ニトの運命は動き始める。 龍の謎。卵の秘密。産まれてきた雛はいったい── ──若き狩人、ニトの冒険が今始まる。
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