とても楽しい作品です。
主人公マリーの父親は船乗りであり、その都合上家にはあまり帰ってきませんでした。
そんな父が残した船に乗り、マリーは海へ……。というお話です。
マリーの心の声が地の文にたくさん書いてあります。彼女は快活で愉快な子なので、眺めているとニコニコしてしまいます。
サブタイトルには、マリー以外の登場人物がこの話をしている時にどんなことを考えていたのかが書いてあったりして、「ふふっ、マリーこんなこと思われてる」ってまたニコニコしてしまいます。
それから、この小説の見どころは舞台が海であるということです。
商売のためにオレンジを輸送するのだけれど、オレンジがだめになる前に目的地まで行けるか!? というエピソードがあるのですが、「船で旅をするってこういうことに気を使わなきゃいけないんだなー」と興味深かったです。
登録:2021/8/6 11:23
更新:2021/8/6 11:23