決して強くはない優しさ重視の主人公が、時に挫折し温かな仲間に励まされながら、必死で生きていくという、人の心がたいへん受け入れやすい王道ストーリーね。
とっても物語に安定感があるわ。屍人というグロテクスな存在を多数登場させていたり、弱い主人公なので大切な物を失うシーンもしばしば含まれてくるにも関わらず、読者の胸に嫌悪感を抱かせない不思議な魅力がある。
むしろ、主人公を応援したくなる状況に持っていく手腕は見事だわ。
こういう背骨がしっかりとした物語は、安心して読み進めることができるのが魅力よね。
どんな人が読んでも、一定以上の楽しみを得ることができると思う期待の一作よ♥
登録:2021/7/18 03:06
更新:2021/7/23 17:15