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@オノログ

芸術的で圧倒的なダーク・ローファンタジー

5.0
0

前々からずっと「もっとたくさんの人に読まれていいはずでは…?」と思っている作品です。

カクヨムでもレビューさせていただいてるんですが、ぜひぜひ、もっといろんな方に読んでいただきたいのでこちらでも。また、この作品は「小説家になろう」にも投稿されています。


舞台は帝都と呼ばれる場所の最西端の自治区、通称「掃き溜め」。明治とか大正あたりのレトロな雰囲気も併せ持つ、ダークな世界観です。

物語はこの「掃き溜め」がほんとうはどんな場所か、治安の悪い繁華街くらいの噂しか知らない17才の少女が、親に連れられてそこを訪れるところから始まります。まだこの物語のことを全然知らない、あなたと同様に。

「掃き溜め」の不可思議も悪徳も、ここで語るには惜しいので、どうか主人公たちとともに足を踏み入れてみてください。そして人の愚かも愛も、すべてを目の当たりにしてほしい。

ストーリーに関してはここまで。私もまだその中途にいるけれど、ここから先も絶対面白いと信頼をおける物語です。


最近改めて読み進めているのですが、文才が圧倒的。型にはまろうとしない、自分の色彩で描いていくというある種の生々しさがあり、それが鮮やかで美しく、芸術的です。

映像を見ているかのような重量感に構成。時間を忘れて没頭して読むのが最高だと思うので、日常の贅沢にぜひ。本当におすすめです。

ゆた

登録:2021/7/20 10:32

更新:2021/7/23 17:15

こちらはゆたさんが読んだ当時の個人の感想です。詳細な事実については対象作品をご確認ください。