花のかさねは君がため ~淡き想ひを秘めたる乙女は、今日も龍の衣をまとふ~
最終更新:2020/6/18
作品紹介
反物を広げたような世界の東端に位置する桜津国《おうつのくに》。 五色の龍が住まうこの国では、十二年に一度 ”遣わし” と呼ばれる男女がひとりずつ生まれる。 主人公の花祝《かしく》も、龍の通力を授かって生まれた “遣わし” だった。 自らの使命を果たすべく、十七の春に桜花京の内裏に召された花祝は、龍侍司《りゅうじのつかさ》という職を受け継ぎ、帝の守護にあたることに。 彼女の任務とは、十二単の内側に重ねる特別な龍袿を纏い、邪気や物の怪から帝を守ること。 同じ日に生まれた “遣わし” であり、龍袿を染めるのが使命である楓《かえで》と共に自らの使命を果たそうとする花祝だが、守護申し上げる彗舜帝《すいしゅんてい》は、実はとんでもない “エロ陛下” だった——!? いわば同期である楓の甘やかさ、ほの暗い影を感じる彗舜帝の風雅さに乙女心を翻弄されつつ、美しい襲《かさね》の色目で邪気や陰謀に立ち向かっていく花祝。 ヒロインが奮闘する艷やな平安ファンタジーをお楽しみください♪
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