終了されずに放置される物語が、人を飲み込んでしまうという世界。
物語が起こす災いを人知れず防ぐために働く者達の、笑いあり、涙ありの物語です。
物語を書く人、読む人にとってはドキッとするお話の連続で、
ここで何を書いてもネタバレになってしまうくらい、
読めば読むほど視点の意外さと既視感との両方に満ちています。
どんどん魅力的になっていく登場人物たちとその関係に、
ギャグとシリアスの絶妙なバランス。
心地よく物語の世界に浸っていたら、
読んでいる自分の中から剛速球で何かが飛び出してくる、
そんなお話を読みたい人にはぜひお薦めしたいです。
登録:2021/7/22 08:04
更新:2021/7/23 17:15