フランクでテンション高い一人称で描かれる、アラサー独身薬剤師のお仕事・日常・恋愛ドラマ。そこに美味しい「社畜メシ」の飯テロが添えられた、サクサク読める現代モノです。
お仕事に追われ、出会いの機会にも恵まれず、独身の毎日を美味しいご飯を食べることで満たそうとしている主人公・紫愛さん。ある日、人手の少ない老人ホームへ、調剤のヘルプに行かされることに。わりと理不尽な指示を聞いてガックリ落ち込む紫愛さんでしたが――。
各章ごとに物語が綺麗にまとめられており、紫愛さんの仕事上、プライベート、など、いろんな角度で人間関係を描きつつ、それぞれにご飯を食べるシーンが添えられます。出てくる人物たち皆(面白い愛称が付けられるほど)個性的で温かみのある人たちです。理不尽な上司も、何となく憎めない……?
ふわっと差し込まれていく恋愛模様は、これから本格的に発展していくでしょうか。
深夜や、お食事前に読むのはちょっと危険です。出てくるご飯は身近な物が多くって、「食べたい……」という気持ちを刺激されますよ!
美味しいお酒をお供に、ぜひ読んでみてください。
登録:2021/8/8 23:54
更新:2021/8/8 23:54