全ての帰国子女がこうだというわけではありませんが、思春期を迎えた彼らの多くが本帰国後に直面する壁、そして葛藤がまざまざと描かれています。もちろんそれだけではありませんが、同じ立場の子を持つ親として、心に響くものがありました。海外での生活が長い子ほど、帰国子女の受け入れ態勢が十分な学校に入学させるべきだと私も痛感したので。
確かに海外滞在経験の無い多くの日本人にとっては、彼らの悩み(の本質)を理解することは難しいのかもしれません。実際、親である私も甘く見ていたところがありました。だからこそ、「帰国子女には彼らなりの悩みがある」ということを知ってほしいからこそ、多くの方に読んでいただきたいと思う作品です。
登録:2021/7/18 10:23
更新:2021/7/23 17:15